〈魚座〉の2021年下半期の恋愛運と来年の見通しを、鏡リュウジさんの星占いで駆け込みチェックしよう。
《LOVE》迷いながらも素敵な恋を見つけ、じっくり育てていく
9月は大きな恋の転機を迎える暗示。今までの行動範囲の中にはいなかったタイプと知り合い、すぐ夢中になってしまうような恋に落ちる可能性があります。
心惹かれやすいのは、人知れず誰かをサポートしているような、控えめで優しい人。相手もあなたを憎からず思っていますが、よく会うような場にいなかったため、これまでは知り合うきっかけがなかったようです。しかし、9月の転機が二人を引き寄せ、赤い糸で結びつけてくれるのです。
頭の片隅では、「本当にこの人でいいのかな?」と疑問に思うこともありそうですが、心ははっきりと肯定。いつしか疑問を忘れ、めくるめく恋に飛び込んでいくことになるでしょう。
その直感は、長い目で見ても決して間違っていない様子。お互いの熱量はどんどん高まり、弱みも欠点も見せ合える関係へと発展していくはずです。10月には、誰がなんと言おうとも結婚しようという決意を固めていそうです。
また、10月には紹介による縁もあります。社会とのつながりを考え、結婚も現実的に考える運気に入るため、心が浮き立つような恋愛からではなく、ライフスタイルや将来的な人生設計が近い人を求めやすくなるでしょう。親の知り合いや上司の推薦など、目上の人が持ってくる話に注目を。恋愛では好みのタイプとはいえないかもしれませんが、結婚向きかどうかで考えると、ぴたりと合う人と出会うことができるはずです。
ただ、許せないことがある場合は慎重に。食べるときの姿勢が苦手、一緒に出かけたとき、知らない人に対する態度が気になるなど、小さなサインに注意して。そうしたアラートは結婚してから大きくなります。もし、いいところが全然なくなっても、その欠点を愛せるかどうか考えてみましょう。
お見合いまでとはいかなくても、友人の知り合いなど、思わぬネットワークから結婚相手が見つかるかもしれません。結婚を前提とした出会いを求めている場合は、仲のいい友人にそれを伝えておいて。わざわざ探して紹介してもらうよりも、たとえばオンライン飲み会をしようという話が出たときに、友人から「きっと話が合うと思ったから誘っておいたよ」なんて気軽さで紹介してくれた人が運命の相手になりそうです。
大きな運の流れの中で迷いやすい運が巡っているこの時期の魚座の恋、そして結婚は、なかなか本格的なものにはならないかもしれません。しかし、今だと思えるタイミングは折に触れてやってきます。大事なのは、その直感を信じ、手を伸ばしてつかまえること。そして、もしおかしいなという違和感を覚えたら、たとえ話がかなり進んでいても、引き返す勇気を持つことです。理屈ではない感覚が幸せをつかむ決め手になるときですから、迷いさえも味方につけていきましょう。12月29日からは魚座の幸運シーズン。いい出会いに恵まれやすいので期待していて。
鏡リュウジさん
1968年、京都府生まれ。国際基督教大学大学院修了。心理占星術研究家・翻訳家。新装版『魂のコード』(ジェイムズ・ヒルマン著 鏡リュウジ翻訳 朝日新聞出版)が好評発売中。
イラスト:itabamoe ※BAILA2021年9月号掲載