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「友情」「女ともだち」についてちょっと考えてみる【後編】

「友情」「女ともだち」についてちょっと考えてみる【後編】_1
斉藤孝さんの「友だち」がテーマの本
これまで読んだ本の中かから「友情」がテーマのものを紹介してみます。前編は女性が書いたものでしたが、後編は男性が筆者のちょっとマジメなモノを。

まずは齋藤孝さんの2冊。『そんな友だちなら、いなくたっていいじゃないか!』(PHP)は、小学生に向けた本ですが、読んでみると意外に面白い。まわりくどい表現やごまかしがないからでしょうか? 
『友だちいないと不安だ症候群につける薬』(朝日新聞出版)はもう少し深く分析してあり読み応えアリ。タイトルからも分かるように、“友だちは多ければいいってもんじゃないよ”“程よく距離を置く、というのも大人の友情には必要”というのが新鮮。自分にとって親友と呼べる人は何人いるかな~と、ふと指折り数えてみたり……

「友情」「女ともだち」についてちょっと考えてみる【後編】_2
社会学的に見た「友情」と心理学的に見た「友情」
最後はちょっと深~い友情本を。土井隆義さんの『キャラ化する/される子どもたち』(岩波ブックレット)は、世代や社会と友情について分析した一冊。ちょっと学術的で難しいかもしれませんが、読んでみると発見がいっぱいで面白いです(62ページしかないし!)。“どんなキャラか、というのが大事”だったり“摩擦を嫌って場の空気を読みながらつきあう”などなど、現代の友だちづきあいの難しさや深さを学べます。

河合隼雄さんの『大人の友情』(朝日新聞出版)も、とても深いです。“究極の友人とは”という問いに、ユング派のコメントを引用し“夜中の十二時に、自動車のトランクに死体をいれて持ってきて、どうしようかと言ったとき、黙って話しに乗ってくれる人だ”と。かくまってくれるのではなく話しに乗ってくれる、疑ったり怒ったりせず黙って、というのがポイントらしい。

ということで、友だち論もいろいろですよね。普段あえてじっくり考えないことに向き合ってみる、というのもたまにはよいかも、です。
(編集I)

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