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【日曜夜のネイル時間】寒くなると塗りたくなる、アディクションのシノワレッド

【日曜夜のネイル時間】寒くなると塗りたくなる、アディクションのシノワレッド_1
好きな映画を3つ挙げてくださいと言われるとめっちゃ悩みますが、一番好きなのはと聞かれると頭に浮かぶのは、ウォン・カーウァイ監督の「花様年華」。全シーン静止画でキャプりたくなる美しすぎる絵作り、マギー・チャンの美しすぎるチャイナドレス姿、トニー・レオンの美しすぎる眉間のシワ、美しすぎる背景音楽ともう美の応酬がすさまじく何度見てもラブ。

60年代の香港が舞台ゆえ、かすかに西洋の香りがするシノワズリテイストがものすごく色っぽいのですが、その中で効いているのが赤。二人が食事するレストランの椅子やマギーがトニーに会いにいく時に羽織るコート、二人が時間を過ごすホテルの内装など印象的な場面には必ず赤の残像があり、それを見るたびに「赤って、赤って……(妄想)!」って気持ちになります。その赤は、深紅よりも湿度が高くセンシュアルな、朱が混じったオリエンタルな赤。映画と脳内でリンクしているこの赤、冬の寒さを感じると急に恋しくなり、そうするとこのネイルに手がのびます。その名の通りな朱色がかったチャイナレッド、アディクションの「シノワズリ」。

「花様年華」にも一度だけ赤いネイルをした指先が現れるシーンがあるのですが、それはマギーの指先ではなくトニー・レオンの奥さんの指。この映画、マギーとトニーのそれぞれの伴侶が不倫していることから端を発し、その件を相談している内に…って話なのですが、このトニーの奥さんは顔を出さず常に後ろ姿、気配を出すのはこの赤い指先だけ。貞淑で真面目なマギーがいつも桜色ネイルなのに対し、その指先だけでトニー嫁のキャラを描いていて、もう唸らずにはいられない。そんなドラマティックなイメージで塗ると、いつもの赤ネイルもちょっと特別な存在になりこっそり楽しめます。ちなみにこのシーン、めっちゃ数えるほどの秒数ですが、物語が動くきっかけになる重要な一幕。普段は塗っていないこの赤ネイルが誰のために塗られたものか考えると……、DVDでぜひ探してみてください(ナベ嬢)

★アディクション ネイルポリッシュ Chinoiserie 064 ¥1800/アディクション ビューティ

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