人気ヘア&メイクアップアーティスト河北裕介さんとスタイリスト百々千晴さんが、旬のファッションとメイクのバランスについて語る人気連載、今回はスペシャル版。河北さんと百々さんがインスタで募集したファッションとメイクのお悩みに回答!
似合うはあとからついてくるから。「好き」がいちばん大事(百々)
河北&百々:インスタでの質問募集、皆さんたくさんのメッセージをありがとうございます!
百々:集まった質問を見てるとね、みんなまじめに悩みすぎなの。たとえば「メイクも服も自分が好きなものより、似合うものを身につけたほうがいいですか?」「自分に似合うものがよくわかりません」って、いやいや、自分が着たい服、好きなテイストの服がいちばんじゃん!
河北:WWW。飛ばすねー。
百々:だって人からどう見られるかより、自分が着て楽しいかのほうがずっとずっと大切。服もメイクも“好き”が先、“似合う”はあとからついてくるものだから。
河北:「好きなのになんだかしっくりこない」なら工夫すればいい。髪を結んだり、袖をまくってみたり。
百々:私も、最初は鮮やかなリップをつけた顔に戸惑ったけど、しっくりくるようになったから。慣れるまで着る、使うって大事。「服とメイクのバランスのとり方が知りたい」という質問も多いなぁ。
服が先、メイクがあと。おしゃれは「引いて見る」ことから(河北 )
河北:それね。基本的に、まず服、そのあとにメイク。その日の着こなしを全身で見ながら、引いてメイクするってめっちゃ大切よ!
百々:“引いて見る”ができたら頑張りすぎも避けられると思う。
河北:そうそう。服も100点、メイクも100点だと、どちらかだけ見る分にはいいけれど、全体だとお腹いっぱい。目指すのはトータルで100点なわけ。
百々:まつげを上げなかったり、チークを抜いたり、河北さんって引き算上手だよね。
河北:引く勇気、大事。
マスクのせいで、じゃなくマスクでラッキーの精神で。小顔に見えるしね(笑)(河北)
百々:リモートワークにまつわるおしゃれ映え問題も多かったね。私的には、寄りの世界のリモートワークならメイクファーストもありだなって。Tシャツでも赤リップを塗ってるだけで、ほどよくおしゃれでやりすぎない人に見えるでしょ。
河北:確かに、ヘア&メイク重視が正解だね。ちなみにイエローアイカラーはリモートでもマスクでも最強。顔色に影響するから、トップスは赤系は避けたほうが安心です。
百々:こんな時代だから気分が沈むときもあるかもだけど、好きな服を着る楽しさは絶対あるから!
河北:メイクも、マスクのせいで、じゃなくてマスクのおかげで、色々隠せるし楽しめる面もあるし。
河北&百々:ほかの質問も、今後二人のYouTubeで回答するつもりなのでお楽しみに!
百々千晴
Chiharu Dodo スタイリスト。シンプルながらも、その人のバックボーンと魅力がすっとのぞくようなおしゃれスタイリングを得意とする。
河北裕介
Yusuke Kawakita ヘア&メイクアップアーティスト。鋭い観察眼でその人の美しさを瞬時に見抜き、ミニマムメイクで最大限のよさを引き出す。
(上)バングル¥55000・イヤカフ(ゴールド)¥29700・(シルバー)¥24200/エドストローム オフィス(オール ブルース)
撮影/中村和孝〈まきうらオフィス〉(人)、ケビン・チャン(物) 取材・原文/中島 彩 構成/菅井麻衣子〈BAILA〉 ※BAILA2021年5月号掲載
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