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【30代の浴衣選びルール】上質な素材を選ぶことが大人のたしなみです!

30代になると、長く着られる上質な浴衣を手に入れたいもの。どんな色や柄を選んだらいいのか、上質な素材の見分け方などを、きものスタイリストの秋月洋子先生に教えてもらいました。大人が着るのにふさわしいデザインで「自分により似合う」一枚を見つけて。

【失敗知らず!な30代の浴衣選びルール5】

 

ルール1.着用シーンを想定しておく
どんなシーンで着用予定なのかを明確に。花火やお祭りなど夏のイベントに着ていくのであれば、カジュアルでもOK。ちょっといいレストランやホテルのラウンジなどに行く予定なら、きちんと感の出る浴衣を。

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ルール2.長く着られる古典柄を選ぶ
1枚目に購入するのであれば、トレンドに左右されず、飽きのこない上品な古典柄を選びましょう。40代、50代と年齢を重ねても、帯や小物を替えてスタイリングを楽しみながら、長く愛用できます。
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【雪華柄】
【季節の花柄】
【幾何学柄】
ルール3.直接体にあて、 顔映りのいい地色を
単体で見て素敵な色合いの浴衣でも、着てみたら似合わない、という失敗も起こりがち。同じ色合いでも、濃度を変えることで似合う場合も。実際に店舗に足を運び、明るいライトの下で体にあて、鏡の前で顔色がよく見えるかを確認しましょう。
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ルール4.上質な素材や凝った技法で作られたものを見極める
差がつく大人の浴衣としてこだわりたいのが、素材の上質さ。素材がいいものであれば、形崩れがしにくく、また着くずれたときのくずれ方さえも汚くならないんです。慣れていない初心者こそ、上質な素材を選ぶのが近道。
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【絞り】 糸でくくるなどして、布地全体を染め上げる、伝統的な技法で作られた素材。立体感があり涼やかで肌ざわりも抜群
【綿紅梅】 太い綿糸と細い綿糸を織って、格子状のうねを出したもの。生地に凹凸があることで、涼しくさらっとした肌ざわり
【綿絽】 縞状の透け感があり、見た目にも涼やか。通気性が高く着心地も快適。半襟をつければきもの風の着こなしも可能に
ルール5.清潔感を 大事にする
「涼感は最大のおしゃれ」といわれるほど、浴衣には清潔感が必須。帯や柄などに必ず涼やかな色や柄を入れ、見る人にも涼感を感じさせる着こなしを意識。30歳を過ぎたら、アクセサリーやネイルなどで盛りすぎるのも避けて。
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【暗い色の浴衣×涼しい柄】
【暗い色の浴衣×涼しい色の帯】

自分に似合う浴衣は年齢を重ねても長く愛せる一生もの

浴衣スタイリスト 秋月洋子先生
2003年に独立後、雑誌やCM、ドラマ、映画などでスタイリングや着付けを担当。きものや浴衣、帯、和装小物のデザインやプロデュースも手がける。著書に『大人のゆかたスタイルブック』(講談社)。
まず知っておくべきなのは、浴衣とは和装のなかで最もカジュアルな装いであるということ。きものしか着るものがなかった時代には、今よりも厳密にTPOが分かれていました。もともと湯上がりに着るものであった浴衣は、今でいうルームウェアやワンマイルウェアと同等のカジュアルな存在。そのため、フォーマルな場所には基本的にNG。ただ、現代では浴衣の立ち位置も変わってきました。縁日や花火大会にしか着てはいけないというわけではないんです。結婚式や歌舞伎観劇には不向きですが、素材やコーディネート次第では、きちんと感を持たせることが可能。ホテルのラウンジやディナーにも対応するお出かけ着にもなり得るのです。それを知っておくと、着られるシーンの幅も広がりますよね。

浴衣を着る機会がひと夏に数回しかない、という方も多いと思います。だからこそ、何年も着られる上質な浴衣を購入するのがおすすめです。安い素材や縫製が雑なものは避けたほうがベター。大人の女性が袖を通すと安っぽさが目立ってしまうから。浴衣は本来シワになりやすく、動くうちに着くずれはするもの。ただ、上質な素材の浴衣は着くずれてもある程度美しい状態をキープしやすいのです。

夏に着るものなので涼やかな素材など、目で見て、手でさわって選ぶのも大事。お気に入りの一着なら、年を重ねても活躍します。帯や小物を替えながら、浴衣とのつきあいを楽しんでくださいね。
撮影/金谷章平(人)、坂田幸一(物) ヘア&メイク/笹本恭平〈ilumini〉 スタイリスト/秋月洋子 モデル/桐谷美玲 イラスト/古藤みちよ〈cue’s〉 取材・原文/道端舞子 ※BAILA2019年7月号掲載

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