カジュアルスタイルを思いきり楽しめるのも夏の醍醐味。けれど、30代は大人のエッセンスをプラスして、女らしく仕上げることが大事。人気スタイリスト辻 直子さんが、Tシャツの選び方や着こなしのポイントを教えてくれました。
辻 直子さん
女性ファッション誌や広告など多方面で活躍する人気スタイリスト。独自の視点からフェミニンでモダンなスタイルを発信し、私服にも注目が集まる。本人のコンサバティブを軸とした女らしい選択の一つ一つがバイラ世代の憧れに。
【Rule 1】色を着るなら肌なじみのよいトーンを。今年はピンク×ピンクも気分
透け感のあるメランジピンクの一枚は、色がやわらいで見えるからよりフェミニンに楽しめるところが好き。あえてピンクのツイードスカートをかけ合わせ、レトロなスタイルを意識しました。今、こんなコンサバ気分が私の中で復活しているんです。
T-SHIRT : Ron Herman SKIRT : La TOTALITE BAG : FENDI SHOES : Manolo Blahnik
【Rule 2】どこか懐かしい雰囲気のボーダーTシャツは、楽に着ず、少しシックに
実はボーダーはあまり着ない柄だったんです。でもコンパクトで、五分袖で…今の気分に合う好みな形に出会えて、楽しんでいます。サスペンダーつきのパンツとの組み合わせがボーイッシュに見えすぎないように、足もとやバッグに女らしさを託しました。
T-SHIRT : SUNSPEL PANTS : CABaN BAG : Valextra SHOES : Gianvito Rossi
【Rule 3】厚手でハリがあればカットソー感覚で 着られて女っぽい
ネックラインが詰まった白Tシャツは私の定番。これは首のリブが細く女らしく着られる。そんなところにもこだわって。控えめなウォッシュのデニムスカートに合わせたら、クラシックな小物で上品にまとめます。
T-SHIRT : AURALEE for Ron Herman SKIRT : RE /DONE BAG : BOTTEGA VENETA SHOES : Roger Vivier
【Rule 4】Tシャツの形はコンパクト一択。ボクシーな クロップト丈でまた新しいバランスを
いつものデニムスタイルもTシャツの丈感をちょっと変えるだけで新鮮に見えます。このクロップトTシャツはグレーと色違いで購入しました。ハイウエストのスリムデニムとバランスをとりやすいのも魅力です。
T-SHIRT : Hanes×Karla DENIM : MOTHER BAG : FENDI
【Rule 5】黒と白ベースだから遊べる。ロゴやフォト、アメコミ プリントは探すのも楽しい
私のクロゼットに殿堂入りしているのは黒T。ロゴは言葉のニュアンスが選ぶポイント。そこにユニークさが潜んでいるから。私のキャラで着たらどうなるだろう?と考えるんです。
「黒のロゴTシャツは大好き。気に入ったら、メンズでも買います」。黒Tシャツの右はsacai、左はSueUNDERCOVER。
「今年は白ベースのプリントのイメージから着こなしを考えるのも楽しい」。白Tシャツの右はRE/DONE、左はSHANTi i
【Rule 6】キャラクターのある靴でさらに女らしさを上乗せ
肩の部分にデザインが効いて、少し立体的に見えるTシャツはフェミニンなブラウスのような一枚。さらに体に沿うシルクスカートとセンシュアルなレースシューズで女らしい緊張感を。
T-SHIRT : totême SKIRT : EDIT.FOR LULU SUNGLASSES : Thierry Lasry BAG : BOTTEGA VENETA SHOES : Gianvito Rossi
撮影/金谷章平 ヘア&メイク/佐々木貞江 取材・原文/陶山真知子 ※クレジットのないものは私物です ※BAILA2019年8月号掲載