ジャグやグラス、白いプレート—— 普段のしつらいに花やハーブをからめて
お花を1~2本ずつ生けたり、ハーブを添えて“香りのおもてなし”を
加藤 母は家庭的で、庭でお花を大事に育てるような人。私はといえば、仕事でいただいたブーケをばさっと豪快に生けたり、ドライフラワーを買ってしまうタイプ。そろそろきちんと学びたいな、と。
平井 今回は人を招くことも増える時季だと思うので、ホムパでの花あしらいについて学びましょうか。
加藤 ぜひ! これまでの連載で料理のおもてなしを学んできたのでお花でよりグレードアップしたい!
平井 料理に時間を割きたいと思うので、花にはなるべく手間も時間もかけずに演出したいところ。たとえば手持ちのグラスやジャグをテーブルの中央に並べ、高低差をつけながらお花を1〜2本ずついろんな方向に生けてみたり、取り分け用の白いプレートには、ハーブで結んだ紙ナプキンを置いてみたり。
加藤 “香りのおもてなし”ですね!
平井 そうです。ユリなど香りの強い花ではなく、食事の邪魔をせずに食欲をそそるハーブがベスト。なにげない料理を素敵に見せてくれます。余力があれば、何本か束ねてゲスト用のプチブーケを作っても。
加藤 帰りぎわにさっと渡せたら、相手の負担にならずに喜んでもらえそう。私もやってみたい!「……綾子、どうしちゃったの!?」と言われそうですが(笑)。
招かれた人のテンションが上がる【ちょこっとテク】
●平井かずみ
フラワースタイリスト。今回の企画では花のアレンジほかスタイリングも担当。明るく的確な指導ゆえ教室は大人気。近著は『花と料理 おいしい、いとしい、365日』(共著 リトルモア) http://ikanika.com/