ちなみに筆者は、カシアス、という名前は沢木耕太郎氏の著作『一瞬の夏』というノンフィクションで知りました。ボクサー、カシアス内藤と名トレーナーであるエディ・タウンゼントを追ったこの作品、ボクシングに詳しくない方でもその世界に入り込めるのでおすすめです。
アリ氏とベッカムの共通点として記憶に新しいのはロンドン・オリンピックの開会式。アリは1996年に開催されたアトランタ・オリンピックの最終聖火ランナーでした。病のために震えてしまう手で点火をしたそのシーンは、今でも語り草になっています。それから16年後の2012年、ロンドン・オリンピックで、ベッカムは聖火ランナー(聖火を運んだ船に乗っていたのですが)を務めたのですが、その開会式にはモハメド・アリも登場。2009年以来の公の場に登場ということもあって、会場中が大きなどよめきに包まれたのです。
世界はまた1人、偉大な人物を失ってしまいましたが、こうしてセレブのインスタ投稿を通じて、モハメド・アリという存在を思うことで、ご冥福をお祈りしたいと思います。