今年のGWはゆっくりお休みできる、という方も多いのでは。外へのお出かけも楽しいですが、家でのんびり読書をしたり映画を観たりして過ごすのもいいですよね。ぜひおすすめしたいのが「八月の蝉」「対岸の彼女」など女性の心理を深く描いた作品で知られる角田光代さんの近著「坂の途中の家」。小さな子供を育てながら平凡な日々を送る里沙子はある日、補充裁判員に選ばれ、幼児の虐待死事件を担当することに。裁判を見ていくうちに犯人である母親と自分をだんだんと重ね合わせるようになり・・・・・・。穏やかな日常に潜む黒い感情、ゆがみが独特の緊張感で描かれてくサスペンス。読み始めたら辞められません。