トレンドは大好きだし、自分らしさも欲しいけど、最終的には信頼感のあるおしゃれに着地させたい。今、そんな30代のきれいめ基準のワードローブにぴったりハマり、品よく仕上げてくれる「キャメル」。色の持つリュクス感がコーデを格上げしてくれる信頼のキャメルは、キャッチ―な色合わせやデザインで華やかに。
1.「華やかキャメル」を着るといい5つの理由
万能だけど新鮮で、おしゃれを少し楽にしてくれる
ベーシックなのに地味見えせず、女らしさ満点。バイラ世代に必要なあらゆる要素を備えたキャメルの魅力を、人気スタイリスト佐藤佳菜子さんがレクチャー。上手に取り入れて、秋冬コーデをもっと高揚感あるものに!
スタイリスト
佐藤佳菜子さん
通称“サトカナ”。モダンで意志のあるスタイリングと、ユーモアに富んだ人柄にファン多数。Instagramで披露する愛犬たちとの暮らしぶりも注目を集める。
「キャメルの最大の魅力は、その“懐の深さ”。きれい色ともニュアンスカラーとも相性よく、どんなテイストにもすんなりなじむ。さらに、受け止めるだけにとどまらず、上品さやリュクス感まで盛れるから、おしゃれの更新&格上げに相当役立ちます!」
1.マニッシュなトラッドスタイルも品はそのまま、優しい印象になるから
王道トラッドほど肩ひじ張らないキャメルグラデで“優しげな人”に
「今までならネイビー基点にしがちなお決まりトラッドを、キャメルベースに変換。それだけでぐっと印象が柔和になり、新鮮に感じるはずです」(佐藤さん、以下同)。ジレ¥26950/ミラ オーウェン ルミネ新宿2店(ミラ オーウェン) ボーダーカットソー¥1990/ユニクロ 肩にかけたニット¥35200/ラルフ ローレン(ポロ ラルフ ローレン) パンツ¥23100/ミースロエ メガネ¥42900/モスコット トウキョウ(モスコット) ピアス¥297000/トーカティブ 表参道(トーカティブ) バッグ¥51700/ヴァジックジャパン(ヴァジック) 靴¥35200/デミルクス ビームス 新宿(ポルペッタ)
2.オフィスコーデに取り入れれば“知”と“品”をもたらしてくれるから
シャープな黒の相棒に白よりリッチなキャメルをご指名
「通勤の定番・黒パンツの相手役に白のシャツやブラウスを選ぶと、やや子どもっぽく見えたり、無難になりすぎるきらいが。そこで重宝するのが、キャメルのブラウス。こっくりした色は文句なしに上品で、大人の余裕や思慮深さまで醸し出してくれます。白よりコントラストがつきにくいので、立体的で華やかなデザインが知的な印象にまとまるのも、働く女子には嬉しい限り」。ブラウス¥33000/ボウルズ(ハイク) パンツ¥23100/ミースロエ ネックレス¥20900/マリハ バッグ¥41800/ヴァジックジャパン(ヴァジック)
3.カジュアルをカジュアルで終わらせない高見え力と特別感があるから
ちょっぴり淡いキャラメル色なら軽やかで着やすさ抜群!
「ブルゾンやデニムも、キャメルを選ぶとぐっときれいめにクラスアップ。ほかの色にはないコクやニュアンスが、カジュアルにいくつもの特別感を与えてくれます。中でも、このニットやアウターのような赤み系の淡い“キャラメル色”は、より気さくに着られておすすめです」。コート¥74800/リンク・セオリー・ジャパン(セオリー) ニット¥49500/オーラリー デニム¥27500/ゲストリスト(アッパーハイツ) ベルト¥9900/ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店(ユナイテッドアローズ) サングラス¥23100/キングスター(ザベッドフォードホテル) バッグ¥17600/アンソロジー(アド カラム) 靴¥19800/ダイアナ 銀座本店(ダイアナ)
4.目新しいトレンドアイテムを受け止めリアルに引き寄せてくれる
Parachute pants
辛口パラシュートパンツはラテカラーを足し品よくたしなむ
「今年の注目ボトムの筆頭・パラシュートパンツ。まろやかキャメルの持つ中和力がスポーティさを軽減し、グッとリュクスに。大人のトレンドコーデに仕上がります」。パンツ¥8250/バロックジャパンリミテッド(スタイルミキサー) ジャケット¥38500/フレイ アイディー ルミネ新宿2店(フレイ アイディー) ニット¥36300・肩にかけたカーディガン¥46200/リーミルズ エージェンシー(ジョン スメドレー) 帽子¥4400/ニューエラ バッグ¥39600/ヴァジックジャパン(ヴァジック) 靴¥22000/ニューバランスジャパンお客様相談室(ニューバランス)
Glitter knit
ラメニットのギラつきを和らげて着やすい洒落感に
「この秋冬は光ものの当たり年。ギラギラした服は、ややおすましな色やアイテムと合わせると、随分取り入れやすくなります。たとえば、シルバーのラメニット以外を社会性の高いキャメルで統一すると、日常のおしゃれから逸脱せず、ちょうどいい華やかさに!」。カーディガン¥19800/ルーニィ スカート¥23980/アンクレイヴ(アンクレイヴ ホワイト) バッグ¥46200/デミルクス ビームス 新宿(ヴァジック) 靴¥53900/クルーズショールーム(ヒューン)
Bustier set-up
信頼感のあるキャメルなら攻めたアイテムも親しみやすい
「カラーによっては色気が度を越えてしまうビスチェも、ブラウンに近い深キャメルを選べば、すこぶる上品。セットアップで取り入れると、ワンピのように楽しむことができます」。ビスチェ¥30800・カットソー¥17600・スカート¥48400/オーラリー イヤカフ¥6600/パブリック トウキョウ 神宮前店(パブリック トウキョウ) バッグ¥49500/ヴァジックジャパン(ヴァジック) 靴¥148500/ビームス ハウス 丸の内(フラテッリ ジャコメッティ)
5.肌なじみがよくどんな色の相方にもなってくれる
チアフルなイエローニットをキャメル合わせで大人顔に昇華
「キャメルは何も考えずともどんな色の相方にもなってくれて、それでいて地味にならないのが便利。個性の強いきれい色さえも優しく受け止め、着る人にぐっと引き寄せてくれます。色合わせに困ったときこそ、まずはキャメルに頼ってみて!」。ニット¥34100(エブール フォー ロンハーマン)・バッグ¥176000・靴¥119900(トッズ)/ロンハーマン コート¥253000/三喜商事(オールド イングランド) 中に着たカットソー¥19800/エイトン青山(エイトン) スカート¥30800/サードマガジン(ミケ ホフマン) サングラス¥42900/アイヴァン 東京ギャラリー(アイヴァン)
2.スカート派におすすめのキャメルアウター7選
大胆なカラー、素材、シルエットが豊富な今季のトレンドスカートの“最強の相棒”となってくれるのが、抜群の安定感を持つキャメルのアウター。無難にならず上品にまとめる、その「微調整力」に注目!
ジャカードスカート×抜け感ガウンコート
ツヤ&ハリがもたらす“非日常感”をサラッと羽織ったガウンでゆるめて
フォルムのあるツヤ感ジャカードスカートは、気負わず羽織れるノーボタンのガウンコートでドレッシーさを和らげると、日常のおしゃれに取り入れやすい。深みのある発色とカシミヤ混のやわらかい素材感も、ボトムのインパクトを品よくなじませてくれる大切な要素に。小物もキャメルでリンクし色数をしぼると、ノーブルなムードがさらに高まる。コート¥176000・バッグ¥198000/J&M デヴィッドソン スカート¥26400/ルーニィ カットソー¥4400/ヤギ(ゴート) ピアス¥15400/八木通商(ローラ ロンバルディ) ネックレス¥181500/マリハ 靴¥59400/ハルミ ショールーム(アキラナカ) タイツ/スタイリスト私物
ニットスカート×ビッグジャケット
カーヴィボトムの女っぽさを端正ジャケットでコントロール
ニットスカートの女らしさが過剰にならないよう、ジャケットコートでマニッシュさを足してバランス調整。ダブルのテーラードも、キャメルならメンズっぽくなりすぎないのがいいところ! ジャケット¥37950/アンクレイヴ(アンクレイヴ ホワイト) スカート¥41800/ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店(カレンテージ) シャツ¥19800/ガリャルダガランテ 青山店(ガリャルダガランテ) ピアス¥61600/エスケーパーズオンライン(ソフィー ブハイ) バッグ¥165000/J&M デヴィッドソン
白コットンスカート×正統派トレンチ
風格のあるトレンチが軽やかスカートを秋冬仕様に
軽快なコットンスカートが寒々しく見えないよう、こっくりキャメルのトレンチで秋の空気をプラス。コート¥110000/オーラリー スカート¥26400/ルーニィ ジャケット¥58300/プルミエ アロンディスモン カットソー¥18700/エイトン青山(エイトン) メガネ¥38500/アイヴァン 東京ギャラリー(アイヴァン) バッグ¥39600/ヴァジックジャパン(ヴァジック) タイツ¥8030/ショールームリンクス(ババコ) 靴¥33000/アバハウスインターナショナル オンラインストア(オゥ バニスター)
Aラインスカート×スウィングトップ
レディなスカートにあえての“おじアウター”を。甘辛MIXもキャメルなら自然に溶け込む
まじめなAラインスカートのハズしに、ブーム再来のスウィングトップを投入してこなれ感UP。キャメル&ピンクでフェミニンさを補うと、おじ感がほどよく着地。ブルゾン¥50600/マルティニーク ルミネ横浜(レリタージュ マルティニーク) スカート¥83600・ニット¥28600/ロンハーマン(エブール フォー ロンハーマン) ストール¥49500/アイネックス(アソース メレ) ピアス(ゴールド)¥38500・(シルバー)¥16500/リューク バッグ¥46200/ヴァジックジャパン(ヴァジック) タイツ¥8030/ショールームリンクス(ババコ) 靴¥34100/クルーズショールーム(ヒューン)
メタリックスカート×ロングチェスター
ベーシックコートから最旬ボトムが見え隠れ。その意外性が洒落感を加速させる
ギラついたメタリックスカートこそ、品のあるキャメルのチェスターで、着慣れたコーデに引き寄せるのが正解! 肩かけしたスウェットのラフさと気さくなハイカットスニーカーが、対照的なボトム&アウターの中和役に。コート¥59950/ネイヴ スカート¥26400/アルページュストーリー プレスルーム(アルページュストーリー) ニット¥8990/プラステ 肩にかけたスウェット¥8910/ヤギ(ゴート) ピアス¥23100/マリハ バッグ¥35800/エストネーション(メアリ オル ターナ) 靴¥24200/コンバースインフォメーションセンター(コンバース)
タイトスカート×クラシカルケープ
すっきりIラインスカートの上からケープを羽織って緩急シルエットを堪能
スカートのエレガントさを保ちつつ、これまでとは違った新鮮味を足すなら、今シーズン大注目のケープを取り入れて。肌なじみのいいキャメルなら、新しいトレンドにもトライしやすくおすすめ。バサッと羽織りシルエットを変えるだけで、今年らしいムードに。コート¥154000/エストネーション スカート¥36300(ユニオン ランチ)・ニット¥47300/ロンハーマン シャツ¥37400/エイトン青山(エイトン) サングラス¥42900/アイヴァン 東京ギャラリー(アイヴァン) バッグ¥154000/J&M デヴィッドソン 靴¥97900/デミルクス ビームス 新宿(ネブローニ)
パステルスカート×ボリュームボアコート
ペールイエローにパンチのあるボアをON! 無難に終わらない“進化系”まろやかコンビ
ペールカラーでまとめた淡いワントーンコーデは、着る人を優しげに演出してくれる一方で、スタイリングがぼやけて見えてしまうことも。ソフトな配色をじゃませず、ボリューム感と可愛げを与えてくれるキャメルのボアアウターで、思い切った奥行きをプラスすると、見違えるほど素敵に着映えがかなう。コート¥40700/シュガー・マトリックス(イチエ) スカート¥61600(オーラリー フォー ロンハーマン)・カットソー¥14300/ロンハーマン 帽子¥4400/ニューエラ バッグ¥13970/ミラ オーウェン ルミネ新宿2店(ミラ オーウェン) 靴下¥3520/真下商事(パンセレラ) 靴¥27500/ダイアナ 銀座本店(ダイアナ)
撮影/金谷章平 ヘア&メイク/河嶋 希〈io〉 スタイリスト/佐藤佳菜子 モデル/大政 絢、松島 花 取材・原文/栗田瑞穂 ※BAILA2023年11月号掲載