心の内を赤裸々にアートに落とし込みながらエンターテイナーとしての美学も宿す。京本大我さんが体現する新しいクリエイター像。今回は京本大我さんへの一問一答。インタビュー前後編の前編です。

京本大我
きょうもと たいが●1994年12月3日生まれ、東京都出身。SixTONESのメンバーとして活躍中。5月8日から愛知・大阪・東京の3都市を巡るライブツアー『TAIGA KYOMOTO LIVE TOUR 2025「BLUE OF LIBERTY」』を開催。
ときめく色は?
青。財布とか小物は青が多いし、色の選択があると青を手に取ることが多いです。
たかぶる色は?
オレンジ。写真展『視点と始点』でオレンジを基調とした“秋”のエリアを作ったんですけど、なんかいいなと思って。よく考えたら子どもの頃、オレンジ色の服をよく親に買ってもらったりもしていて。昔好きだったことを思い出してからは、オレンジ熱が高まってます。
自分を色でたとえるなら?
ミステリアスに見られることが多いから紫。人からあまり話しかけられないんです。僕も自分から話せないタイプだから、初対面の人とは何も生まれないことが8割(笑)。仲よくしている人たちはその壁を壊して踏み込んできてくれた人だから、大事にしなきゃなって思ってます。
「好き」を貫くコツは?
僕は好きなものに好かれないことの悔しさをいっぱい経験してきました。歌が好きなのに全然うまくいかなかったりも……。そんなときは、大好きなアーティストのインタビューや制作のメイキング動画を見るんです。尊敬する人たちも裏ではいろんな葛藤を抱えてきたことを知ることで、自分自身も勇気づけられるから。
褒められたい人は?
Mr.Childrenの桜井(和寿)さん。まだ直接お会いしたことはなくて。桜井さんに憧れて作詞・作曲をはじめた僕が、アーティストとしてアルバムを形にするところまでいけたので、いつか届けばいいな。褒めてもらうのはおこがましいから、知ってもらえるだけで嬉しい!
最近、心が燃えた瞬間は?
油絵を描いたとき。無我夢中であっという間に5時間たつことも。7〜8枚完成していて制作途中が3枚。抽象画が多いです。
なくなるのが早い絵の具の色は?
黒。ベースに使うことが多いです。
お気に入りの場所は?
家のソファ。イタリアから船便で取り寄せたお気に入り。最近は気分転換のために、ベージュのカバーをグレーに変えようと計画中。
アルバム『PROT.30』
通常版 3300円
Sony Music Labels Inc.
京本大我さんのクリエイティブ・プロジェクト「ART-PUT」の一環として、自身で作詞・作曲した楽曲を収めた初のCDアルバムをリリース。通常盤にはボーナストラックとして新曲「Over Dub」「Desire」「終わらせぬ世界」の3曲を収録。
取材・原文/松山 梢 ※BAILA2025年6月号掲載