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【体験レポート】サントリーホールのオルガンコンサートが、仕事の合間の癒し時間にぴったり!

サントリーホール パイプオルガン 正面からの写真

© SUNTORY HALL 

1986年に東京で最初のコンサート専用ホールとして港区赤坂に誕生し、多くの演奏家たちから支持されているサントリーホール。先日、そんなサントリーホールの顔ともいえる「オルガン」のコンサートを、学生時代6年間吹奏楽部だった私、編集ぶんが聴きに行ってきました!

サントリーホール Presents 伊集院光と行く! 奥深~いオルガンの世界 トーク&コンサート

サントリーホール 伊集院光と行く!奥深~いオルガンの世界 チラシ画像

それは「サントリーホール Presents 伊集院光と行く! 奥深~いオルガンの世界 トーク&コンサート」という、2025年から新しく始まった全4回にわたるオルガンコンサートシリーズ。このシリーズの特徴は、コンサートの前にオルガンについてより理解するためのトークが盛り込まれていること! 各回テーマが割り振られており、第1回の今回は「楽器の仕組み」ということで楽器の構造や演奏方法などを深掘りする内容でした。

【前半:トークの部】“楽器の王様”とも呼ばれるオルガンは、鍵盤を持った管楽器⁉

サントリーホール 伊集院光と行く!奥深~いオルガンの世界 トーク中の様子

©K. Iida | SUNTORY HALL

公演の前半は、パーソナリティの伊集院光さんとオルガニスト梅干野安未さんによるトーク。博識として知られる伊集院さんですが、ご自身で「僕の役目は炭鉱のカナリアです!」と、オルガン初心者の観客と同じ目線に立ったナビゲートが軽快で、あまりオルガンに詳しくない私もホッと一安心(笑)。


今回のテーマが「楽器の仕組み」ということで、オルガンの構造や音の鳴り方をまず解説。オルガンは“楽器の王様”とも呼ばれるくらい、見た目も華やかで豊かな音色を持つ楽器。サントリーホールのオルガンは、なんと長さも太さも違う総数5898本ものパイプから成り立っているそう! 長いもので約7m、150kg、短いものは小指くらいの大きさなんだとか。

またオルガンにはピアノのように鍵盤がありますが、音の出る原理はリコーダーなど管楽器と同じ。弦をたたいて音が出るのではなく、鍵盤を押すと特定のパイプに空気が送られて音を発するのです。

  • サントリーホール パイプオルガン メインコンソール

    オルガンのメインコンソール(演奏台)

    © SUNTORY HALL 

  • サントリーホール パイプオルガン リモートコンソール

    リモートコンソール

    © SUNTORY HALL 

そして、そのコンソール(演奏台)も2つあるのをご存じですか? オルガンの真下についている「メインコンソール」と、ステージ上に設置され、ケーブルでオルガン本体と繋がっていて鍵盤などの動きを電気信号で伝えている「リモートコンソール」です。「メインコンソール」は鍵盤とパイプが直接つながっているため、繊細な音色の調整が可能になります。しかし、客席から聴く音とは違う響きになるため、リハーサル時は「リモートコンソール」で音の全貌を確認するオルガニストも多いのだとか!

またコンソールには鍵盤だけでなく、オルガンの音色を変える「ストップ」というスイッチが付いています。ストップを操作することで、まるでオーボエやフルートなど別の楽器のような音を出すこともできるんです!

サントリーホール 伊集院光と行く!奥深~いオルガンの世界 トークの様子

©K. Iida | SUNTORY HALL

トーク中には、伊集院さんがストップを操作してみるという場面も。スイッチ一つで音色を自在に操れるオルガンの奥深い魅力に、観客一同みるみる惹き込まれていました!

【後半:コンサートの部】雰囲気の異なる4つのオルガン曲を贅沢に堪能

サントリーホール 伊集院光と行く!奥深~いオルガンの世界 コンサートの様子

©K. Iida | SUNTORY HALL

オルガンについて理解が深まったあと、公演後半ではトークテーマに沿って選曲された4曲を鑑賞。

まずはじめは「J. S. バッハ:オルガン協奏曲 イ短調 BWV 593」。ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲をバッハがオルガン用に編曲したもので、バロック時代の教会音楽らしいキリリとした曲調に、高音から低音までまんべんなく登場しまさにオルガンを聴きに来たぞ!という印象を受けました。演奏後、伊集院さんは「『ドラクエ』が脳内にイメージされた!」とおっしゃっており、自分だけの物語を思い浮かべられるのもクラシック音楽の良さだなと実感。

続く2曲目は「リスト:6つのコンソレーション(慰め)S. 172 より 第4番 変ニ長調」。1曲目とはがらりと雰囲気が変わり、ロマン派らしいしっとりとした音色に思わず惚れ惚れ。はじめはピアノ曲だったものを、リスト自身がオルガン用に編曲したそうです。

サントリーホール オルガンコンサート 演奏の様子

©K. Iida | SUNTORY HALL

そして3曲目は、現代の作曲家・フローレンツによる「『アフリカの子』作品17-1」。サバンナの人々の踊りをイメージした曲とのことで、音色も心なしかエキゾチックな雰囲気。1、2曲目とはまた違うハーモニーで、オルガンの持つ音色の幅広さを存分に体験できました!


最後は「ギルマン:オルガン・ソナタ第1番 ニ短調 作品42 より 第3楽章」。フィナーレにふさわしい華やかさ満点な一曲で、途中にはトランペットのファンファーレのような音が! これがストップによる音色の変化か!と前半のトークで学んだことが鑑賞に生かされ、なんだかオルガンに詳しくなったようで嬉しい気持ちに(笑)。個人的な話になりますが、ちょうど仕事で山場を終えた後だったので、平日のお昼からこんなに贅沢な時間を過ごせるなんて……!と感動。まるで都会にいることを忘れるかのような癒しの時間を堪能できました。

伊集院光さんがナビゲートするオルガン公演は残り3回。7月の公演は既にチケットが完売しているとのこと。第3回 – 11月27日、第4回 – 2026年2月5日は発売中ですので、今回のレポートを読んで気になった方はぜひ公式サイトからチェックしてみてください!

「サントリーホール Presents 伊集院光と行く! 奥深~いオルガンの世界 トーク&コンサート」の詳細はこちら

8月11日(月・祝)にはオルガンを楽しみ尽くせる「サントリーホール オルガン・フェスティバル 2025」も

サントリーホール オルガン・フェスティバル チラシ画像

今すぐにオルガンを聴いてみたい!という方には、8月11日(月・祝)に開催される「サントリーホール オルガン・フェスティバル 2025」もおすすめ。オルガンの魅力を余すところなく楽しめる夏のオルガンの祭典で、1日かけて多彩な5つの公演が行われます。

【体験レポート】サントリーホールのオルガンコンサートが、仕事の合間の癒し時間にぴったり!_9

5つの公演の中でも特におすすめしたいのは、4公演めの「オルガン・ステージリーディング『モーツァルト!』」。ミュージカル『モーツァルト!』のナンバーをオルガンに編曲し、国内外での活躍目覚ましい石川゠マンジョル優歌さんが演奏。朗読には城田優さん、木下晴香さんというミュージカル界の人気俳優も参加されます。馴染みのある楽曲も多く、オルガンコンサートが初めてだという方にもぴったりです。夏休みの特別な思い出に、サントリーホールに足を運んでみては?

「サントリーホール オルガン・フェスティバル 2025」各公演の詳細はこちらから

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