毎日のようにリリースされる美容の新商品。その中でも、美容のプロたちが一目置く、私的名品コスメとは? 美容エディター・松本千登世さんが、“将来の肌”のために30代が選ぶべきスキンケアコスメを教えてくれました。
【スキンケア4選】過去に固執するのではなく、前向きな未来をつくる
SK-Ⅱ フェイシャル トリートメント エッセンス
移り変わりゆくどんな悩みにもフィット
「25年以上のつきあいになるローション。年齢によって変わりゆく肌悩みそれぞれに、いつの時代でもきちんと寄り添ってくれる。私にとっての万能薬的存在」。1980年のブランド誕生とともに発売されたロングセラー化粧水。独自のプロセスで発酵させた天然由来成分、ピテラを90%以上配した贅沢さ。160ml ¥18700
クラランス ベルベット クレンジング ミルク
クレンジングを見直せば将来の肌が変わる
「シルクをデニムのように洗ってしまっていると、どんな柔軟剤を使ってもあのやわらかな質感は取り戻せない。それは肌も同じ。このクレンジングはテクスチャーが心地よく、洗っている瞬間も未来にも幸せをくれる存在」。肌上の常在菌や潤いのバランスを整えながら、メイクなどをしっかりオフ。200ml ¥4290
ランコム ジェニフィック アドバンスト N
肌ランクを上げる洗顔後のリチュアル
「肌の弱点を探して作用するセンサー的コスメ。ふっくらとなめらかに整えて、肌全体をボトムアップ。肌が落ち込む頻度が増える年頃だからこそ、パートナーとしてそばに置いておきたい存在」。誰もが生まれ持つ美肌菌に着目。そのバランスを整えることで、バリア機能を高め、自己回復力を強化。50ml ¥15400
THREE バランシング SQ オイル R
シワを覚えさせず自由に笑っていられる肌へ
「レザーはオイルでなめすメンテナンスでクタクタと柔らかく、折り目を覚えません。肌もそうでありたいので、オイルを早いうちに味方につけておくことが大事。THREEのオイルはテクスチャーや香りもバランスがよく、しなやかな肌へと育ててくれます」。睡眠のリズムに着目し、心身をオフモードへ導くオイル美容液。30ml ¥11000
美容エディター
松本千登世
航空会社の客室乗務員、広告代理店勤務を経てエディターに。『美人に見える「空気」のつくり方 セルフケアで女を磨く79のテクニック』(三笠書房)ほか、著書多数。
「自身振り返ると、30代の肌って“大人の子ども”だったと思うんです。身体のバイオリズムや心のゆらぎが肌に直結しやすく、原因がわからないままなんとなく不安定な肌が続いてしまう……。ちょうど大人へ移行する端境期でもあるので、ここをどう過ごすかで未来が分かれる、肌にとっての正念場。ゆらぎや落ち込みを肌に覚えさせないためにも、見直すべきはスキンケアの要となるクレンジング。そして取り入れるべきは、自分では見極めにくい弱点に“センサー”的に作用してくれるコスメ。私自身、自分の肌を好きになったのは30代でした。まだまだ幼く、伸び代しかないのが30代。シワを気にせず笑えるよう、丁寧なケアでポジティブに年を重ねていきましょう」(美容エディター・松本千登世さん)
撮影/西原秀岳〈TENT〉 スタイリスト/郡山雅代〈STASH〉 取材・原文/谷口絵美 構成/渡辺敦子〈BAILA〉 ※BAILA2021年6月号掲載