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【30代でやっておくべきおしゃれトライアル】スタイリスト佐藤佳菜子さんのマイスタイルって?

「30代になって、自分のスタイルに迷走中」「何を買えばいいのわからなくなってきた」と迷っている人へ。マイスタイルを確立しているおしゃれ賢者、スタイリストの佐藤佳菜子さんが、経験してきたトライ&エラーと、そこから得た気づきを教えてくれました。

30代でやっておくべきことは?

「視野を広げ引き目線で“どんな女性になりたいか”を考える」

「MSG-W350-7A2JF」(樹脂・SSケース× 樹脂バンド、クォーツ〈電波ソーラー〉、34.4㎜)¥33550 /カシオ計算機 お客様相談室(ベイビージー)

Photo byShutterstock/Aflo

Iris Apfel
「アイリス・アプフェルはアメリカのインテリアデザイナーで、現在なんと100歳!服とジュエリーのコーディネートがユニークで天才的。とても計算されていて完璧なんです。私のジュエリーの合わせ方の先生です」

Grece Ghanem

Instagram:@greceghanem

Grece Ghanem
「モデルとしても活躍するインフルエンサー、グレース・ガネム。細すぎない体やヘルシーな肌の色など、自分に近いものを感じています。こんなモダンな年の重ね方が理想。2022年5月28日投稿のコーディネートは、ジャケットにパンツとアイテムはすごくベーシックなのに、サイズ感やあしらいなどがまったくコンサバではなくて洒落感がある。奇抜なアイテムでなくともおしゃれに見せるお手本」

Brigitte Trogneux

Photo by Reuters/Aflo

Brigitte Trogneux
「フランスの大統領夫人、ブリジット・トロニュー(写真右)。シャープでスタイルよく見せるミニマムな着こなしが素敵。コンサバのお手本です」

Junko Shimada

Instagram:@junko_shimada_paris

Junko Shimada
「トレンドにとらわれず、自分が似合うものをブレずに格好よく着ている島田順子さん。『いつかこうなりたい』と憧れています」

バロックパールのネックレス/グリン

バロックパールのネックレス/グリン

カチューシャ/イリス 47

カチューシャ/イリス 47

フラワーモチーフのピアス/ザラ

フラワーモチーフのピアス/ザラ

白のスカート /コエル

白のスカート/コエル

ローファー/ミュウミュウ

ローファー/ミュウミュウ

サングラス/グラッサージュ

サングラス/グラッサージュ

黒のトップス/トーテム

黒のトップス/トーテム

パールの ピアス/グリン

パールのピアス/グリン

ピンクのパンプス/フェラガモ

ピンクのパンプス/フェラガモ

ゴ ールドのフープピアス/ザラ

ゴールドのフープピアス/ザラ

ベルト/エルメス

ベルト/エルメス

理想像を明確にしたら意思を持って服を選ぶ練習を

若いうちは、ファッションに関して視野が狭くなってしまうことが多いと感じます。たとえば、「このバッグが可愛い」とか、「この靴が欲しい」とか。大事なのは、引き目線で自分の全体像を見つめること。何を選ぶのかではなくて、どんな印象の人になりたいのか。それを決めたら、そのカテゴリーに必要なものを選んでいけばいいだけ。また、自分がその服をまとったときに素敵に見えるか、スタイルよく見えるのかを見極めることも大事だと思います。

私の場合、母が服好きだったこともあり、小さな頃はピンクのフリル服ばかり着ていて、「嫌だ!」と思ったのがおしゃれの始まりでした(笑)。当時から「黒って何色もあるのに、なぜ全部黒と呼ぶの?」とか、「あの石のグレーと緑のコントラストが素敵」など考えていて、少し変わった子どもだったかもしれません(笑)。小さな頃に散々甘い服を着た反動でシンプルな服を選ぶように。そして意思を持ち服を選ぶ“スタイルある女性”が理想だと気づきました。また、幼稚園から高校まで制服のある学校だったため、様々な体型の人が同じ服を着ているのを見て、服と体のバランスも研究し尽くしました。私の脚はひざ上がくびれているので、その部分を見せると素敵だと気がついたり。大人になった今も、小柄な自分の体にフィットするよう、幅や丈をお直しし、バランスを追求しています。

そんな強いこだわりを持ちつつ、もちろん私にも失敗はあります。これまでたくさん服を買っては飽きて処分、を繰り返しました。たどり着いた考えは「あったら困らない」と思う服は着ないこと。とっておきたいと思う服だけを招くようになってからは、スタイルも一貫したと感じます。“理想の女性像”を決めるというのは、一生同じテイストを貫くわけではありません。「今日はクールに」「色 でテンションを上げる」など毎日違ってもいいのです。ただ理想を決めておくことで、どんな着こなしにも統一感が生まれ、それこそが“スタイルある女性”だと思うのです。

30代のうちに、俯瞰し自分の美しく見えるバランスを考え、理想像を描く。そうすることで、流行りだから買うのではなく「私が素敵に見えるから」「体がいちばんきれいに見えるから」など、明確な意思を持ち服を選べるようになるのだと思います。

「腕を出すときは肩のラインを美しく際立たせる形にこだわり」

佐藤佳菜子  Tops/ZARA Pants/Theory Earrings/enasoluna Bag/MAISON CANAU Shoes/MANOLO BLAHNIK for BIRKENSTOCK

Tops/ZARA
Pants/Theory
Earrings/enasoluna
Bag/MAISON CANAU
Shoes/MANOLO BLAHNIK for BIRKENSTOCK

「30代後半に入った頃から、鮮やかな色も抵抗なく着られるように。このトップスは私の肩から腕へのラインをきれいに見せてくれる形。パンツは、WEB限定のいちばん小さなサイズを。スタイルを美しく見せるシルエットにこだわります」

「色みをそろえるだけで簡単に洒落るワントーンな着こなしはずっと好き」

佐藤佳菜子  Dress/uncrave Bag/JW ANDERSON Sunglasses/GLASSAGE +α. Earrings/Cartier Necklace/No Brand Shoes/Maison Margiela

Dress/uncrave
Bag/JW ANDERSON
Sunglasses/GLASSAGE +α.
Earrings/Cartier
Necklace/No Brand
Shoes/Maison Margiela

「ベージュ×ホワイトで全身のトーンを合わせた、いちばん自分らしいスタイル。色をそろえることで、こだわりのあるおしゃれに見えます。私の中で定番アイテムでもあるサングラスもベージュのフレームを選びました」

「自分に合うフォルムを知ることが重要。私の場合は構築的な袖コントップスを」

佐藤佳菜子  Tops/cygne Pants/FORMO Earrings/NINA&JULES Bag/sacai Shoes/ZARA

Tops/cygne
Pants/FORMO
Earrings/NINA&JULES
Bag/sacai
Shoes/ZARA

「“肩が威張った服”と呼んでいる(笑)、構築的なフォルムのトップスも私の体をきれいに見せてくれる得意なデザイン。一枚でも充分迫力がありますが、柄や色を足して盛り上げます」

教えてくれたのは
佐藤佳菜子さん

スタイリスト

佐藤佳菜子さん


本誌をはじめファッション誌やカタログ、ブランドとのコラボ商品開発など、多方面で活躍する人気スタイリスト。体をきれいに見せるスタイリング術と確かな審美眼にファン多数。

撮影/目黒智子(人)、魚地武大〈TENT〉(物) ヘア&メイク/桑野泰成〈ilumini.〉(佐藤さん)、遊佐こころ〈PEACE MONKEY〉(伊藤さん、榎本さん) 取材・原文/道端舞子 撮影協力/山田莉那 ※BAILA2022年9月号掲載

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