BAILA世代が今注目すべきなのが、インダストリアルで男前なテイスト。いつものフェミニンな着こなしに、強さやメンズライクなアイテムを合わせることでギャップが生まれ、逆に女らしさを引き立てる。そんな"ちょっと無骨、だけどスタイリッシュ"な私物アイテムを、美やおしゃれのプロ3人が披露。強さや存在感のあるアイテムでさらに女性らしく、魅力的に輝く方法を教えていただきました。
「タフで、どこかこなれた余裕感。媚びない色気を引き出すメンズもの」 美容家 神崎 恵さん
「彼に借りてざくっと着ているようなメンズジャケットや、しっかり主張するゴツめの時計やアクセサリー。きゃしゃ見えするアイテムもいいけれど、あえて強さがあるものを身につけることで、女性特有のまろやかなラインや細い腕などが浮かびあがる、いいギャップが生まれます。タフさは欲しいけれど、ただの強い女で終わるのは味気ない。だからといって、女っぽさを前面に出すのも気が引ける......。バランス感が必要になってくる年齢だからこそ、媚びのないメンズアイテムを取り入れて、余裕のある女性らしさを楽しんでいきたいですね」
神崎さんが愛用する"ちょっと無骨、だけどスタイリッシュ" なアイテム
【ロレックスの腕時計】
大ぶりの時計をさらっとまとうことで漂う女っぽさが好き。 逆説的な色気を楽しみたい
【JOHN LAWRENCE SULLIVANのジャケット】
サリバンの"おじ"ジャケは、あえて女性らしいシャツなどに合わせてギャップを演出
ジャケット・時計・リング(左手薬指)/本人私物 サテンブラウス¥29000・マキシスカート¥38000/シック(エイカ ヨシナリ) シルバーバングル¥6000/ココシュニック オンキッチュ 有楽町マルイ店(ナイン) リング(右手中指)¥35000・(右手薬指)¥16000(ともにルフェール)/UTSPR
「甘さをほどよくそいでくれるハード系アクセサリー」 美容エディター 前野さちこさん
「アクセサリーはゴツめのシルバーがマイスタンダート。シルバーは、単に自分的に肌映えするっていうだけなのですが(笑)。どちらかというと顔立ちが甘いので、コンサバなものを身につけてしまうと、どこかハマりすぎてしまうというか、違和感があって。大人になればなるほど、甘さは引き算していったほうがしゃれると思うので、エッジの効いたアクセサリーでバランス調整しています」
前野さんが愛用する"ちょっと無骨、だけどスタイリッシュ" なアイテム
【J Productsのチェーンネックレス】
その日の服装に合わせて、チェーンの長さを変えたり、2連にしたりと自在に楽しめる
【ALANDALAのイヤカフ】
デザイナーの友人に絶対落ちないイヤカフをオーダー。サイジングを自分仕様に調整
【TOMWOODのオーバルリング】
オーバル型のホワイトストーンがアクセント。ゴツいけど、重たくない色合わせ
【ALANDALAのピンキーリング】
実はよく見るとつまようじをピンキーリングに。ほかではない個性的なデザインが豊富
「旅したブルックリンを思い出させるアイアン家具」 スタイリスト 吉村友希さん
「ワンピース×男前な靴など、ファッションの無骨MIXコーデが好き。それはインテリアにも共通していて、ツヤなしマットのアイアン系家具を集めています。とはいえ、丸みのあるディテールだったり、レザーとの組み合わせだったりと、ファッション同様にMIX感のあるものをチョイス。使い込むほどに味が出るし、昔旅をしたブルックリンの雰囲気を思い出させてくれるところも魅力的」
吉村さんが愛用する"ちょっと無骨、だけどスタイリッシュ" なアイテム
【ジェルデのフロアライト】
コンランショップで購入。コロンとしたヘッド部分とソリッドなシルエットが特徴的
【マット ブラックのニコルチェア】
世田谷のフェール トラヴァイユにて購入。座面がレザー なので、ほどよいやわらかさも
撮影/花村克彦 ヘア/津村佳奈〈Un ami〉(神崎さん) ヘア&メイク/イワタユイナ(前野さん、吉村さん) スタイリスト/コギソマナ〈io〉(神崎さん) 取材・文/谷口絵美 構成/渡辺敦子〈BAILA〉