数多くの舞台やライブを彩る、実力派の4人。築き上げたキャリアとプライドに宿るのは、比類ない美しさと、魂を揺さぶるほどの情熱。ふぉ~ゆ~の福田悠太さん、越岡裕貴さん、辰巳雄大さん、松崎祐介さんの4人へのインタビュー、前後編の前編です。
福田悠太
「親父の葬式の日に見た風景、田舎のにおい、肌で感じた温度……すべてが美しい記憶。心の機微を感じ、改めて、これからもパフォーマンスで人の心を揺さぶりたいと決意しました」――YUTA FUKUDA
福田悠太
ふくだ ゆうた●1986年11月15日生まれ、東京都出身、B型。1997年6月に入所。少年隊の植草克秀さんに任命されリーダーを務める。マイペースながらもメンバーをまとめる頼もしさが魅力。読書が趣味という文学的な一面も。
培ってきた経験を自信に物事に揺さぶられずに信念を強く太くしていきたい
舞台に立ったり、お芝居をする上で、熱い魂や情熱はもちろん重要。だけど盛り上がってるばかりではなく、最近は“凪”でいる瞬間も大切にしています。そのほうが、波が起きたときの感動が大きくなる気がするから。そういう言葉にできない何かを感じたり、伝えたりできるのも舞台の魅力ですね。ひとりの男としては、自分自身をコントロールできる人でありたい。それは、人からどう見られるかとか、人から好かれようとする感情に揺さぶられない信念を持つということ。今までの僕は、意外とそういったことを気にしがちで、影響を受けることも多かったから。関わる人も年々増えていく中で、自分の軸をもちながらもうまく立ち回れるバランス感覚を身につけたいです。メンバーに対しても、自己犠牲ではなく、役に立てる存在でありたい。悩んでいるときには寄り添い、そうでないときは楽しく! たくさんの困難を乗り越えてきた経験値から、どんなことが起きようと「絶対なんとかなる」と信じて、前に進んでいきたい。
越岡裕貴
「後輩ながら、岸優太の心の美しさにはいつも圧倒されます。大人になっても昔と変わらず、ピュアで嘘がつけなくて、人柄の軸が変わらない。素直な人でありたい――そう思わされる存在」――YUKI KOSHIOKA
越岡裕貴
こしおか ゆうき●1986年10月5日生まれ、大阪府出身、A型。1998年11月に入所。穏やかで優しい人柄を感じさせる柔和な笑顔がチャームポイント。その上品でロイヤルなムードは、まるで貴公子。グループイチの美容男子。
年々増していく内に秘めた情熱こそが舞台へと奮い立たせる
メンバーでいちばんパッションを感じるのは辰巳。表情やパフォーマンスで感情を出すのがうまく、松崎も近いタイプかな。僕は正反対で、情熱を内に秘めるタイプ。福田はそのちょうど中間で、冷静と情熱をバランスよく自己表現できる人。昔は、感情を表に出す人をうらやましく思うこともあったけど、年齢とともに“自分は自分”だと思えるようになりました。重ねてきたキャリアや年齢が、今は自信となっているのかもしれません。魂や情熱を込めていない瞬間がないと言い切れるほど、舞台やパフォーマンスは僕の命。何歳になっても“今がいちばん全盛期”と、胸を張れる自分でありたいですね。
辰巳雄大
「『Endless SHOCK』の帝国劇場最終公演で見た光一くんの背中は、一生忘れられない。 25年間舞台のセンターを守り続けてきた男の責任、覚悟、生き様……その美しさは究極だと思うから」――YUDAI TATSUMI
辰巳雄大
たつみ ゆうだい●1986年11月25日生まれ、埼玉県出身、B型。1998年6月に入所。グループではMCやツッコミ役に回ることが多く、気遣いの人。大の落語好きで、四遊亭歌雄(ふぉ〜ゆ〜ていかゆう)の高座名でステージ上にて落語を披露したことも。
辰から巳になる今年は、より熱い“辰巳魂”で幅広く勝負したい
どんな仕事も愛を込めて向き合っている中、より熱く、自然と魂がこもるのがお芝居です。いただいた役ごとに髪型を変えるのがマイルールで、役に入り込めるスイッチのひとつ。演じる人物を細部まで想像しながら、本番前の最後の最後に髪型を仕上げ、思いっきりスイッチをオン。40代も変わらず、いただいた仕事に対してがむしゃらに、特にお芝居には魂を注ぎたいですね。ふぉ〜ゆ〜結成前、まだ役者仕事が少なかった頃に「このままならもう辞めよう」と思ったこともあったんです。そんなとき、リーダーの福ちゃんが「辞める気持ちがあるなら、失うものもないだろ!」と背中を押してくれて、事務所と話し合う決心がつきました。あの情熱あふれるひと言がなければ、ふぉ〜ゆ〜は生まれていなかったと思うと、感謝しかないです。
松崎祐介
「ずっと心がキレイな相葉(雅紀)くんや、ライブ準備を怠ったJr.時代の僕を叱ってくれた森田剛くん。偉大な先輩から受け継いだ美しい伝統や絆を、これから後輩に伝えていくのが僕らの役目」――YUSUKE MATSUZAKI
松崎祐介
まつざき ゆうすけ●1986年10月20日生まれ、埼玉県出身、O型。1998年6月に入所。通称「マツ語録」と呼ばれる、天然かつ独特な日本語を操るグループのムードメーカー的存在。KinKi Kidsの堂本光一さんいわく、実は小心者。
40代、50代…いくつになっても熱いSOULを持つ4人で舞台に立ち続けたい
SOUL=情熱は、僕らのパフォーマンスの源。日々、情熱を持って舞台や作品に挑んでいます。そのためには、人とのつながりが大切。ただ熱いだけの独りよがりにはなりたくない。稽古中から共演者とのコミュニケーションを意識して、いかに相手のことを理解して舞台に立てるかが、作品を成熟させるカギだと思っています。ふぉ〜ゆ〜は、長年ともに苦労を重ねてきたグループ。みんなタイプは違えど、それぞれに漢気があり、かっこいい男ばかりだと、胸を張って言えます。これからも、40代、50代……個々にパワーアップして、グループとしても成長し続ける4人でありたい。「どんな夢も目標もこいつらとかなえたい」って思いますね。個人的には、大好きな温泉の知識を極めたいです。泉質や効能をもっと勉強して、いずれは温泉を巡る旅番組が持てたらいいな。番組タイトルは「FOR湯〜」で! 僕の個人名をつけるより、グループ名を冠につけたいですね。

『CRIMINAL FOUR —愛しき大悪党—』
脚本・演出/山田能龍
出演/ふぉ〜ゆ~、大原優乃、吉田メタル、蘭男とむ他
ふぉ~ゆ~が初の悪役に!? 表と裏の顔を使い分け、ミッション遵行のためには手段を選ばない犯罪集団を演じる劇中では葦麗なバルクールも披露。
【東京公演】3月6日(木)~23日(日)IMM THEATER
【大阪公演】3月27日(木)~30日(日)COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
【福岡公演】4月12日(土)・13日(日)キャナルシティ劇場
構成・原文/松井美雪 ※BAILAhomme vol.4掲載
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