【無印良品の「コオロギせんべい」食べてみた】ネットで即完売→購入数制限つきで店頭に登場！　意外とおいしい昆虫食の味をレビュー

2020年夏現在、新型コロナ禍で世界中が未曾有の危機状態に置かれているため、つい失念しがちになってしまいますが、過去記事でもレポートしたとおり、世界はいま、急激な人口増加にともなう食糧不足の危機に陥りつつあります（2019年6月の国際連合発・人口予測によると、2050年には現在の77億人から97億人に増加！）。なかでもとくに、我々人間にとって主要な栄養素のひとつであるタンパク質不足は深刻な問題で、地球温暖化に大きな負荷がかかるといわれている牛・豚・鳥などの家畜の代替食品として“昆虫”が注目されているんです。家畜飼育と比べて、えさや水の量、スペース、温暖化ガスの排出量などが圧倒的に少なく、短期間のサイクルで効率的に生産でき、かつ少量でもタンパク質、カルシウム、鉄分、ビタミンなどの栄養素をバランスよく豊富に含む、まさに“いいとこ取りでメリットしかない”超優良な食糧なのだそう。...と、頭では理解できても、無機質な目やギザギザした脚、黒光りする羽などをむしゃむしゃ口にするのは想像しただけで「ウーーーーーーーーン(; "q')」って悩ましくなりますよね、エディター沖島はなります(; ,_,)。そこで、昆虫本来の原型をとどめずにうまいことパウダー化してパリパリおせんべいになってくれた無印良品「コオロギせんべい」に、来たる昆虫食時代に乗り遅れないためのおいしい練習台になってもらおうと思います。

無印良品「コオロギせんべい」は、2020年5月20日、公式ネットストア限定商品として販売されました。ごく少数の数量限定販売だったとされていますが、珍しモノ大好きネットショッパーたちの注目を集めて想定以上の注文が殺到し、発売日当日ですべて完売したそう。エディター沖島ももれなく、発売開始時間を見計らって公式ネットストアをポチってしまいました...しかも購入可能制限数5パックMAX、買ってしまいました。好奇心ってすごい(* "q')。

サクサクパリパリで割れやすいせいか、しっかりダンボールに梱包されて送られてきましたよ。さっそく開封してみます！

いざ「コオロギせんべい」を実食してみます。一袋に約55gのせんべいが入っていて、約30匹分の食用コオロギ（約213kcal）が含まれているそうです...コオロギ本来が持つといわれる高い栄養価のわりに低カロリーな気がします。

原材料は、食用昆虫として知られるフタホシコオロギをパウダー状にしたものに、馬鈴薯（じゃがいも）でんぷん、コーンスターチにうま味成分などを加えてあります。“陸のエビ”という別名を持つ香ばしいコオロギ本来の風味を活かすため、あえて余計な材料は使わず、シンプルに仕上げてあるそうです。

一枚の大きさは直径約3～4cm程度で、約1mm程度の薄さ。お口にポイポイ放りこめる食べやすいサイズです。黒く点々と見えるのが、食用フタホシコオロギパウダー。せんべいの生地に練り込む形で虫の“存在”を上手に消してくれています無印良品グッジョブ◎。

そしてかじった瞬間、エビせんべい以上のコクのある香ばしさがお口の中にぱあっと広がり、さらにエビせんべい同様のパリパリ＆サクサク食感が楽しめて、最初の怖気づいたマインドはどこへやら「おおっ(* "q')コレはイケる！！！」とお調子に乗ってしまうくらい！　高栄養価・低カロリーによる罪悪感のなさも手伝って、ポテトチップスよりもはるかにお酒が快調に進んでしまうくらいのおいしさなんです！！！　本当です！！！

公式ネットストア限定商品としてデビューした無印良品「コオロギせんべい」ですが、最近は限定店舗でも店頭で購入できるようになりました。写真（↑）は「無印良品 渋谷西武」店頭です。無印良品に集うユーザーたちの環境問題への意識を惹きつけるような売り場づくりで、興味しんしんな様子で商品を手に取る方を多くお見受けしました。一目散にコオロギコーナーにやってきて購入制限数3パックを手に取り、一直線にレジへ向かう猛者も...きっとリピーターに違いない！

店頭で試食ができればもっと爆速で売れると思うのですが（ "q'）、新型コロナ禍中の現在は難しいので、興味のある方はぜひ一度、￥190（＋税）で店頭購入してご試食いただくことをおすすめします。ちなみに2020年7月末現在、店頭で購入できる数に制限があり、お1人さま3点まで。個人で今すぐトライできるサスティナブルなアクションの一環として、この夏“昆虫食”デビュー、してみませんか？