「髪を切りたい」と、ある日編集部に連絡が。それは大きな決断とは少し違う、日常に訪れた自然な気持ちの変化だった。パツンと切ったミニマルなボブ。新たなスタイル誕生のストーリー。実は、6月から切望していたというヘアカットがついに実現。綿密なカウンセリングを経て完成した、新生・美玲ボブの秘密に迫る。
3カ月越しの念願のカット
BEFORE
ドラマ出演をきっかけに、ロングから毛先が軽めのセミロングにカット。それ以降は、似たレングスで微調整が定番だった
美玲 やっとスケジュールが合って嬉しい! よろしくお願いします。
薫森 ずっと切りたそうだったのに、なかなかタイミングがね。
美玲 そうそう(笑)。初夏くらいだったかな。もう6年間くらい同じ髪型だったから飽きてきちゃって。ちょうどSNSで見かけたパツンとカットされたボブの写真が可愛くて、自然と「切りたい!」と思ったんです。それにしても、6年ぶりのヘアチェンジってすごいよね(笑)。
薫森 本当だね(笑)。希望の写真を見たんだけど、ただまっすぐに切ってしまうと髪が広がりやすくなるし、職業柄アレンジのしやすさも大事でしょ? だから、シルエットはスクエアにしつつ、自然な丸みが出るようにカットするのがいい気がするな。美玲ちゃんは首が細くて長いから、あまり短すぎるとサッパリ見えすぎる場合も。あご下くらいの長さにすると、知的で大人っぽくて色っぽさもある、コンサバじゃないボブになると思うけどどうだろう?
美玲 私もそういう仕上がりが好きだから、ぜひ!
薫森 よし、じゃあ早速切っていこう。
美玲 ……おぉ~、ザクザク髪がカットされていく!!
薫森 まず長さを大体決めたら、ここから調整していきますよ。まず襟足に近い内側セクションをレザーカットで自然な丸いラインに収めたら、中間のミドルセクションはいちばんラインが出る場所だから、はさみでまっすぐにカットを。表面のトップは再びレザーでカットすると、パツンとしているのに収まりのいいボブになるというわけ。
美玲 今日、コンタクトレンズをつけられなくて……(鏡に超接近して途中経過をチェックして)わっ、短い! いいかも!!
薫森 いい感じだよね! そしたらいったん乾かして、広がりやすい部分を見極めながら細かく微調整を。この顔まわりとか、こことか……。
美玲 すごい、一瞬でふくらみが収まった!!
薫森 でしょ?この見極めの作業が大事なんです。はい、完成~!
美玲 (また鏡に急接近して)わぁ、切ったねぇ! まだ見慣れてないけど、念願のボブが嬉しい! しばらくこの長さを楽しみます!
AFTER
ジャケット¥26950・ベスト¥19910(ともにシップス)・ニット¥15950(シップス プライマリーネイビー レーベル)/シップス インフォメーションセンター パンツ¥25300/ゲストリスト(アッパーハイツ) ピアス¥30800/マリハ ネックレス(長)¥46200・(短)¥138600・ブレスレット¥123200/ホワイトオフィス(ジジ)
SIDE
BACK
今回約20㎝カットをして、セミロングからあご下のボブに大きくスタイルチェンジ! なかなか薫森さんとの予約のタイミングが合わなかったため、カラーは他店で「秋っぽく、オレンジに見えない色に」とオーダー。また、毛量が多くクセもあるため、梅雨入り前の5月にストレートパーマをかけている状態でカットを施した
ブラウス¥63800/カオス表参道(カオス) ネックレス¥20900/エレメントルールカスタマーサービス(パティエラ)
モデル/桐谷美玲 撮影/野田若葉〈TRON〉 ヘア&メイク/河嶋 希〈io〉(ジャケットコーデの写真) メイク/廣瀬浩介(ブラウスコーデの写真) スタイリスト/大谷玲奈 取材・原文/森山和子 撮影協力/バックグラウンズファクトリー ※BAILA2022年12月号掲載