とにかく服をためこんでしまうという「ブラックホール型」の人に、スタイリスト吉村友希さんがおすすめするのは「頻度別収納」。必要な服・不必要な服が自然に把握できるようになり、新しいテイストにもチャレンジしやすくなります。スーパーバイラーズ藤田まきさんが実践しました。
スタイリスト 吉村友希さん
「すっきりとさせましょう!」
上品で女らしいスタイリングが得意。毎回人気の断捨離企画では、読者に寄り添いながらもプロならではの厳しい目線で不要な服を徹底仕分け。
“とにかくため込む”ブラックホール型 藤田さんのクロゼットを改革!
スーパーバイラーズ 藤田まきさんの場合
「服はあるのにコーデがいつもワンパターン(涙)」
実際のクローゼット
「似た色が多く、全体的にメリハリがない様子」(吉村さん)、「ベージュばかりでコーデがワンパターンになるのも悩みです」(藤田さん)
こうして手放す!
①10日分の着こなしを撮影し記録
「最低10日間分、毎日のコーディネートを写真に残し、普段よく着る服と活用せずに眠らせている服を把握します」
②登場しなかった服を仕分け
「一度も着ていない服を集め、一点ずつ確認。2〜3年着ていないようなら、これからも着ることはないと心得て」
③登場した服を頻度別にさらに仕分け
「よく着るものは手前に、たまに着る服は後ろに。残したアイテムを、着用頻度の多いもの順に並べ替えましょう」
クロゼットを整理してわかったこと“メリハリがない!” 手放すアイテムと残すアイテムを選定!
〈手放すアイテム〉
「数の多いまったりとしたベージュはくたびれた服を中心に処分。今っぽくないフレアなスカートも手放してOK。大人っぽさに欠けるアイテムも整理します」
〈残すアイテム〉
「透けブラウスやつやサテンなど、旬素材の服とベーシックなはおりやパンツは迷わずキープ。“ベージュ以外の服”はなるべく残して」
〈投入アイテム〉
キレのある女らしさを目指し、色ではなくクリーンな白を投入
「コンパクトなサイズ感なら、女らしいスカートとも相性◎」。スウェット¥23000/スリードッツ青山店(スリードッツ)
キープ服+投入アイテムで、吉村さんがスタイリング!
シャツジャケットは、羽織るのではなくベルトを締めて一枚で主役使い
「『はおりとしてしか使わない』と伺ったジャケットを一枚で活用し、カラーパンツと合わせて辛口に。ほかにシャツをお持ちではないそうですが、トップスのひとつとして考えることで、着こなしバリエが広がります」(コメントすべて吉村さん)
カジュアルなデニムスタイルはブラウスの透け感で女らしさを香らせて
「裾のスリットやハイウエストのシルエットも今っぽいストレートデニム。普段はベージュトップスとの合わせが多いようですが、シアーブラウスとコートをともに寒色系でまとめて印象チェンジ。今っぽさがぐんと高まりますよ!」
クリーンな白を投入すればつやブラウンがきわだちフレッシュに
「ご本人に甘い雰囲気があるので、スポーティなスウェットを取り入れて、お悩みのワンパターンから脱却を。お手持ちのベージュやくすみトーンと相性のいい白は、藤田さんの上品な空気にもなじみやすくておすすめです」
《吉村さんがアドバイス》ブラックホール型におすすめなのは頻度別収納
着たあとお手入れしたら手前にかけていき、ラックからはみ出たら、“奥=着る頻度の低い服”から手放す
藤田さんの感想は?
毎日の着こなし記録を写真に残し可視化することで必要な服・不必要な服が判明! 量を減らせば、新たなテイストに挑戦する余裕も!
撮影/目黒智子(人)、坂田幸一(物) ヘア&メイク/沼田真実〈ilumini.〉 スタイリスト/吉村友希 モデル/藤田まき(スーパーバイラーズ) 取材・原文/道端舞子 構成/岩鼻早苗〈BAILA〉 撮影協力/プロップス ナウ
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