皆さん、こんにちは!
バイラーズの飯倉ななこです。
イタリアワイナリー巡りの旅 第二弾。
前回のバローロ訪問に続いて、
今回向かったのは、イタリア北部・ロンバルディア州にあるフランチャコルタ。
今回もワイナリー巡りだけではなく、
フランチャコルタのワイナリーのお宿にもステイました!
赤ワインの王様・バローロとはまた違う、
イタリアならではのラグジュアリーな泡の世界の体験レポをお届けします♪
フランチャコルタとは?
フランチャコルタは、イタリアで初めてDOCG(イタリアのワイン法でその地名を名乗ることが許されている)に認定されたスパークリングワインの産地。
最大の特徴は、シャンパーニュと同じ「瓶内二次発酵(メトド・クラシコ)」で造られていること。
つまり、ボトルの中で二度目の発酵を行い、
自然に生まれる繊細な泡を閉じ込める製法です。
使用されるブドウは主に、
シャルドネ、ピノ・ネロ(ピノ・ノワール)、ピノ・ビアンコ。
さらに、フランチャコルタには厳格な熟成規定があり、
・最低18ヶ月以上の熟成(ノンヴィンテージ)
・ヴィンテージは30ヶ月以上
・リゼルヴァは60ヶ月以上
と、長い時間をかけて丁寧に造られます。
この長い時間こそが、
あのきめ細かく上品な泡と、奥行きのある味わいを生み出しているのです。
また、アルプスの氷河によって形成されたモレーン土壌や、
イゼオ湖の影響を受けた穏やかな気候も、品質の高さを支える重要な要素。
フランチャコルタはまさに、
自然・技術・時間が融合した特別なワイン産地です。
ワイナリーに泊まるという贅沢|Lantieriでの滞在

美しいワイナリーのぶどう畑

朝日に照らされると黄金に輝く!
今回滞在したのは、フランチャコルタのワイナリー「Lantieri(ランティエリ)」のお宿。
ここが本当に素敵でした!
お宿に到着して、まずはフランチャコルタで乾杯。
目の前にはブドウ畑が広がり、
夕方にはやわらかな光が丘を包み込む、
まさに絵になる風景の中で
テラスでグラスを片手に過ごす時間は、
ただそれだけで贅沢。
朝は、フランチャコルタの自然に囲まれながらの朝食。
ゆっくりと流れる時間と、澄んだ空気。
ホテルに泊まるのとは全く違う、
その土地に溶け込むような滞在でした。
では、いよいよフランチャコルタワイナリー巡りに
レッツラゴー!
カデルボスコ|フランチャコルタを牽引する革新のワイナリー
カデルボスコは1960年代に創業された、フランチャコルタを代表する存在のワイナリー。
この地のスパークリングワインの品質を世界レベルへ引き上げた、
いわばパイオニア的な存在です。
特徴的なのは、伝統製法を守りながらも革新を取り入れる姿勢。
例えば、収穫したブドウを洗浄する独自のシステム(基本、ワイン用のぶどうは洗わない)や、
徹底した品質管理など、
細部までこだわり抜いたワイン造りが行われています。
最高品質を追求するためなら新しいことも取り入れるという
そのスタンスが、ブランド全体の洗練された印象にもつながっていると感じました。

ワイナリーの入り口にかわいいキツネちゃんのアートが

息を飲むほど美しいお庭もありました
美術館のような空間デザイン
ワイナリーに一歩足を踏み入れると、まず驚くのがその空間。
エントランスや醸造所まで、至る所にアート作品が展示されており
まるで現代美術館の展示のような世界観です。

サイちゃんがぶらりんこ

フランチャコルタの泡をイメージしたオブジェ
中でも、ワインの巨大ステンレスタンクが置いてある醸造所の
天井からぶら下がっている巨大なサイのアートが印象に残っており
このアートのタイトルは「the weight of time」
時間の重み、というもの。
長い時間をかけて熟成させるフランチャコルタの
その歳月の重さを表現した素晴らしいアートに
感動して鳥肌が立ちました。
単なる見学施設ではなく、
体験そのものがデザインされていると感じる美しい空間。
巨大な醸造設備やボトリングラインも、
どこか無機質な工場というより、
美しく計算された舞台のようでした。
地下セラーと熟成の時間
地下へ降りると、空気は一変。
静けさに包まれたセラーには、
整然と並ぶ無数のボトルと樽。
ここで長い時間をかけて熟成され、
あの繊細な泡が生まれていくのだと思うと、
ワインの奥行きをよりリアルに感じます。
石造りの空間とやわらかな照明が相まって、
時間がゆっくり流れているような感覚でした。
印象的だったボトルのインスタレーション
今回の見学で特に印象に残っているのが、
無数のボトルで構成された空間。
こちらは、輝くボトルを敷き詰め、フランチャコルタの泡を表現した空間で
私たち参加者がフランチャコルタの中にいるイメージで設計されています。
ワインを飲むものとしてだけでなく、
体験として表現しているのが印象的でした。
おたのしみのテイスティング体験

テイスティングは、巨大なテーブルにガラス張りのお部屋で、開放感がある少し特別な雰囲気の中で。
このときは、ハンガリーからご友人同士で来られていたグループの方々と一緒のテーブルで
最初からとても賑やかで楽しい空気。
言葉は違っても、
「おいしい!」という気持ちは共通で、
自然と会話も弾んでいきました。
グラスを片手に、笑い声が広がる空間。
こういうワインを囲む時間ってやっぱりいいな〜と。
そしてワインって、国や言語が違っていてもお互い共感し合えて距離を近づけてくれるツールだと改めて思いました。
この時いただいたフランチャコルタは3種類、しかも特別にマグナムボトルで。
どれも非常にエレガントで洗練された味わいで
きめ細かい泡と、クリーンで美しい余韻。
まさにカデルボスコらしい、完成度の高さを感じる一本一本でした。
たっぷり楽しんだ後、
お次のワイナリーへ♪
モンテデルマ|家族の想いが詰まったワイナリー
モンテデルマは、ベラルディ家によって運営される家族経営のワイナリー。
大規模なブランドとは異なり、
代々受け継がれてきた土地と哲学を大切にしながら、
丁寧にワイン造りを続けています。
畑ごとに個性を尊重し、
それぞれを分けて醸造するなど、
細やかなアプローチが特徴。
量より質という考え方が、
すべての工程にしっかりと根付いている印象でした。
フランチャコルタらしい美しい風景
ワイナリーに到着してまず広がるのが、
なだらかな丘とブドウ畑の景色。
遠くに山並みが見え、
青空の下に広がる自然は本当に美しくて、
思わず深呼吸したくなるような空間。
この土地の気候や土壌が、
あの繊細なフランチャコルタを生み出しているのだと実感しました。

人の手を感じる醸造空間

醸造エリアは、ステンレスタンクが並ぶ機能的な空間。
でもカデルボスコのような圧倒的なスケール感というより、
どこか人の気配を感じる距離感。
ひとつひとつ丁寧に作業されている
そんな安心感がありました。
ゆったりとしたテイスティングの時間

テイスティングは、まるで自宅のリビングのような素敵な空間で。
暖かい光と和やかな雰囲気の中で、
時間を気にせずゆっくりとワインを楽しめる贅沢なひととき。
いただいたのは、Brut、Satèn、Rosé、Pas Doséの4種類。
どれも共通して感じたのは、
泡のやわらかさとバランスの良さ
そして、こちらのワイナリーならではの旨味とコク。
どれも素晴らしいフランチャコルタだったので
テイスティングノートをご共有させていただきます♪
【テイスティングノート】
• Brut(ブリュット)
柑橘や白い花、ブリオッシュを思わせる香り。爽やかな酸とミネラル感が心地よく、食前酒から食中まで万能な一本。
• Satèn(サテン)
フランチャコルタ独自のスタイル。白ぶどうのみを使用し、ガス圧を低めに抑えることで、シルクのようにクリーミーで繊細な泡立ち。白桃やアーモンドのニュアンスが広がり、エレガントで優美な味わい。
• Rosé(ロゼ)
ピノ・ネーロ主体。淡いサーモンピンクの色合いが美しく、イチゴやラズベリーの華やかな香り。フレッシュな酸味と熟成由来のスパイスが調和し、料理との相性も幅広い。
• Pas Dosé(パ・ドセ)
補糖を行わないゼロ・ドサージュ。ブドウそのものとテロワールの個性をストレートに表現。引き締まった酸とナッツやドライフルーツの複雑味が重なり、ワイン愛好家を魅了するスタイル。
どのワインも、この一本でフルコースを楽しめるほど
どんなお料理も包み込んでくれる柔らかさとバランスの良さを感じました。
心に残るワイナリー
そして何より印象的だったのは、
ワイナリーを経営されているベラルディ家のみなさんの温かさ。
ご案内してくれたピエロさんと、そのお父様と
一緒に写真を撮ったり、会話を楽しんだり、
まるでお友達のお家に遊びに来たような感覚に。
こうした体験は、
ワインの味わい以上に心に残るもの。
誰が、どんな想いで作っているのかを知ることで、
一杯のワインがより特別なものになると感じました。

2つのワイナリーを訪れて感じたこと
カデルボスコとモンテデルマ。
同じフランチャコルタでも、
ここまで表現が違うのかと驚かされました。
カデルボスコは革新と美意識が融合した、洗練されたワイン。
モンテデルマは家族の温もりと丁寧さが伝わる、心地よいワイン。
どちらも魅力的で、どちらも忘れられない体験。
ワインはただの飲み物ではなく、
その背景にあるストーリーや人、土地を含めて楽しむもの。
そんなことを改めて感じた、フランチャコルタの旅でした♡






























































