人気ブランドから初のジェンダーレスコレクション登場。実際につけてみると
マリハから新しく登場した「Sky」シリーズは、フラットにカットした天然石を空に見立て、艶やかなシルバーと組み合わせた美しいジュエリー。男女問わず身に着けられて、恋人や家族とお揃いにしたり、シェアしたり、自由に楽しめるコレクションです。
ハウライト、タイガーアイ、ブラックオニキス、グリーンマラカイトの4種類がライナップ。私が選んだハウライトは、白地に黒の不規則な模様が特徴。冬の黒いニットに白い石、夏の明るいリネンに白い石、どちらに合わせてもいいと、すぐコーディネートが思い浮かんだのが決め手でした。プレスの方曰く、ハウライトは感情を鎮静する作用があるそうで、それぞれの石の持つ意味から選ぶのも楽しそうです。
ニュートラルなデザインが自分で見た時に “しっくりくる”
ここ数年、女性がメンズ服を着るように、男性がパールやイヤカフなどレディースのジュエリーを取り入れているのを目にすることが増えました。そんななか、マリハがジェンダーレスラインを提案するということで、お披露目の展示会では男性ファッション誌の編集チームも来場して熱気を放っていたわけですが、女性にとってもデザインの選択肢が増えるのは嬉しいこと。私自身、ロマンチックなワンピースも好物なら、メンズ服も普段からよく着る人間なので、こうした男女問わずのニュートラルなデザインは、自分のマインドにしっくりとくるものがあります。仕事の時にふと手元が目に入ると、このリングをしている自分に自分で納得するというか。そういう肯定感ってファッションのささやかだけど大きな力だと最近感じます。
デザインから古くなったジェンダーイメージを慎重に取り除いて、身につける人に寄り添うように改めてデザインする。そんなプロセスをマリハ「Sky」から感じます。そういえば、空は無限に表情を変えながら誰にも等しくそこにあるなあと思い至り、名前により愛着が湧きました。