トレンドのショートパンツでチェンジしたいけれど、着慣れず迷っている人へ。大人のショートパンツが品よくまとまる選び方&着こなし方を、スタイリストの佐藤佳菜子さんが解説!
1.大人のショートパンツ選びの正解
ショートパンツで軽やかに楽しむ大人のためのサマーブラック
軽やかに鮮度高く楽しみたい夏のブラックスタイル。丈やシルエットなど、大人が品よくはける条件を備えたショートパンツなら、通勤にも対応。ハイウエストのバランスで、脚長効果も期待できる。ショートパンツ¥18700/カデュネ プレスルーム(カデュネ) ジャケット¥19800/アンクレイヴ カットソー¥7700/セルフォード ルミネ新宿1店(セルフォード) ネックレス¥13200・イヤリング¥19{hlb}800/ジュエッテ バッグ¥59400/フルラ ジャパン(フルラ) 靴¥49500/ザ・グランドインク(ロランス)
【FRONT】
正解1.タックorセンタープレスできちんと感を装備
「腰まわりにゆとりを持たせるタック&視覚効果ですらりと細見えするセンタープレスは、体型カバーに有効!」
正解2.ややフレアなシルエットで脚をほっそり見せて
「脚にピタッと寄り沿うデザインよりゆったり広がるフレアのほうが相対的に脚がほっそり見えるんです」
【BACK】
正解3.高めのウエスト位置で脚長バランスに
「今季のショートパンツはハイウエストが基本。腰位置が高ければ、脚は長く見えます」
正解4.しなやかな素材感で女性らしく
「ハリのあるショートパンツはトラッドで少年っぽいイメージ。しなやかな素材でフェミニンに」
2.ジャケットとのセットアップがおすすめ
「ジャケットとのセットアップも、今季豊富です。絶対的に“きちんと感”や“今っぽさ”を持ったジャケットの力を借りれば、ショートパンツも格上げして見えます。夏も薄手のジャケットをかるく羽織ることで、肩や腕をカバーし、脚の露出分のバランスをとって」
ハイウエストのリボンベルトと深めに入ったタックで、気になるウエストからヒップまわりをカバーするショートパンツ。今季は、ジャケットとのセットアップでキリリと着るのが最旬。さらっとした肌触りの薄手リネンだから、夏も涼しく楽しめる。ワントーンでまとめるのも、シックにまとめる近道。ショートパンツ¥12100・ジャケット¥20900/アンクレイヴ ニット¥4950・バッグ¥9460/ミラ オーウェン ルミネ新宿2店(ミラ オーウェン) ピアス¥15400・イヤカフ¥17600・リング¥9900/ジュエッテ
3.甘めなトップスに合わせてみる
「ボーイッシュになりがちなショートパンツを、対照的な甘めトップスに合わせて、最新の甘辛バランスに。光沢や透け感のある素材など、少しドレッシーなディテールの服も、ショートパンツとならデイリーに新鮮なイメージで着こなせますよね」
ボリューム袖が華やかなシアートップスを、今季はショートパンツに合わせるのが新鮮。エレガント×ボーイッシュのコンビが、互いの個性を足し引きし合ういい関係。フレアシルエットのショートパンツはミニスカート感覚で合わせられるので、フェミニン派の人にも取り入れやすい。ショートパンツ¥12980/シュガー・マトリックス(イチエ) トップス¥13200/セルフォード ルミネ新宿1店(セルフォード) ネックレス¥13200・時計¥19800/ジュエッテ バッグ¥59400/フルラ ジャパン(フルラ) 靴¥41800/ベイジュ(ピッピシック)
4.足もとにはボリュームをもたせて
「ショートパンツをはくとき、重要なのが足もと選び。コンサバなパンプスは昔っぽいし、ビーサンだと夏休みの小学生風? 脚が出ている分、足もとはヌーディにせず、アンクルストラップや重めのフラット靴などで存在感を持たせるのが正解です」
細身ノースリーブトップス×ゆとりのあるタック入りショートパンツで、ゆるピタの女っぽいバランスが完成。ヒールサンダルもアンクルストラップのタイプなら、足もとがヌーディになりすぎず、ショートパンツとも好相性。ショートパンツ¥26400/フロム ニット¥13200/ロペ イヤカフ¥12100・ネックレス¥39600/エテ サングラス¥41800/アイヴァン 東京ギャラリー(アイヴァン) バッグ¥8910/ミラ オーウェン ルミネ新宿2店(ミラ オーウェン) 靴¥31900/ベイジュ(ピッピシック)
やりがちだけど難しい!
コンサバなヒールパンプスを合わせると、なんだか古くさい印象に。ヌーディな足もとは避けて
ショートパンツを今年らしく楽しむには、存在感のある足もとがマスト。きちんと見えるからといって華奢なヒールパンプスを合わせると、ひと昔前のコンサバスタイルに。
5.カジュアルなトップスは渋色カラーリングで
「Tシャツやカットソーなど、カジュアルな素材のトップスと合わせたい日は、子どもっぽくならないよう配色でシックなイメージに仕上げたい。ブラウンやグレー、カーキといったビターな色使いなら爽やかになりすぎず、ぐっと大人好みに」
白いTシャツにショートパンツは、一歩間違えると少年風になってしまうことも。グレー×ブラウンのスモーキーな配色なら、ぱっと見からしてモダンな印象。スポサンで足もとにボリュームを加えるのが、今どきショートパンツのルール。ショートパンツ¥14300・カットソー¥8800/シュガー・マトリックス(イチエ) ネックレス(長)¥22000・(短)¥19800・ピアス¥107800・ブレスレット¥16500/マリハ バッグ¥9900/ロペ 靴¥22000/ユナイテッド トウキョウ 神宮前店(ユナイテッド トウキョウ)
6.ワンツーコーデに肩かけで感度とバランスをアップ
「ショートパンツのワンツーコーデが物足りないと思ったらニットやカーディガンを肩かけしてみて。それだけでコーディネート感がアップしておしゃれ上手に見えるし、その上重心が上がってスタイルアップまでかなうんです」
シーズンレスにはけるレザーのショートパンツも登場。肩かけカーディガンで目線を上へ。ショートパンツ¥97900/ハーヴェル スタジオ(ハーヴェル) 肩にかけたカーディガン¥10450/ゲストリスト(ステートオブマインド) カットソー¥9790/ノーク(ノーク バイ ザ ライン) カチューシャ¥18700/アレクサンドル ドゥ パリ GINZA SIX店(アレクサンドル ドゥ パリ) バッグ¥162800/J&M デヴィッドソン 青山店(J&M デヴィッドソン) 靴¥10780/ミラ オーウェン ルミネ新宿2店(ミラ オーウェン)
7.とろみトップスでワントーンを表情豊かに
「コーディネートを上品に見せるいちばん簡単な方法は全身をワントーンでまとめること。そのとき、トップスをとろみ素材にするなど質感にコントラストをつけることで表情豊かに。ショートパンツが洗練されたイメージになりますよ」
ネイビーのワントーンでまとめた着こなしは、きちんと見えて誰もがショートパンツを取り入れやすいコーディネート。シャツとの組み合わせがまじめになりすぎないよう、光沢やとろみ素材を選んで女性らしさをプラス。上下ともに適度なゆとりのある組み合わせで、気負わず楽しみたい。ショートパンツ¥16500/ルーニィ シャツ¥35200/カオス丸の内(カオス) イヤカフ(上)¥8800・(中)¥11000・(下)¥6600/エフ・ディ・シィ・プロダクツ(4℃) バッグ¥9900/スナイデル ルミネ新宿2店(スナイデル)
やりがちだけど難しい!
かっちりしたシャツ合わせはボーイスカウト風⁉ 制服っぽさを払拭したい…
大人っぽくきちんと見えるシャツも、ショートパンツと合わせるときは吟味が必要。パリッとしたシャツだと制服っぽくなるから、とろみ素材を選ぶなど脱トラッドを狙って。
スタイリスト
佐藤佳菜子さん
愛称「さとかな」。本誌をはじめ多くの女性誌などで活躍。ベーシックななかにほどよくトレンドを効かせたスタイリングに定評あり。自身も今年はショートパンツをはくそう。
「トレンドのショートパンツは、今季、大人にこそはいてほしいアイテム。カジュアルではなくあくまできれいめに、通勤でもはけるデザインがBAILAおなじみのステディブランドからも続々と登場しています。今年らしい選び方と着こなし方さえ間違えなければ、意外と難しくない!ショートパンツ一枚で、鮮度の高い着こなしを楽しめます」(スタイリスト・佐藤佳菜子さん)
撮影/酒井貴生〈aosora〉(人)、魚地武大〈TENT〉(物) ヘア&メイク/笹本恭平〈ilumini.〉 スタイリスト/佐藤佳菜子 モデル/山本美月 構成・原文/東原妙子 企画/岩鼻早苗〈BAILA〉 ※BAILA2021年8月号掲載