イラストエッセイスト 犬山紙子さん
マウント問題なら犬山さん! 著書『アドバイスかと思ったら呪いだった。』(ポプラ文庫)にはマウンティングに関するエピソードも多数。
心理カウンセラー 石原加受子さん
「自分中心心理学」で楽に生きる方法を提唱。『「とにかく優位に立ちたい人」を軽くかわすコツ』(学研プラス)など著書多数。
「噓人脈自慢」おじさん
〈犬山さん〉他人の力を借りて自分を大きく見せたがる、スネ夫タイプ。「芸能人に興味なくて……」と言って、「噓人脈を印象づけても何も響かない」とわからせるとターゲットにされないかも。
〈石原さん〉噓かどうかに焦点を当てると自分の心まですさむので、「自慢話を聞かされた」とだけ感じましょう。オーバーに反応するとどんどん自慢してきます。関心がないという態度で。
「俺の若いころは」おじさん
〈犬山さん〉このおじさんへ対応するのは本当にストレスですね。こういうおじさんは強い人にはペコペコして弱い人をいじめる典型。そのおじさんよりも年上の話のわかる男性に相談し、そのつながりが見えるとターゲットから外れるかもしれません。
「そういう見方も あるよね」おじさん
〈石原さん〉「そうですか?」と、疑問で返して話を終わらせることをおすすめします。気持ちよく話させないことが大事。疑問系だと、場の空気も悪くせずに話を打ち切りやすいです。
〈犬山さん〉その態度では優位に立てないということを、気づかせたいですよね(笑)。飲みの席などで、女性同士の「間違いを認められる男性って素敵!」という話を聞かせるのはどうですか?
「してあげてる」おじさん
〈石原さん〉「いろいろなことにチャレンジしてみたいので、お気づかいいただかなくて大丈夫です!」「何かあったらまたご相談しますね」と、やわらかい言葉で断るといいですよ。
〈犬山さん〉見えないところで本当に何かしてくれていたとしても、上司の立場でこれを言うと「大事にしろ!」と言ってるのと同じ。パワハラですよ。さらに上の役職の人に相談してみては。
「昔はモテた」おじさん
〈石原さん〉「本人がそう思うのは自由だ」という意識で聞きましょう(笑)。雑談ですし、「やらなきゃいけないことがあるので失礼します!」と打ち切るようにしていれば言ってこなくなりますよ。