【失敗知らず!な30代の浴衣選びルール5】
ルール1.着用シーンを想定しておく
どんなシーンで着用予定なのかを明確に。花火やお祭りなど夏のイベントに着ていくのであれば、カジュアルでもOK。ちょっといいレストランやホテルのラウンジなどに行く予定なら、きちんと感の出る浴衣を。
1枚目に購入するのであれば、トレンドに左右されず、飽きのこない上品な古典柄を選びましょう。40代、50代と年齢を重ねても、帯や小物を替えてスタイリングを楽しみながら、長く愛用できます。
単体で見て素敵な色合いの浴衣でも、着てみたら似合わない、という失敗も起こりがち。同じ色合いでも、濃度を変えることで似合う場合も。実際に店舗に足を運び、明るいライトの下で体にあて、鏡の前で顔色がよく見えるかを確認しましょう。
差がつく大人の浴衣としてこだわりたいのが、素材の上質さ。素材がいいものであれば、形崩れがしにくく、また着くずれたときのくずれ方さえも汚くならないんです。慣れていない初心者こそ、上質な素材を選ぶのが近道。
「涼感は最大のおしゃれ」といわれるほど、浴衣には清潔感が必須。帯や柄などに必ず涼やかな色や柄を入れ、見る人にも涼感を感じさせる着こなしを意識。30歳を過ぎたら、アクセサリーやネイルなどで盛りすぎるのも避けて。
自分に似合う浴衣は年齢を重ねても長く愛せる一生もの
2003年に独立後、雑誌やCM、ドラマ、映画などでスタイリングや着付けを担当。きものや浴衣、帯、和装小物のデザインやプロデュースも手がける。著書に『大人のゆかたスタイルブック』(講談社)。
浴衣を着る機会がひと夏に数回しかない、という方も多いと思います。だからこそ、何年も着られる上質な浴衣を購入するのがおすすめです。安い素材や縫製が雑なものは避けたほうがベター。大人の女性が袖を通すと安っぽさが目立ってしまうから。浴衣は本来シワになりやすく、動くうちに着くずれはするもの。ただ、上質な素材の浴衣は着くずれてもある程度美しい状態をキープしやすいのです。
夏に着るものなので涼やかな素材など、目で見て、手でさわって選ぶのも大事。お気に入りの一着なら、年を重ねても活躍します。帯や小物を替えながら、浴衣とのつきあいを楽しんでくださいね。