白塗りから鬼グロまで、たくさんの肌経験を積んだからこそ、今の肌がある、と人気ヘア&メイクアップアーティスト小田切ヒロさんは言います。美容漬けだった昔から「引き算の美容」にたどり着くまでのヒストリーをご紹介!
ヘア&メイクアップアーティスト 小田切ヒロ
肌も顔も心がまえひとつで変わる30代に必要なのは、甘えや惰性をたたき直す愛のムチ。人気ヘア&メイクアップアーティストの金言に導かれ、プライドをかけた肌磨きを始めよう。
“美容が生きがいだったがむしゃら期を経て、やっと引き算ができるようになった”
自分も人も心地いい肌に
《小学生》オシロイバナの種でフェイスパウダーを作る
小学校の帰り道、オシロイバナの種をたくさん集めて、フェイスパウダーを作って、顔に塗って真っ白な顔になって遊んでいました。
《中学生・スキンケアの目覚め》KEIKOのグリッターに触発されてラメ通学
当時憧れていたglobeのKEIKOのまねをして、目の下にブルーのグリッターをつけて登校。自己表現できたことがうれしかった♪(怒られた)
《高校生》バイト先の友達(鬼ギャル)から雪肌精を教わる
鬼ギャルから「いいよー」と教えてもらい、初めてお小遣いで買ったのが雪肌精の化粧水。ビオレの洗顔を使い始めたのもこのころ。
【Episode1】休みのたびに髪を染めに
高校は校則が厳しかったから、長い休みのたびに髪を染めていました。あのころは、安室ちゃんに憧れていたから、本当は髪を伸ばしたかった……。
【Episode2】肌水!!
当時流行していたスプレータイプの化粧水「肌水」。吹きかければ吹きかけるほどきれいになれる気がして、ことあるごとに吹きかけてました。
【Episode3】鬼グロのときも♡
日サロで焼いた肌に、フィラの白ベージュリップと、マレーネ・ディートリヒみたいな細眉で池袋へ。’90年代、鬼グロだった時期もありました。
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《22歳》プラセンタ、サーフィン、アロエ!
金欠でも月イチのプラセンタ注射は欠かさず! 当時はサーファーだったので、海の帰りに道端のアロエをスプーンですくって肌に塗っていました。
アシスタント時代、暇さえあればスキンケア
事務所で化粧品をもらえるようになり、デパコス天国に。オフの日は家にいる時間、ずーっとスキンケア。やりすぎて、肌がむくむくしていた時期。
《捨てる美容革命》衝撃の出会い! 米澤式健顔®
銀座の米澤式健顔®に出会い、洗顔をちゃんとすることで、肌が引き締まって顔が小さくなるのを実感。「与えるだけではなく、捨てるケアも大切」と開眼。
骨からスキンケア
モデルの紹介で小顔矯正サロンに行き、顔はスキンケアだけじゃない!と研究を開始。みるみる顔の形が変わり、「小顔王子」と呼ばれ始める。
《now》経験から得たのはシンプルで心地いい“静かな美しさ”
スキンケアがどんどんシンプルになり、経験値とスキルが上がり失敗もしなくなった。人を圧倒するような美しさよりも、心地よさを与える静かな美しさに惹かれるように。自分がきれいになることだけじゃなく、環境や他人へのやさしさにも配慮したクリーンでサステナブルな美容への興味が芽生える。
to be continued
撮影/青柳理都子 取材・原文/長田杏奈 構成/渡辺敦子〈BAILA〉 ※BAILA2020年10月号掲載
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