BAILA エディターズのリレー式コラム、第193回は「薫玉堂のインセンススティック」です。
創業420年以上!京都の老舗による、静謐な白檀と沈香の香り
大好物の家での香りモノ、湿度の高い雨の日や冬の冷たい空気が漂う時は、ちょっと甘くスパイシーな香りを焚くのが好きです。最近のマイメンお香は、桃山時代(!)から続く京都の老舗「薫玉堂」のインセンス。朱の印も素敵な桐箱に納められていて、その佇まいにもときめく。いくつか香りの種類がある中、推しは「老山白檀」と「太尼沈香」。
白檀の原産地はインドネシアですが、インド・マイソール地方で産出される「老山白檀」は香り立ちが最上とされているそう。我が家はリビングに続く小さなL字の廊下があり、そのL字コーナーで焚いておくと、ふわりとリビングに香りが漂うほど豊かに広がります。凛とした甘さが、寒くなってきた今の時期にぴったり。もうひとつは、ベトナム産の「太尼沈香」。ウードという洋名でフレグランスでも人気の香りですが、ベトナム産の沈香は温かくスパイシーな部分がより際立ち、冬の乾いた空気に合う。
夜のひとり晩酌タイム(至福の時間!)や、朝起きてぼんやりしている時間に焚くと、気持ちにスッと心地よい芯が通る感じで、マインドリセットできる。燃え尽きるまでの数分で、空気と気持ちをぬくぬくさせてくれますよ(ナベ嬢)。