BAILAエディターズがリレー形式でお気に入り私物やカルチャーをお届けする“おうち時間”コラム、第174回目は、ジョー マローン ロンドンのボディクリームをご紹介。
寒い季節、毎日のニットに加えたい甘く温かな香りをボディクリームで
冬になると新しい香りが欲しくなります。漠然と、無性に。
先日、ふらり吸い寄せられるようにジョー マローン ロンドンのショップに入り、
・寒くなってきたのでニットに似合う香りのボディクリームを探しています。
・夏よりは甘さがあってもいいなと思っていて、
・でも大人の落ち着きは欲しくて(筆者は30代後半)、
・どちらかといえばフローラル系が好み
と伝えて、店員の方が出してきてくださったものが、こちら「チューベローズ アンジェリカ ボディ クレーム」。
他にも2つほど用意されて試したものの、最初に嗅いだこの香りが「正解!」すぎて即決。言われてもいないのに「あなたがお探しのものはこれですね」と台詞付きで女神に微笑まれた気分になりました。
チューベローズは「月下香」や「夜の女王」と呼ばれる芳香の強い甘い花。もっと色気たっぷり濃密で官能的なイメージかと思っていたのですが、意外にもみずみずしい透明感と温かみのある仕上がりです(ちなみに、その日の私はメンズのニットにスラックスというセクシーとは遠い格好でした)。ベースノートは落ち着いたアンバーウッド。確かに、これから毎日のように着るニットに色を添えて気分を上げてくれる、絶妙にちょうどいい香りです。
クリームはさらりと伸びがよく、よい香りが持続します。香水の代わりに使えて、香水よりおだやかに香るのもニットの季節に似合う気がしています。
漠然と買い物に来てしまったのに「そうです、私が探していたのはこれです!」と思えるなんて。本当のことを言うと、普段は店員に話しかけられるのも話しかけるのも苦手な人間なのです。でも今回、あまりにも提案が的確だったので、やっぱり接客のプロはプロであると日頃の態度をちょっと見直そうと思いました(編集S)