【大野真理子さんの美の経営方針】“皮膚の変態”真理子さまの愛用コスメから肌管理まで一挙大公開！

美容家として注目を集める傍ら、アパレル・美容の会社の経営者としても活躍する“真理子さま”こと、経営者・美容研究家の大野真理子さん。美しさも価値観も常にアップデートを続ける秘訣をプレゼンします！

何のためにメイクやスキンケアをするの？　モチベーションは？　まずは美しさを保ち続けるその理由についてひもときます。

「私にとっての美容の軸は二つあります。ひとつは推し活のような、大人になった今夢中になれる趣味の側面。私は、美容は自分が楽しいと思えて、気持ちが高まることしか行いません。そうすることで面倒だと思わずに続けられて、忙しい仕事の気分転換にもなるんです。そしてもうひとつの軸は、仕事を円滑に進めるための印象づくり。ビジネスの交渉ごとでは、初見3秒が勝負。“この人は仕事ができそう”“この人と仕事がしたい”と思ってもらうために、大切なのは、清潔感。それを育むための美容です。肌や髪、爪などの清潔感は信頼感につながり、自分が持つスキルや能力以外の部分で、“好印象”という、大きな加点ポイントになってくれるはず。そのためにも、日々のケアを大切にしています。」

「肌は、自分という生き様を表す名刺のようなもの。瞬時に信頼を得られる肌づくりが、私の理想です。メイクをするときも、信頼の決め手となるのは、やっぱり清潔感だと思うんです。清潔感があると、落ち着いて話ができそうだし仕事の納期もきちんと守りそう（笑）。ただし、年齢を重ねるともうひとつ注意しなければならないのが、圧。たとえば清潔感のためのツヤもやりすぎるとそれなりに圧が出てしまいます。それでは元も子もないので、怖くならない、ふわっとした印象づくりを心がけています。クリーンな肌にやわらかな血色感を足しつつ、締め色は強くなりすぎないように。そうすれば、後輩や部下も話しかけやすく、取引相手からも好印象を得られるはずです。」

初対面3秒の好印象を得るために必要なのが、清潔感と品のよさ。それらを勝ち取るコスメをピックアップ。

アイラインははね上げず、横に長く。ブラックではなく、濃いめブラウンにすることでやわらかな印象に。チークは血色とツヤをさりげなく足すイメージで。入れる面積が広い分、トレンド感が出やすいので新作を選ぶのがベター。リップはピンクベージュがマスト。アウトラインをしっかりとってきちんと感を。

愛用コスメに衣替えのタイミング、美容医療事情、甥についての捉え方まで解説！

一年を通してスキンケアはどうしてる？ 季節によって変化する肌状態と、それに応じたケアの年間スケジュールを発表します。

今年の夏から秋にかけてのテーマは「白桃の白透」
今季のスキンケアは、ピンクがかった血色感と透明感を持つ白桃みたいな肌が理想だそう。そんな肌づくりにふさわしいコスメをセレクト。

美容医療も賢く取り入れて、美しい肌をキープ中。アグレッシブに取り入れていた30代を経て、真理子さまが今リアルに選ぶ施術とは？

美容医療にこそその人のセンスが表れる
「美容医療はよかれと思ってやったら悪化する落とし穴があるので、取捨選択を慎重に。まずは美容医療沼に陥らないように、“ここまで”というゴールを決め、それに合うクリニックを選ぶことから。皮膚と造形とでは先生も変わるので、選ぶときはきちんと調べて。美容医療はパワーがあるとはいえ、肌が落ちてから立て直すのではお金も時間もかかるのが事実。結局は地道なケアと運動がコスパがよかったりするので、バランスよく取り入れて」

真理子さまの肌のリスク管理

【シワ予防】▶︎ボトックス
「4カ月に1回、眉毛とおでこ、あごと首のシワ予防で行っているボトックス。鉄仮面にならないよう、筋肉の動きを熟知している形成外科の先生のもとへ」

【リフトアップ】▶︎ボルニューマ
「半年に1回行っているのが、引き締め系の高周波治療・ボルニューマ。痛みやダウンタイムなく、グッと顔がリフトアップ！　個人的に今いちばん推しています」

【引き締め】▶︎タイタン
「顔と首には、遠赤外線のレーザーであるタイタンを。肌表面のたるみに効果があるので、肌にアイロンかけたい〜！ってとき（あるよね？）におすすめです」

【毛穴、くすみ、小ジワ】▶︎フォトフェイシャルピコフラクショナル
「フォトフェイシャルは少しダウンタイムがあるので、私は徹底してアフターケアできる夏休み前に（皆さまは日焼けリスクの少ない秋冬がおすすめ）。毛穴悩みにはピコフラクショナルを軽く当ててもらっています」

【トーンアップ】▶︎ビタミンC点滴メソナJ
「メソナJは美容成分を導入できる治療。入れる成分は毎回、先生に相談。ダウンタイムがないので、駆け込み寺的にGO！　点滴はすき間時間を見つけて定期的に」

30代にとってのいちばんのリスク管理はアイクリーム！

真理子さま的、後悔しないクリニック選びのポイントは？
ビフォーアフターが劇的に変わるからこそ、後悔しないために。真理子さま的・美容医療を選ぶ際の流儀とは？

1.皮膚科医／形成外科医を通い分ける
「先生やクリニックを選ぶ際に最も重要なのが、専門医かどうか。それぞれ知識も得意不得意も変わるので、毛穴やシミなどは皮膚科医、たるみやシワなどは形成外科医の専門医に相談しましょう」

2.治療目的に対して複数の選択肢を提案してくれる
「たとえば、シミを消したくて行ったクリニックに、施術法の選択肢がひとつしかないのは論外。肌質や悩みも人それぞれ異なるのだから、目的治療に対し、いくつか選択肢があるところがよいでしょう」

3.ちゃんとしたカウンセリングが受けられる
「基本中の基本ですが、きちんとカウンセリングをしてくれるかどうか。流れ作業的にカウンセリングをするのではなく、その人の悩みや予算、施術法などに向き合ってくれる先生を選びましょう」

たとえば行きつけは…

美容医療を取り入れつつも、肌の品質を保つにはコツコツ丁寧なスキンケアが欠かせないそう。お気に入りコスメを一挙公開！

地道なホームケアがいちばん費用対効果が高い
「ターンオーバーが乱れて乾燥している肌では、美容医療もいい結果を出しにくい。毎日の丁寧なケアに勝るものはないから、状態や目指したい肌に合わせて、コスメでケアしていくことはとても大切です。特に最近のコスメはエビデンスもしっかりしていて、高い効果が実感できる優秀なものばかり。そしてスキンケアは肌を支えるだけでなく、忙しく働く我々にとって唯一自分にフォーカスする時間でもあります。その時々の状況に合ったコスメで“今日もよくやった”と全肯定しながらお手入れしています」

真理子さまの〇〇なお気に入りコスメ10選
星の数ほどのコスメをチェックしている真理子さま。そんな彼女の心をつかんだアイテムを、一問一答方式でご紹介。

毎日欠かさず使うギアは…▶︎ナボソ ニューロスティック

勝負の前日に使いたいのは…▶︎メディプローラーの炭酸パック

タイムリープして30代の自分に渡したいものは…▶︎myEVERYのフレッシュCマスク

バッグの中にないと不安なのは…▶︎ハッチのリップクリーム

いちばん廃盤になったら困るのは…▶︎ウォンジョンヨのマスカラ

会社のデスクに必ず置いているものは…▶︎ビオレのミストUV

調子が悪いときのテコ入れ役は…▶︎MyNADESHICOの水素パック

調子が悪いときのテコ入れ役は…▶︎ビービーラボのプラセンタ液

プレゼントであげる定番は…▶︎ジョー マローンのバスオイル

無人島にひとつ持っていくなら…▶︎B.Aの日焼け止め

いちばんリピートしているのは…▶︎雪肌精の化粧水

【不採算部分の切り離し】真理子さまが30代でやめたこと
あらゆる経験をしてきて、たどり着いた真理子さまの取捨選択とは？ 人生を健やかに、充実させるためのNOT TO DOリストを発表！

一、平均点を取りにいくこと
「世間における“正解”を取りにいこうとすると、型にハマることも多く、自分を見失う。自分が楽しいって思えることが正解なんです」

一、思考停止でものを食べること
「食べ物は“栄養をとるもの”と“嗜好品”で分けて考え、無で何かを食べるのはやめました。“嗜好品”も嗜む程度ならOKとしています」

一、自分のイメージを固めること
「自分は“こう”とイメージを凝り固めてしまうと、アップデートしにくい。イメージづくりは印象づけるのに効果的ですが、柔軟さは大切」

一、運動しないダイエット
「若い頃は、食事制限のダイエットをしていましたが、年齢を重ねるとそれでは生きていけない（笑）。体づくりに運動はマストです」

一、過剰なピーリング
「過剰なピーリングはバリア機能を壊すことも。刺激に対する耐性も減ってしまうで、ホームケアレベルのピーリングでOK！」

いくらポジティブに考えようとしても、年齢を重ねることがフィジカル的にもしんどくなるのは事実。真理子さまは老化とどう向き合っている？

健康のために毎日欠さない4つのインナーケア

Q.しばらくパートナーがいなくて職場に出会いもありません。結婚願望はうっすらあるのですが、マッチングアプリは一度やったことがあるけどメッセージのやりとりが苦手で…（31歳・広報）

Mariko's Answer
心に営業マンを宿しとにかくトライ！
「それは、会社に入社して営業部署に配属されたのに“営業が苦手です。どうしたらいいですか？”と言っているのと同じこと。ただ座っているだけで営業成績なんて伸びないんだから、トライしてエラーをしたら、それを学び、そして同じ間違いを犯さないようまたトライし続けるしかない。アプリでもなんでも、まずは行動を起こすことから！」

Q.以前はパートナーに期待してあれこれ指摘をしケンカをしていましたが、最近は面倒になって言わないことが多いです。一見平和に見えて、これはこれでよくない。どう伝えたらいい？（38歳・語学関係）

Mariko's Answer
“察して”ちゃんはNG！　クリア→褒めるを繰り返して
「ワンちゃんのトイトレと同じく、導いてあげましょう。テーブルが汚かったら片づけてよ、などの“察して”ではなく、ウォーターサーバーのお水がなくなったら取り替えてとか、火曜と金曜のゴミ出しはしてねとか、お仕事を決めて、できたら褒めることを繰り返しましょう」

Q.長くつきあっている彼がいて、結婚してもいいなと思うくらい関係はいいのですが、年収が自分の半分以下です。結婚する上でお金ってどのくらい大事なのでしょうか…？（32歳・営業）

Mariko's Answer
本当に求めているものは？　自問すると答えが出るはず
「すごいお金持ちでもワンオペとか、お金がなくても家事育児を一緒に行えるとか、顔がめちゃくちゃタイプだから何も求めないとか、様々な夫婦のスタイルがある。だから結婚する上で、自分が譲れないポイントを文字に起こしてみるといいかも。誰かの価値観ではなく、本当に自分が求めることをクリアしているなら、結婚してもうまくいくと思いますよ」

Q.13年つきあっている彼と子どもの有無などの将来のビジョンが合いません。何度話し合っても平行線な一方なのですが、彼のことは大好きでこの先も一緒にいたいと考えています。（29歳・外資系金融機関）

Mariko's Answer
我を通したいのであれば唯一無二な存在になること
「これは価値観が違うので、どちらかが我慢しなきゃいけなくなる。自分の考えを通したいのであれば、相手が折れる選択肢を取るほど、あなたとともに生きていきたいと思わせる、唯一無二な存在になることが肝。常に自分のクオリティを上げ、様々な武器を装備していきましょう」

Q.将来会社を辞め、独立したいと考えています。社長という立場から見て、独立や起業していく人たちに必要な価値観や能力、経験はありますか。（28歳・設計）

Mariko's Answer
明確な目標を立て、地道な努力ができるかどうか
「周りの成功している方々を見て共通しているのは、かっこ悪く見えることを怖がらない、お金に対して堅実である、の2点。そして何よりも大切なのが、長期目標を明確に描けて、それに対し永続的に努力できること。やっぱり結果ってすぐ出るものではないし、飽きてしまったら続けられない。だからコツコツ頑張る人が多いかな」

Q.モチベーションが下がっていてやる気のない20代の後輩がいます。私は彼女に期待していて、頑張ってほしいと思っているのですが、何と声をかけるべき？（36歳・メーカー企画）

Mariko's Answer
働き方は人それぞれ！価値観を押しつけないように
「フルスロットルで頑張れる子もいれば、省エネモードな子もいるし、働き方は人それぞれ。みんなが頑張る子だとぶつかっちゃうし、バランス的にはそういう子がいてもいいと思う。私だったらプレッシャーにならないぐらいに、期待しているよって声をかけて、そっと見守ります」

Q.ずっと仲がよかった親友と、段々と価値観が合わなくなり、ケンカまでしてしまいました。親友だから仲直りしたほうがいいと思う一方でこの距離感がいいなと思う自分もいます。（33歳・採用）

Mariko's Answer
親友という言葉で自分をしばらないように
「“私たちは親友である”とカテゴライズしてしまったことによって、逃げられず苦しいんじゃないでしょうか。“価値観が合わない”“この距離感がちょうどいい”。ここに答えが出ていますよね。モヤモヤするってことは距離が近すぎる場合もあるので、“またタイミングが合えば戻ってもいい”。そんな距離感のほうがお互い楽になれると思うよ」

Q.飽き性で、仕事も趣味もひとつのことを頑張り続けられません。熱中できるものはどうやったら見つかるの？（32歳・アパレル）

Mariko's Answer
熱中できなくてもOK！　もっと自由でいいよ
「仕事は自分の生活を支えるものなので、好きな仕事じゃない・長年勤められない場合でも、生活できればいいと思うんです。そして趣味も長く続けること＝美しいわけではありません。色々手をつけるミーハー精神も面白いじゃないですか。雑食で得た情報が、将来何かの役に立つかもしれない。ひとつのことで“何者”かになろうとする必要はないんじゃないかな」

Q.中学生の頃からずっとずっと毛穴と戦ってきています。特に鼻の詰まりと開きが気になります。本当に毛穴が変わる正しいケアを教えてください。（33歳・メーカー）

Mariko's Answer
毛穴詰まりをオフしたら引き締め系ケアを
「周りの成功している方々を見て共通しているのは、「エストのジェル洗顔で角栓を破壊し、オバジのビタミンCで過剰な皮脂分泌を抑えつつ毛穴を引き締め。つるんと毛穴レスな肌を目指すなら、エンビロンもおすすめ。さらに週1回スペシャルケアとして、ヴァイブランスマスクを使えば凹凸感も目立たなくなるはず。あとは揚げ物・小麦・過剰な糖摂取を控えることも毛穴レス肌には必須！」

Q.社会人になってからじわじわと肥えた7キロを今年こそ落としたくて、痩身エステ、ジム、サプリ、ホットヨガやピラティスなど色々試していますが、まったくやせません。（31歳・IT）

Mariko's Answer
食生活を見直してみれば変化するはず！
「どうしましょ。ここに食生活が入っていませんね？　それがすべての答えなんじゃないでしょうか。運動しているし、痩身エステも通ってる。だったら、食生活を見直してみましょう。ラテやジュースなど、飲み物でカロリーをとらない・夜18時以降は食べない・そもそもカロリーを見直してみる。これで、だいぶ変わるのでは」

Q.30歳、今から定期的にやるといい美容医療はありますか？（30歳・メディア系）

Mariko's Answer
美容医療はリスクがあることを念頭に置いて選びましょう。
「正直、これだけをやっていれば！というのはないと思います。美容医療は肌に炎症や色素沈着を起こすリスクがあるので、30代前半くらいまではスキンケアで土台を整えることを第一にしてほしいですね。もしプラスするならピコトーニングなどライトなものがおすすめ。クリニックと施術をノリで決めないのがポイント！」

撮影／峠 雄三（人）、ケビン チャン（物）　ヘア＆メイク／小澤 桜〈MAKEUPBOX〉　スタイリスト／山本瑶奈（物）　取材・原文／谷口絵美　※BAILA2024年11月号掲載