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村上春樹さんが新たに訳した本が出ました

村上春樹さんといえば、小説家の顔はもちろんのこと、翻訳家としても素晴らしいお仕事をなさっている方ですよね。わざわざここで書かなくともご存知で、ファンの方も多いと思います。柴田元幸さんもファンの多い翻訳家のお一人。そのお二方による「村上柴田翻訳堂」というシリーズが新潮社よりこの度スタート。10作品の新訳・復刊がなされるのだそうです。
村上春樹さんが新たに訳した本が出ました_1
本好きの皆さんは早くから情報をキャッチされていたかも? 私がこの存在を知ったのは実は遅くて……。編集部のある神保町、東京堂書店内で平置きになっていたのを見つけて即購入! 第1回目の配本はこちらの『結婚式のメンバー』と「僕の名はアラム』(ウィリアム・サローヤン)という2冊でした。
『結婚式のメンバー』、実はかつて『夏の黄昏』という名前で福武文庫から発売されていて、学生の時に買って読んでいた小説。著者であるカーソーン・マッカラーズの最初の作品は1940年に発表された『心は孤独な狩人」で、この『結婚式のメンバー』は1946年に書かれた作品です。兄の結婚式に出席することになった少女フランキーが主人公。自分の名前を変えたい、自由になりたいと望む彼女は、兄の結婚が何かのきっかけになるのではないか、と考えるのですが……。
「せつない気持ちになる」と書くと何だか浅い感想のように思えてしまいますが、その切なさやちょっとした焦り、不安、絶望やあきらめ。私たちの身の回りにも大なり小なり存在するその「気持ち」がこの作品には表れている気がします。
ちなみに、カーソン・マッカラーズの代表作の一つ、先にも書いた『心は孤独な狩人』。これはスカーレット・ヨハンソンの主演作『ママの遺したラヴソング』(2004)で、スカヨハ演じるパーシーが、バスの待ち時間に母親の形見であるこの作品のペーパーバッグ(原題は"The Heart Is a Lonely Hunter”)を読みふけるシーンが出てきます。映画全編を通して、この作品が需要な鍵になるんですよね。ご興味のある方は、こちらもよかったらご覧ください。

(副編Y)

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