アンティークみたいな独特の存在感がある器
そんな淡路に移住して拠点を構え、「受け継ぐ器」をコンセプトに作陶しているのが、今回ご紹介する岡本純一さんの「あわびウェア」です。
その制作スタイルの原点は珉平焼にあり、あくまでも生活道具としての食器。だから基本的にほとんどの器が、たとえ割れてもまた買い足せる型抜きタイプ。和にも洋にも、多彩な料理に合う万能な器は、一度使うといろいろ使ってみたくなる、と幅広い世代に人気です。
アトリエ兼ショップは元診療所
木造の平屋はどこか懐かしい雰囲気で、ここの一室を工房に、別の部屋をショップとして予約制で解放しています。
元もと大学では彫刻を専攻していた岡本さんですが、器は決して奇をてらった形ではなく、オーバルや長方形といった、どれも使いやすいデザイン。
豆皿からパーティーにも使える大皿、さらには火にかけられてそのまま食卓に並べられる耐熱皿まで、どちらかというと、マグカップや椀よりもお皿が豊富です。
小さすぎず大きすぎない絶妙なサイズは食べ過ぎ防止にも!?
色も迷いに迷ってアイボリーとグレーにしましたが、色違いでそろえたいなと思っています。
「あわびウェア」は、全国のギャラリーや雑貨店などで、不定期に個展を開催しているほか、手仕事の作家が集うクラフトフェアに出店することも。取り扱い店のオンラインショップでも購入が可能です。
住所:淡路市大町上507-1
営業時間:10:00〜17:00 不定休 ※年末年始の休み未定
☎0799(70)6719(要予約)
取材/天見真里子 写真/佐藤純子