2023.2.13

「開き毛穴」のあるあるNG行動３選！友利新先生が正しいお手入れ＆おすすめコスメを教えます！

鏡を見るたび、手で触れるたび、悩ましい毛穴問題。正しい知識とお手入れで毛穴悩みと訣別するべく立ち上がったこの企画。今回は、開き毛穴を増やさないために覚えておきたい「3つのNG行動」を皮膚科医・友利新先生にお聞きしました。

教えてくれるのは

開き毛穴とは…

友利新先生「乾燥や加齢によるたるみで毛穴が広がっている“みかん肌”状態。ターンオーバーを促したり、コラーゲン生成を助けたりする成分配合のコスメを活用してみて」

まず、いちばんの要因は肌の乾燥です。乾燥が進むと紫外線などの外的ストレスから肌を守る「バリア機能」が低下。するとバリア機能を整えるために肌は皮脂を過剰分泌し、毛穴が開いてきます。さらにターンオーバーも滞って角質肥厚となり毛穴周りが硬くなって開いて見えます。ですからたっぷりの水分補給が重要です。また、肌がたるむことで縦に伸びて広がり、大きく目立つことも。肌の弾力やハリを保つエラスチンや、コラーゲンを増やす成分を積極的に入れ込みましょう。“レチノール”と“ビタミンC”と“ナイアシンアミド”、この３成分は開き毛穴の救世主と覚えておいてください。

【開き毛穴のNG行動1】日焼けをする

友利新先生「コラーゲンやエラスチンを破壊してしまいます」
紫外線が肌にとって大敵というのはご存じだと思いますが、シミだけでなく、毛穴にとっても敵ということは知らない方もいるかもしれません。特に、肌の真皮層まで届いてしまうUV-Aはハリ・弾力をつかさどるエラスチンやコラーゲンを壊してしまうのです。ですから一年中UVブロックは必須です。

【開き毛穴のNG行動2】こするスキンケアや強いマッサージ

友利新先生「炎症を起こし、肌を支える組織が伸びてたるみます」
ゴシゴシこするようにクレンジングをしたり、グリグリとマッサージをしたりすると、肌は炎症を起こし、皮下組織が伸びて支えきれなくなり、たるんでしまいます。決して強く圧をかけず、やさしくちょっと肌を押し上げてみてください。ちょっと上げると、コラーゲンが指令を受けて形状記憶するんです。ですからお手入れしながら「上がって」と言いながら“ちょい上げ”するのはとてもおすすめです。

【開き毛穴のNG行動3】肌を乾燥させてしまう

友利新先生「特に水分を肌にしっかり補給してください」
水分不足の肌はターンオーバーが乱れたり、バリア機能が衰えたりしている状態。そのため、紫外線などによる外的ダメージを受けやすく、肌内部からの水分も蒸発して毛穴が開きます。肌の皮脂分泌状況に応じて、たっぷりの水分とちょっとの油分を補給することが大事です。ビタミンC誘導体配合のスキンケアは皮脂バランスが整いますし、レチノールはターンオーバーを促進。ナイアシンアミドもシワや肌あれを改善して、毛穴にも働きかけます。これらのうち１つでも配合されているコスメを選びましょう。

【開き毛穴の解決法】“レチノール”“ビタミンC”“ナイアシンアミド”配合コスメを投入しましょう

開き毛穴系も、角質肥厚が原因なので角質ケアは大事。ただ、“取り去るケア”より“与えてふっくらさせるケア”が重要です。特に“レチノール”はターンオーバーを早める働きがあり、細胞間脂質をふっくらさせる注目成分。“ビタミンC”はコラーゲンやエラスチンを作り出し、“ナイアシンアミド”も線維芽細胞に働きかけてコラーゲン生成を促進する働きがあります。この３つのどれか１つでも入っているコスメをしっかりと入れ込みましょう。