写真家・下村一喜氏の『美女の正体』で知る「美女」が美女たるゆえん

2016-07-04 21:00
  • ファッション誌のカバーや広告などを手がける写真家・下村一喜氏。「美の門番」を自認する下村さんが書き下ろした渾身の1冊に掲載されたエピソードや言葉の数々は、日々の私たちの生活にも深く深く沁みるのです。
  • BAILAでも梨花さんの撮影でお世話になったことがあります。フォトグラファー、もとい、本書内ではご自身で「写真家」と名乗っていらっしゃるので書き換えます、写真家・下村一喜氏による、初の著書がこのたび弊社から発売されました。
    ついていた帯には、美容ジャーナリストの斉藤薫さんの「圧倒的な説得力!」という文字が。

    担当編集者から「本を出しませんか?」と言われ、写真集かと思いきや、それが「文章で、写真家の下村さんの女性に対する愛と想い、美意識に裏打ちされた美女論を」(以上「あとがき」より抜粋)と望まれたという下村さん。口絵は大女優・若尾文子から始まり、沢尻エリカや常盤貴子、柚木礼音や宮沢りえといった、まさに「美女」たちの写真が続きます。下村さんの名前をご存じなくても、もしかすると写真のなかには「見たことがある!」というものが含まれているのではないでしょうか。
  • 美女はなぜ美女だと認識されるのか。美女が美女でいられる理由とは? この壮大ともいえる「美女の正体」というお題に取り組んだ下村さん。幼少のころからの体験談や思い、さらにはパリにおいて人気フォトグラファーとしての活躍を経て、日本でもお仕事をされている今も日々感じる事柄などを通じ、この本ではその疑問を21章にわたって解き明かしてみせてくれるのです。

    「美女」とありますが、でもけっして「私は違うから関係ない、興味ない」と思わないでください。ここに書かれていることを読むと、その具体的な方法以上に「心意気」が学べるんですよ。絶世の美女なんてそうは多く世の中には存在しませんよね、ほとんどの人がそうじゃない。でも「美女」から学べること、「美しさ」ということに必要なのはいわゆる顔だけじゃないということがわかると、なんだか力がわいてくるのです。
  • 本自体はとても読みやすく、ただその「読みやすさ」の裏には下村さんがこれまで蓄えてこられた美意識・知識・体験の数々が垣間見え、ふと「素敵!」「素晴らしい!」「おお!」「なるほど」「へえ~!」などという感嘆の言葉を声に出してしまいそうになります。
    多くの方にそれを体験していただけたらなあ、と勝手ながらにこの本の宣伝担当くらいな勢いで、おすすめしてみました。

    ちなみにこちらの本、下村さんの言葉を受けての脚注がまた役に立つんです。出てきた言葉や人物について補足で説明がつけられているのですが、知っていた気になっていたはずなのに、「!」と思える内容だったりもして......。

    撮影後、これは!と思った箇所についドッグイヤーをつけながら読んでしまったので、ちょっと人には貸しづらくなってしまいましたが、皆さんも手に取ると心に留めたい箇所にきっと出会えると思います!

    (副編Y)
『美女の正体』(集英社刊)¥1400(+税)
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