現在45歳。ヘルシーでエイジレスな輝きを放ち、憧れの先輩として絶大な支持を集める神崎さん。スキンケアからボディケア、ライフスタイルまで30代の悩みに全力で神崎恵さんが答えてくれました。
1.神崎恵さんのスキンケアQ&A
「30代は“いいコスメ”を手に取るタイミング。ケアする意味と答えを明確にくれるから」
ブラウス¥43000/エッセンスオブ アナイ(Charo Ruiz) パンツ¥10909/ノーク ピアス¥36000・リング¥45000/エストネーション(ブランイリス)
Q1 30代にやっておいてよかったと思うスキンケアは?
A 油分ケア
「油分が苦手という方も多いけれど、オイルやクリームの油分を取り入れると格段にハリツヤがUP。輝きが増し透明感も宿ります」
Q2 30代のうちにやっておけばよかったと後悔していることは?
A 紫外線対策と丁寧なクレンジング
「昔の日焼け止めはきしむ、白浮きするといったものが多く苦手だったんです。正しく落とすケアも美しい肌を育むために絶対必須」
Q3 30代のうちから高価なスキンケアアイテムを使ったほうがいいですか?
A 「使い続けられてそれが自分の肌に合っていれば、高いスキンケアはやはり秀逸。それに、上質なアイテムを使うと気持ちが満たされるんです。ひとつだけでもいいので、無理ない範囲で取り入れてみて」
Q4 忙しくてスキンケアの時間が取れません…!
A 「高機能クリームがひとつあれば潤いも保護も完了。夜はベッドサイドにスキンケア一式を置いておけば、寝ながら楽にケア可能。私のおすすめルーティンです」
Q5 大人ニキビが消えません。 どうしたらいいですか?
A 「あとを残さないためにも自分でいじらず、即クリニックへ。それが無理ならニキビができそうなタイミングで常備薬を。ビタミンAの摂取も効果的です」
Q6 30代に自信を持ってオススメできるスキンケア名品は?
A 「この8品なら間違いなし!」
① エピステーム アイパーフェクト ショットa
「私は40代に入ってからスタートしたのですが、エイジングサインの出やすい目もとケアは30代のうちに絶対に始めるべき」。18g ¥11000/ロート製薬
②ランコム クラリフィック デュアル エッセンス ローション
「目に見える透明感と湧き出る潤いを実感。重ねづけがコツ」。150㎖ ¥11000/ランコム
③ B.A クリーム
「まるでエステでトリートメントしたあとのような肌に。30代の肌をより一層輝かせ、未来につなげる高機能クリーム」。30g ¥32000/ポーラ
④ エスティ ローダー アドバンス ナイト リペア SMR コンプレックス
「10代から頼りにしている美容液。夜はもちろん朝も塗るとメイクくずれも防げますよ」。50㎖ ¥13500/エスティ ローダー
⑤ オバジ C25セラム ネオ
「くすみ、ハリ、毛穴と大人の肌悩みを全方位ケアしてもちっとした肌に」。12㎖ ¥10000/オバジコール(3/10発売)
⑥ カネボウ クリーム イン デイ
「日中、なめらかな肌感を心地よくキープ」。SPF20・PA+++ 40g ¥8000/カネボウインターナショナルDiv.
⑦ ファミュ アイディアル クリーム リッチ
「クリーム入門者にぴったりの逸品」。45g¥11800/アリエルトレーディング
⑧ エンビロン C-クエンスセラム 1
「これでツヤ肌に目覚めた! 私は1からスタートして、今4+を使っています」。35㎖ ¥15000/プロティア・ジャパン
Q7 30代の理想の肌に欠かせないのは?
A ハリとツヤと透明感
「これがクリニック任せの人工的なものだと少し残念。まるで息をしているかのような自然な美しさが理想」
Q8 神崎さんの肌ヒストリーを教えてください
・1975年生まれ
・10代前半は運動部で紫外線には無頓着。日焼け後の唯一のケアは「カーマインローション」
・10代後半はグラビアのロケで頻繁に南の島へ。日焼け肌がヘルシーで大好きだった時代
【20代】
・24歳で第1子出産
公園遊びなどで一年中紫外線、乾燥に肌をさらす。メイクトレンドは囲み目、ラメ、グリッターな濃いめ。雑なクレンジングで目まわりに色素沈着があった頃も
・27歳で第2子出産
【30代】
・30代に入りようやくスキンケアに目覚める
・35歳で美容家として本格デビュー。数々のスキンケアアイテムを試していくなかで、自分に合った美肌メソッドを確立していく
・39歳で第3子出産
New 【45歳】
・美容家として、さらなる美肌を追求していく日々
2.神崎恵さんのボディケアQ&A
「30代はカラダの変わり目。目指すべきボディめがけて頑張れたら心にも肌にもきっといい変化が訪れる」
トップス¥14000/アダム エ ロペ(カバナ) ショーツ¥8000/カオス表参道(カスカ) ブレスレット¥16000/エストネーション(ペリーヌ タヴェルニティ)
Q1 ボディのコンプレックスはありましたか?
A ありましたよ、もちろん!
「20代で出産を2度経験し、30代でボディのゆるみを実感。当時はあまり情報がなかったので、体重ばかりに気を取られ、34㎏になってしまったことも。髪も肌も精神もボロボロで健康とはほど遠かった時期もありました」
Q2 神崎さんが考える美しいボディってどんなもの?
A “ボリューム”と“メリハリ”です
「ある程度の脂肪と筋肉がきちんとついていて、腹筋が縦に割れている。そんな体が憧れです。特にバンコクの女の子のインスタグラマーたち(@gypsykeeratiや@ann.manas)の体がきれいで、毎日チェック(笑)。モチベーションを上げています」
Q3 最近、生理前のイライラがひどくてツラくなってきました
A 「本当にひどいときは専門医にかかって。一人で我慢する必要はなくて、いろんな助けを借りてみて。あとは、イライラには腸内環境を
整えることも大切だと思います」
Q4 ジャンクフードがやめられません。神崎さんはどうしてますか?
A 私も食べちゃいます(笑)
「毎日は危険だけど、気分転換にたまになら。大事なのはバランス。食べすぎたと思ったら夜減らしたり、2〜3日単位で考えて」
Q5 食事はどのように気をつかっていますか?
A 「食べるのは喜びだから、過度な制限はしません。お米の色、油の種類など、なんとなくではなく“選んで”食べる。濃い味が欲しければしょうがやみょうがなどの薬味を。私の場合は朝はお粥かスープ、昼は思うがまま、夜は野菜中心に」
Q6 デリケートゾーンのお手入れってしたほうがいいでしょうか?
A 「オイルで保湿したり、デリケートゾーン用のケアに切り替えたり、専用ケアをしたほうがいいと思います。清潔な状態を保つために、脱毛も30代のうちからぜひ」
Q7 30代の理想の肌に欠かせないのは?
脚のむくみケア
クラランス ボディ オイル“アンティ オー”
「なじませたあとシャワーでばーっと流すだけでOK。むくみが取れて翌朝すっきりとした体に。最高」。100㎖ ¥7400/クラランス
角質ケア
タカミ スキンピール ボディ
「くすみもなくなってボディのシワにもアプローチ。年齢を重ねると肌感も硬くなってしまいがちなので、角質ケアはマスト」。200g ¥5600/タカミ
肌の質感上げ
Red B.Aボディ クリーム
「なめらかでもっちりした肌感に。香りも穏やかなので毎日使いにぴったり」。150g ¥4800/ポーラ
Q8 産後の体で変わったことはありましたか?
A お尻とお腹がすごいことに
「まるで別人のような体になりました(笑)。まず骨盤を締めて体の調律をしてから、食べる量は減らさずに根気強くしぼっていきました」
Q9 何をしても痩せなくて、どんどん自分の体が嫌いになっていきます
A そう思うなら、 まず行動!
「もやもやした気持ちを抱え続けるより行動に移したほうがきっと楽になれる。まずは1週間頑張ってみて。体だけじゃなく肌も心も変わるのを実感できるはず」
Q10 20代の頃の身長と体重は?
A 156.7㎝、 42~45㎏くらい。 基本的にずっと変わりません
「ずっと出産や仕事のせいにしてきたけれど、40代でトレーニングをスタート。本腰を入れたのはこの2〜3カ月の自粛期間中。ウエストの位置やお尻のボリュームなど、やり方次第でパーツごとに整えることだって可能。45歳にして体を変えることができたことがすごく嬉しい!」
「以前は体重ばかりにしばられ、鶏ガラのような体になったことも。でも今は圧倒的にヘルシーな体が美しいと思う。注視すべきは、シェイプアップよりボディデザイン。今はボディラインや肌の質感を選び、カスタマイズすることだって可能な時代。やろうと思い立ち、頑張ればきっと自分の体を好きになれる。40代でやっと変われた私を見て、思い出してもらえたら嬉しいな」
3.神崎恵さんのライフスタイルQ&A
「美容もファッションも人生も誰かのためじゃなく自分のために輝かせて」
Q1 育児と仕事はどう両立していますか?
A 両立は無理!だから、私は時間で区切って切り替えています
「両立しようとするとつらくなるから時間で区切っています。9〜17時と、子どもが寝たあとの時間は仕事。それ以外は子どものための時間。うまくできないことがあってもキリキリしない程度に自分を許すことも大切かな」
Q2 働き続けるって大変ですか?
A 大変だけど、仕事と息子たちが私の生きがい
「二人出産したあとにシングルマザーになり、40代目前で三男を出産。怒濤の日々でしたが今では子育てと仕事、全部ひっくるめてすごく楽しいです。頑張る気持ちを奮い立たせるために20〜30代の頃、背伸びして買ったエルメスやマノロ・ブラニクは、今やっと自信を持って身につけられるように」(すべて神崎さん私物)
Q3 美容以外に女性として磨いておくべきことってありますか?
A アウェイを楽しむことって重要。本や映画、新しい洋服…
「安全圏を抜け出して、興味はあるけれど居心地はどうかな?という場所にあえて飛び込む。アウェイな場所にはヒントと発見が潜んでいるから。30代の私の場合、それは“ファッション”の世界でした。そのおかげで、世界がぐんと広がって。知らない映画や本を手に取るなど、違う世界に歩み寄って、安心・安全に慣れないようにすることって30代には大事」
Q4 素敵な家庭をもつために今すべきことは?
A まずは自分が、 一人で生きていく力を身につけること
「そうすれば周りの人やパートナーに求めすぎることなく、いろんな意味で選択肢が増える。忙しくて余裕がないときも柔軟な思考を持てると思うんです」
Q5 愛用の香りはありますか?
A 「以前は香りのベクトルは外向きオンリーでしたが、今は一人で夜仕事をするときなど、自分のためだけにつける香りも大好き」
家でも使う
メゾン クリスチャン ディオール ベル ドゥ ジュール
「夜寝る前につけると、朝起きたときの残り香が至福」。オードゥ パルファン250㎖ ¥36500/パルファン・クリスチャン・ディオール
出かけるときは
ナルシソ ロドリゲス ナルシソ オードパルファムプドゥレ
「ベッドの中のぬくもりを思わせる官能的な香りを記憶にとどめていただきたくて」。90㎖ ¥14900/NARCISO RODRIGUEZ PARFUMS
Q6 落ち込んだらどう浮上していますか?
A ひと晩よく寝て、それでもダメなら改善するために行動する
「落ち込むことなんてしょっちゅう。寝て切り替えられることもあるけれど、それでもだめなら悩み続けずに、なにかしら行動に移すほうが精神衛生上いいと思います」
Q7 コロナ禍でどうしても気持ちがふさいでしまいます。神崎さんはどうしていますか?
A 「30代は恋さえあればハッピーという世代でもないから、心地よさ、ときめきに忠実に。とことん好きにこだわって! 私は今は、特別な日本酒『十四代』をときめくおちょことともにたしなむ時間が癒し。今回の撮影でも手にしたバンダなど好きなお花を絶やさないことも日々を潤わせる秘訣です」
「30代の頃憧れだった『ラペルラ』。上質なランジェリーも、自信を取り戻せるアイテム」。ブラトップ¥57000・ショーツ¥25000/ラペルラジャパン(ラペルラ)
Q8 どうしたらいつもそんなに美しくいられるんですか?
A 表情、声のトーン
「もし、そう思っていただけるのなら、きっと表情とか声のトーンでカバーできているのかも?きれいっていう印象って、見た目以上に雰囲気が宿すものなのかも」
Q9 料理がうまくなる方法ってありますか?
「外食で美味しかったものを自分で再現してみること。お店の方に聞いてみたり。色合いと器のバランスも大切。誰かにふるまうときは、その人が外食で頼むものを覚えておき、その味を再現できるように熱心に研究(笑)」
Q10 神崎さんの30代は振り返るとどんな時期でしたか?
「記憶をたぐり寄せることもできないくらい、まるでトライアスロンのように走りきったのが私の30代。離婚を経験してもがいて、でも動かなきゃ。前に進まなきゃ。という気持ちだったと思います。もうあの頃には戻りたくないな。いつも私は“今”がいちばん好きだから」
ワンピース¥27000/アダム エ ロペ(ミッシング ユー オールレディ) ピアス¥24000/エストネーション(ブランイリス)
「若い頃はメイクやおしゃれなどで自分を主張していたけれど、大人になるにつれ、見えないものこそ、“素敵な雰囲気の正体”ということを知りました。そのためには着飾ることよりも、自分らしさを見つけ、育て、心を磨くことのほうがずっと大切。誰にどう思われるといった気持ちを捨て、すべては自分のために。それを楽しいと思えた瞬間、より生き生きとした日々を迎えられるはずです」
撮影/三瓶康友(人)、ケビン・チャン(物)ヘア/津村佳奈〈Un ami〉 スタイリスト/石関靖子 取材・原文/通山奈津子 構成/内海七恵〈BAILA〉※BAILA2021年3月号掲載