【 #高橋大輔 さんインタビュー〈後編〉】ちょっとカッコつけたいときは？オンの顔に迫る【BAILAhomme掲載】

2023年5月に競技会から引退し、新たなキャリアを歩んでいるフィギュアスケーターの高橋大輔さん。自由でしなやかな大人の雰囲気をまといつつ、少年のような好奇心も絶やさない。インタビュー前後編の後編では、高橋さんのオンの顔に迫る。

A ヘアスタイルがいちばん時間かかります！
出かける前に格好をつけたいというか、ヘアスタイルが決まるまでがいちばん時間かかるんですよね。もともと天然パーマで猫っ毛なので、起きたままだと大変なことに。気合入ってないときは大抵帽子をかぶってごまかします（笑）。

A アイスショーに合わせた期間限定です
ショーで踊る曲調に合わせてハイトーンにしました。せっかくブリーチしたので、髪を切るまで、色々なカラーで遊んでみようかと思って、今はピンクです。意外と好評で。寒色系よりは暖色系が合うのかも。

A 気がつくとアクネストゥディオズを買っています
ファッションは着心地重視で、ブランドというよりも生地が柔らかいものが好き。でも最近はアクネが多いですね。ラフシモンズも好きだったけど。東京はおしゃれなショップがたくさんあるので、嬉しいですね！

A 最近またアクセをつけるようになりました
昔からアクセサリーはけっこう好きでしたが、ここ2〜3年またハマってます。大きめのシ ルバーアクセをごろっと重ねづけしたり。洋服はわりとシンプル系なので、足し引きで考えています。大人なので、小物で遊べるようになりたいなと思って。

A 気分に合わせて楽しんでいます
ネイルも気分を変えるのに重要なアイテム。ショーのナンバーに合わせるとテンションも上がるし、こういう撮影のときも色が入ると雰囲気が変わりますよね。特に手もとは目に入るところなので、自分の気分を上げるためのお守りのようなもの。

A 舞台やライブを観るのは大切な学びの時間
意外と忙しくて旅などには行けないのですが、ライブや舞台はチャンスがあれば行くようにしています。自分のショーの参考にもなりますし。最近ヒットだったのはマシュー・ボーンさんの『ロミオ＋ジュリエット』。3回も観に行きました。世界観も好きだし、体の動きが素晴らしくて。夏のアイスショーで共演したゆずさんのライブもとても楽しかったです！

4年のブランクを経て、シングルとして現役復帰し、アイスダンス競技にも挑戦するという輝かしいキャリアを築いた高橋さん。2024年は自身がプロデュースするアイスショー『滑走屋』をスタートし、俳優活動にも初めて挑戦。エンターテイナーとして活躍の場を広げている。

「今年公開予定の映画『蔵のある街』に出演させていただきました。向いているかどうかは別ですが、フィギュアスケートとはまったく違う世界で刺激を受けましたね。表現して、自分ではない何かに入り込み、僕なりの世界観をつくることが好きなんだと再確認しました。以前アイスショーでも挑戦したのですが、歌うことも好きなので、もっと上手になりたい。音楽を聞いて、体で表現することが楽しいです」

最初の引退後に解説者やレポーターを経験したことも、今の自分をつくる基礎になったと語る。

「選手に取材を重ねるうちに、表に立っているだけでは感じられない裏側の世界があることを知りました。その経験で視野も広くなった。『滑走屋』をつくる上でも、人と人との流れを見ながら、自分はどう動けばいいのかがわかるようになりましたし、余裕を持てた気も。またまだ勉強中ですね」

音楽に身を委ね、自由自在にステップを操る高橋さんのスケートに憧れる現役選手も多い。振付師や指導者になる未来はあるのかと尋ねてみた。

「振り付けを頼まれることも多いのですが、アドバイスするぐらいならできるけど、僕には責任が重くて難しい。コーチのほうが将来的にやってみたいかな。でも、今は自分のことで精一杯。僕なりのエンターテインメントをつくっていくことに集中したい。そのためには色々な人に出会うことが大事です。体が動くのもあと何年かのことかもしれない。今は“精一杯頑張れ！”と自分を奮い立たせているところですね」

「自分へのご褒美は旅館に泊まること。大人の贅沢な時間の過ごし方を学んでいます」

ジャケット￥78100・パンツ￥74800／JOYEUX（NaNo Art）　ネックレス￥22000／マリハ（マリハ）　Ｔシャツ・ベルト・靴／スタイリスト私物

アイスショー『滑走屋』
出演／高橋大輔、村元哉中、村上佳菜子ほか
2024年2月に福岡で満員御礼となった高橋大輔フルプロデュースのアイスショー。高橋を筆頭に現役やプロが一丸となってつくり上げるエンターテインメント。フィギュアスケートのスピード感やスリルを生かした演出が話題に。2025年3月8、9日、広島県ひろしんビッグウェーブにて開催。

撮影／柴田フミコ　ヘア＆メイク／宇田川恵司〈ヘリオトロープ〉　スタイリスト／折原美奈子　取材・原文／小倉倫乃　※BAILAhomme vol.4掲載

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A アイスショーに合わせた期間限定です
ショーで踊る曲調に合わせてハイトーンにしました。せっかくブリーチしたので、髪を切るまで、色々なカラーで遊んでみようかと思って、今はピンクです。意外と好評で。寒色系よりは暖色系が合うのかも。