憧れをかき立てる、完璧に塗られた赤リップ
とくに、ケイト・ブランシェット演じる年上の女性・キャロルのヘア&メイクは、瞬きする間も惜しくなる程のエレガントな美しさ。きちんとリップブラシを使って塗られたであろう、一糸乱れぬフォルムの赤い唇。朱赤に一滴の白を混ぜたようなどこかレトロな発色のマニキュアが丁寧に塗られた手元や、左右でカール感の違うエレガントなヘアスタイルにも惚れ惚れ。
ラフさや抜け感とは別枠の、誤摩化しの効かない緊張感のあるスタイルは、見ているこちらまで背筋が伸びるよう。すみずみまで手をかけた大人の女性が放つ美を、目に焼き付けて。
ほんのり官能的な"お化粧ごっこ"シーン
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2016年2月11日(祝・木)より全国公開中
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配給:ファントム・フィルム
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© NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2014 ALL RIGHTS RESERVED
監督:トッド・ヘインズ(「エデンより彼方へ」「ベルベット・ゴールドマイン」「アイム・ノット・ゼア」)
出演:ケイト・ブランシェット(アカデミー賞主演女優賞®受賞「ブルージャスミン」)
ルーニ・マーラ (アカデミー賞®主演女優賞ノミネート「ドラゴンタトゥーの女」)
原作:パトリシア・ハイスミス (「太陽がいっぱい」「殺意の迷宮」)
公式サイト http://carol-movie.com/
文/長田杏奈