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【2026本屋大賞】ノミネート10作品を全制覇!ネタバレなしのあらすじ・感想・おすすめ徹底比較(前篇)

こんにちは!バイラーズの岡田りさです。

いよいよ2026年本屋大賞の発表が目前に迫ってきました。全国の書店員が選んだ「今、一番売りたい本」10作品。話題作が並ぶなか、「どれから読もう?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。

今回、ノミネートされた全10作品をすべて読破しました。前篇・後篇の2回にわけて、各作品のあらすじ、ネタバレなしの感想、そしてどんな人におすすめかを順にご紹介します。

2026年本屋大賞ノミネート作品の5冊『暁星』『さよならジャバウォック』『殺し屋の営業術』『失われた貌』『熟柿』が並んだカット

CONTENTS

  1. 1. 『暁星』/湊かなえ(双葉社)
  2. 2. 『さよならジャバウォック』/伊坂幸太郎(双葉社)
  3. 3. 『殺し屋の営業術』/野宮有(講談社)
  4. 4. 『失われた貌』/櫻田智也(新潮社)
  5. 5. 『熟柿』/佐藤正午(角川書店)
  6. 前篇5作品を振り返って

1. 『暁星』/湊かなえ(双葉社)

湊かなえ著『暁星』(双葉社)の表紙。

あらすじ

文部科学大臣であり、文壇の重鎮でもある作家・清水義之が、高校生たちの祭典の最中に刺殺された。逮捕された永瀬暁が週刊誌で発表し始めたのは、清水と新興宗教の深い闇を告発する衝撃の手記。一方で、事件の場に居合わせた作家は、この惨劇をモデルにした「小説」を書き進める。独白と物語が重なり合ったとき、読者の前に現れる真実とは。

ネタバレなし感想

「周りからどう見えても、本人にしか見えない世界・真実がある」という本来当たり前のことを突きつけられる作品。緻密な構成で、読み進めるうちに自分の視野がいかに狭かったかを思い知らされる感覚になりました。暗闇の中に一筋の光が差し込むような、じーんとくる余韻のある一冊です。

最後の一文を読んだ後、思わずもう一度最初から読み始めてしまいました。

こんな人におすすめ

 SNSの断片的な情報に疲れを感じている人。一つの事件を多角的に掘り下げる人間ドラマを読みたい人。

2. 『さよならジャバウォック』/伊坂幸太郎(双葉社)

伊坂幸太郎著『さよならジャバウォック』(双葉社)の表紙。

あらすじ

変わり果てた夫。私が殺した。ある日、追い詰められた量子の前に現れたのは、大学時代の後輩・桂凍朗だった。すべてを見透かしたような彼の不穏な訪問をきっかけに、日常は音を立てて崩れ去り、物語は現実の枠組みを超えた驚天動地の展開へと加速していく。

ネタバレなし感想

伊坂作品の醍醐味である「伏線回収」の鮮やかさは今作も健在です。読み進めていくうちに気づくささいな違和感がクライマックスで一つに収束していく爽快感は格別。独特のユーモアとテンポの良さで、一気に物語の海に引き込まれます。やっぱり伊坂幸太郎と思わせる結末は、なぜか元気が出ます。私だけでしょうか。

こんな人におすすめ

読後感のスッキリさを重視する人。知的な仕掛けとスピード感のあるミステリーを楽しみたい人。

3. 『殺し屋の営業術』/野宮有(講談社)

野宮有著『殺し屋の営業術』(講談社)の表紙。

あらすじ

絶体絶命の状況から「殺し屋」になった主人公。しかし、彼が日々向き合っているのは、ターゲットの暗殺そのものよりも、いかに「スマートに契約を取り、確実な成果を出し、リピーター(?)を増やすか」という極めて実務的な「営業」だった。裏社会の非日常を、ビジネスの論理と冷徹なユーモアで描き出す、前代未聞の知的エンターテインメント。

ネタバレなし感想

設定の奇抜さに反して、物語の着地点は非常に安定しており、期待通りの「面白さ」を提供してくれます。不気味な緊迫感がありつつも、どこか痛快。仕事のヒントが隠れているような面白さもあり、エンタメとして完成度の高い一冊です。

こんな人におすすめ

平日の夜や移動時間にサクッと一気読みしたい人。これまでにない新しい切り口の物語を探している人。

4. 『失われた貌』/櫻田智也(新潮社)

櫻田智也著『失われた貌』(新潮社)の表紙。

あらすじ

山奥で発見された無残な遺体。警察上層部が不祥事対応に追われる中、一人の小学生が「死体は10年前に失踪した僕の父かもしれない」と名乗り出る。しかし、続く第二の事件をきっかけに判明した遺体の身元は、少年が待ち続けた父親ではなく、非道な手口で恨みを買っていた「ある探偵」だった。10年前の空白と現在の惨劇が、一つの結末へと収束していく。

ネタバレなし感想

一言で言うなら、まさに「秀逸」。無駄のない端正な文章の全てが伏線となっており、読み進めるほどにその緻密な構成に圧倒されます。凄惨な事件から始まりますが、登場するキャラクターたちが非常に愛おしく、彼らの心の機微に触れながら、心地よく物語に翻弄される贅沢な読書体験でした。

丁寧に伏線を拾おうとしてこうじゃないか?と予測しながら読むほど、ハマっていくような個人的には気持ちの良いミステリーでした。

こんな人におすすめ

パズルのピースが完璧にハマるような、緻密なミステリーを堪能したい人。一字一句見逃せない、緊張感のある謎解きを求めている人。

5. 『熟柿』/佐藤正午(角川書店)

佐藤正午著『熟柿』(KADOKAWA)の表紙

あらすじ

かつて犯した、決して許されることのない罪。平穏な日常の裏側で、熟した果実が地面に落ちるのを待つかのように、ゆっくりと、しかし確実に「報い」の時が近づいてくる。数十年にわたる歳月の流れが、関わった人々の人生を静かに変貌させていく様子を、圧倒的な筆致で描き出す。

ネタバレなし感想

一言で言うなら、まさに「重厚」。読み終えた瞬間、長く深く息を吐きたくなるような圧倒的な余韻に包まれます。優しい物語ではないし、文章にはずっと暗い陰鬱な雰囲気が漂います。もう1回読むのは勇気がいるかもしれません。

「時間は解決してくれることもあるが、時間は決して返ってこない」という残酷な真実を確かに淡々と告げる重苦しさ。罪の意識が静かに人を侵食していく様には、言葉を失うほどの迫力があります。

こんな人におすすめ

物語の重厚な余韻にどっぷりと浸かりたい人。少しずつ物語を読み進めたい人。文学性の高い物語を求めている人。

前篇5作品を振り返って

2026年本屋大賞ノミネート作品の5冊『暁星』『さよならジャバウォック』『殺し屋の営業術』『失われた貌』『熟柿』が並んだカット

前篇でご紹介した5作品は、ページをめくる手が止まらないエンタメ作品から、読後に深い溜息をつきたくなるような重厚な人間ドラマまで、まさに「物語の力」を体感できるものばかりでした。

本屋大賞では、あえて自分では手に取らないジャンルの本に出会うチャンス。どの作品も甲乙つけがたい魅力がありますが、今のあなたの気分に寄り添う一冊は見つかりましたか?後篇では、注目を集める残りの5作品を徹底レビューします。ぜひ後篇もあわせてお楽しみください。

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