■デイミアン・チャゼル
そんなチャゼル監督の最新作がミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』。「ラ・ラ・ランド」とは、①ハリウッド地域の愛称、②陶酔・ハイになる状態、③夢の国、というの3つの意味があります。それを舞台に繰り広げられる歌・音楽・ダンス・ストーリーすべてがオリジナルで、素晴らしい出来栄えです!
とくにおしゃれ感度の高いBAILA読者には、衣装に注目してほしい! 主役のふたりで計100回は衣装チェンジしている同作は、「古典的なミュージカルのように全編を色で溢れさせる」ということを目指してます。
ふたりがダンスする上の写真のエマが着ている黄色のドレスは、ロマンスの初期段階を象徴するのに少女らしさを意識。更に、往年の女優イングリッド・バーグマンが初期のスクリーンテストで着ていたピンク色のホルタードレスとよく似た、下の写真のドレスを用意し、クラシカルな魅力も添えられています。
先月授賞式が行われた第74回ゴールデン・グローブ賞では、作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞などノミネートされた全7部門を制し、同賞史上最多受賞を達成。授賞式ではまだ31歳だったチャゼル監督は、歴代最年少での監督賞受賞となりました!
プライベートは、ハーバード大学在学中に出会ったジャスミン・マクグレイドさんと2010年に結婚するも4年後に離婚。彼女は『ラ・ラ・ランド』のエグゼクティブ・プロデューサーを務めています。現在チャゼル監督は、同作にも出演している女優オリヴィア・ハミルトンと交際し、各国の映画祭授賞式に彼女を同伴しています。ちなみにチャゼル監督の妹アンナ・チャゼルも同作に出演しているんですよ。
『ラ・ラ・ランド』
2月24日(金)TOHOシネマズ みゆき座ほか全国ロードショー
監督・脚本:デイミアン・チャゼル
出演:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、J・K・シモンズ
続く長編映画2作目『胸騒ぎの恋人』(2010)、3作目『わたしはロランス』(2012)、4作目『トム・アット・ザ・ファーム』(2013)、5作目『Mommy/マミー 』(2014)も各国の映画祭で称賛され、新作を発表するたびに評価を上げ続けています。
またドラン監督は、自身がゲイであることをカミングアウトしていて、彼の監督作の多くはゲイやトランスジェンダーがテーマにあります。いずれも危うい人間関係と息の詰まるようなストーリー展開が特徴で、それに美しい映像と音楽がぴったりとリンクしていて毎回感嘆します。
同作は、ギャスパー・ウリエル、レア・セドゥ、マリオン・コティヤールなどフランスを代表する豪華キャストが集結。現代に生きるすべての人が、どこか覚えのあるミスコミュニケーションに陥った家族を描いて、昨年の第69回カンヌ国際映画祭でグランプリを獲得しました。
また、2016年はその端正なビジュアルから「ルイ・ヴィトン」のアンバサダーとしてワールドワイドの広告キャラクターに起用されたドラン監督。『たかが世界の終わり』にも出演しているレア・セドゥも同メゾンのアンバサダーを務めていて、なんともフォトジェニックなふたりです。
天が二物も三物も与えているデイミアン・チャゼル&グザヴィエ・ドラン。彼らの最新作をスクリーンで堪能しつつ、今後も目が離せない!
『たかが世界の終わり』
2月11日(土)新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
監督・脚本:グザヴィエ・ドラン
出演:ギャスパー・ウリエル、ヴァンサン・カッセル、レア・セドゥ、マリオン・コティヤール、ナタリー・バイ
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