最近のバイラ読者は、気分が上がるおしゃれを楽しみながら、同時に“後輩のモチベを高める”着こなしを意識していることが判明! 実際に、オフィスで働いているスーパーバイラーズの4人に後輩と働くときのおしゃれについて語ってもらいました。
横井万里子さん(人材サービス・33歳)
広報として勤務。昨年の2月からはマネジメント職に。普段はリモートが多く、出社するのは月1回程度。カジュアルな服装もOK。
市川友梨香さん(食品メーカー・31歳)
後輩のお手本となるおしゃれを実践。仕事の合間にランチやお茶に誘う際には、後輩の負担とならないよう、お店のセレクトも自身で。
「フェミニンな着こなしで壁をつくらないやわらかさを演出。相談しやすい雰囲気づくりが大切!」
阿部早織さん(IT企業・37歳)
華やかな甘めブラウスなど、きれいな色やデザインのアイテムときちんと感あるアイテムの組み合わせでバランスを意識。週2出社。
「黒やネイビーなどベーシックな色を着る人が多い場にこそ、華やかな色で明るいムードに!」
加納頌子さん(メーカー・32歳)
年次が離れた後輩のいるチームで資料を作ることも多く、ミーティングは頻繁。自身もあらゆる世代から刺激を受けつつ後輩と交流。
「ジャケットを着る日は肩かけや袖をまくるなど“ちゃんと着ない”“優しげに見える”スタイルに」
親しみ感を意識しながら後輩のモチベにつながるおしゃれを楽しむ
編集部 コロナ禍も落ち着き出社日数が増えた方もいると思いますが、お仕事服ではどのようにおしゃれを楽しんでいますか?
阿部 オフィスだと紺やグレーなど落ち着いた色の着こなしが多くなりがち。だからこそ、目を引くきれいな色を着て気分を高めます。
横井 私はリモートが多いので、たまに出社し後輩と働くときこそおしゃれを頑張って楽しみます。「久々に会ったのにめちゃ疲れてるじゃん!」と思われないように(笑)。自分の気分を上げつつ、「素敵な先輩だな」と思ってもらえたら嬉しい。
阿部 確かに。「先輩になったらこういうのも着られる」と、後輩のやる気につながる格好はしたいですね。
市川 自分がどう見られるかも大切ですが、「後輩のために」という考えは、自らが先輩の立場になって初めて芽生えた意識かもしれない!
編集部 “後輩のため”のおしゃれは新しい目線ですね。たとえばどのような格好をしますか?
加納 私はデスクワークのときも華やかに見える、袖コンや襟コンなど旬なトップスを取り入れます。あとは、おしゃれな小物使いを意識したり。
阿部 小物は見られてますよね! 私は身長が高くないのでヒール靴を履くのですが、「頑張ってる」と思ってもらえるせいか(笑)、よく後輩から褒めてもらえます。クライアント先を訪問する際には、黒やベージュのスーツの子も多いのですが、華やかな色のブラウスを着てみたり。
市川 私は1on1で相談を受けるときは“とっつきにくい”と思われないよう“可愛げ”のあるやわらかさを重視。
横井 親しみやすさは大事! あとさりげなくブランドのベルトを合わせたり。私自身もそうでしたが、「頑張ったらこれを買える」というのもモチベーションになると思うので。
編集部 特におしゃれや服装に気合を入れるのはどんなシーン? そしてどこに気を配りますか?
加納 たまに会う他部署の後輩がいる場では、私自身が“部署の顔”としてイメージを印象づけるので、きちんと見えるよう心がけます。
市川 私は季節の変わり目にトレンドの先取りを頑張ります。先日袖スリット入りジャケットを「どこのですか?」と後輩から聞かれました。
阿部 ジャケットの場合は、かっちりしすぎないのが大事ですよね♪
加納 そうそう、袖をまくるなど着こなし方でもくずせますし。話しかけやすい雰囲気づくりが大切。
横井 私はモードに着たりもするので親しみ感はキャラでカバー(笑)。
市川 職場でもおしゃれを楽しみたいですよね。まだまだ「働く服はこう」という思い込みがあると感じるので、先輩方が働きながら子育てできる環境をつくってくださったように「もっとおしゃれも楽しめるよ」と、風穴をあける先輩でありたいなと思います。
後輩と働くときのおしゃれ見せて!
FRAYI.Dのシャツとパンツ
カジュアル服をさりげない小物でアップデート
「清潔感のある白のシャツを軸にパンツでラフに着くずします。顔まわりは華やかになるよう、大きなピアスを投入しました」。「ボッテガヴェネタ」のベルトや靴など、ブランドの小物をさりげなく取り入れて盛り上げを
ORIVARSATのフレアスカート
広がるフレアと甘い雰囲気が親しみ感を高める
「ボリュームたっぷりのフレアスカートでふわっとやわらかな雰囲気に仕上げます。ただし、上下モノトーンなので、きちんと感もちゃんとキープ」。華奢ストラップのサンダルで、話題作りになるよう季節はしっかり先取り
CASAFLINEのきれい色トップス
きれい色トップスとクリーンなパンツで好印象をキープ
「紺やグレーなどのきちんと系の着こなしが多いクライアント先へ後輩と訪問する際には、パッと目を引く明るいラベンダーのトップスを」。シンプルなセンタープレスパンツを合わせ、“場違いな華やぎ”にならないよう調整
N.O.R.Cの袖コンブラウス
座っていても地味に見えない華やかさを
「ほぼ内勤でデスクワークが多いため、袖コンの映えるブラウスを。明るいカラーパンツを合わせることで『こういう色のパンツも素敵』と、後輩が色に挑戦してくれるきっかけになれば」。スクエアパンプスでトレンド感も
撮影/木村 敦 スタイリスト/佐藤佳菜子 取材・原文/道端舞子 ※BAILA2023年7月号掲載