小わきにしっくり収まるハーフムーンホーボー「ルナ」、フレキシブルに使えるデザインが秀逸な「ハンモック」。ロエベのバッグのタイムレスな美しさと、その機能性にきっとほれぼれするはず。
ルナとハンモック
「用の美」を備えたクラフトの精神を、生き生きと受け継ぐ
小わきにしっくり収まるハーフムーンホーボー「ルナ」、フレキシブルに使えるデザインが秀逸な「ハンモック」。ロエベのバッグを持つと、タイムレスな美しさとともに、その機能性にほれぼれする。経年変化でツヤを増すカーフスキンやアナグラム柄のジャカード地にも、伝統的技法の粋が肌で感じられて、心地がいい。
職人に依頼して、世界各地のバスケットを修復・再構築した作品を発表するなど、クラフトカルチャーに寄り添うプロジェクトに積極的に取り組むロエベ。また、ロエベ財団を通じて、国際的なアルチザンの発掘と支援を目指す「クラフトプライズ」を毎年主催。革新性を持つ芸術的なクラフトを表彰し、伝統を現代から未来へ、生きたかたちで継承することに貢献している。
クリエイティブ ディレクターのジョナサン・アンダーソンは「クラフトはロエベのエッセンスです。我々は、最も純粋な意味において手工業の技術に向かい合ってきました。それこそがロエベの現代性の本質であり、クラフトはブランドの中心であり続けるでしょう」と言う。それは、職人の手仕事から生み出される「用の美」を称えた日本の民藝運動にもどこか通じる。毎日使うことに喜びを感じるような、普遍的な魅力が、モダンなバッグにも詰まっている。
(右)バッグ「LUNA SMALL ANAGRAM BAG」(高さ20.5×幅27×マチ6㎝)¥237600・(左)バッグ「HAMMOCK ANAGRAM SMALL BAG」(高さ25×幅13.5×マチ30㎝)¥335500/ロエベ ジャパン クライアントサービス(ロエベ)
撮影/生田昌士〈hannah〉 スタイリスト/鈴木美智恵 構成・原文/久保田梓美 撮影協力/UTUWA ※BAILA2022年9月号掲載