こんにちは!
バイラーズのヤマダです。
皆さんには忘れられない、いまだに好きな少女漫画はありますでしょうか?
今回は私が小学生の時に出会い、いまだに大好きな少女漫画『少女革命ウテナ』を紹介させてください☺︎
『少女革命ウテナ』あらすじ

著者|さいとうちほ
原作|ビーパパス
出版社|小学館文庫
1〜2巻|660円(税込)
3巻|713円(税込)
両親を亡くした6歳のウテナの命を救ってくれたのは、バラの香りのする王子様。
彼はバラの刻印の指輪と「君がその強さと気高さを失わなければ、その指輪が君を僕の元へ導くだろう」という言葉を残し、幻のように去っていく。
それから7年、毎年届くバラの刻印の手紙に導かれ、ウテナは鳳学園に転校。
しかしこの学園の生徒会は「世界の果て」が決めるという「バラの刻印」の掟に支配されていて、その鍵をにぎる"バラの花嫁"姫宮アンシーをめぐる決闘に巻き込まれていく。
※小学館文庫『少女革命ウテナ』1巻より引用
『少女革命ウテナ』の推しポイント
多くの少女漫画は、「主人公の少女が王子様(ヒーロー)に助けられてハッピーエンド」という展開が通例という印象でした。
しかし、『少女革命ウテナ』は、王子様に助けられた少女が自らの意志で誰かを救うために奮闘する物語です。
ウテナの健闘は登場人物の意識に変革をもたらし、さらに当時の読者である少女たちの意識にも大きな影響を与えたのではないかと思います。
「女子=守ってもらうだけの存在ではない」という現代的な価値観をもたらしてくれた作品です。
少女漫画の枠を超えた作品です

『少女革命ウテナ』は少女漫画でありながら、いわゆる「恋愛もの」の枠にとどまらず、「ジェンダー」「成長」「友情」「自立」といったテーマについて考えさせてくれる作品です。
その独特の世界観は好みが分かれるかもしれませんが、私にとっては自分の価値観を大きく変えてくれた大切な作品のひとつ。
作中で生徒会が繰り返し口にする印象的なセリフがあります。
「卵の殻を破らねば雛鳥は生まれずに死んでいく。我らは雛だ、卵は世界だ。世界の殻を破らねば、我らは生まれずに死んでいく。世界の殻を破壊せよ、世界を革命するために」。
このセリフには「死んだように生きるくらいなら、自分の殻を破ってたとえ短い命でも精一杯生きてみろ」というメッセージが込められているように感じます。
女としてではなく、ひとりの人間として自分を奮い立たせ、背中を押してくれるような作品です。