トレンドがめまぐるしく変わるバッグは、納得できる「一生もの」を選ぶのが中々難しい。流行に惑わされないヒントを得るべく、数々の名品たちに囲まれてきた経験豊富な素敵先輩たちの「一生ものバッグ」を教えてもらいました。
《RECOMMEND 01》ロエベのハンモック
スタイリスト加藤かすみさん
機能性とラグジュアリー感のギャップと、カジュアルなフォルムでありながら上品さも香る。そんな魅力に惹かれた「ハンモック」。ロエベの革はとても上質で、使い込むほどに風合いが増して自分になじんでいく。じっくり時間をかけて愛することのできるバッグだと思います。
《RECOMMEND 02》シャネルの11.12
編集YN
30歳を過ぎたころ、そろそろタイムレスなバッグが欲しいと思いキルティングモチーフの「11.12」を購入。色は黒と悩んだのですが、どんなスタイルにも自然になじむ、やわらかな印象のベージュにしました。デニムなどのカジュアルはもちろん、フォーマルな場面でも活躍。この先も一緒に年を重ねられそうです。
《RECOMMEND 03》エルメスのケリー
スタイリスト福田麻琴さん
年を重ねても使い続けることのできるバッグは、見た目の美しさや作りのよさはもちろん“軽さ”も重要だと思うんです。そのすべてを満たしてくれるのがエルメスの「ケリー」。母として参加するきちんとシーンにも、いつものカジュアルにも。どちらのスタイルも上品に格上げしてくれる、とても心強いパートナーです。
《RECOMMEND 04》フェンディのピーカブー
ライター 櫻井裕美さん
いつかは欲しいと思っていた「ピーカブー」。黒や茶などのベーシックなカラーを買う予定でしたが、なにげなく訪れたブティックでこちらを持ったところ“しっくり”ときたんです。バッグや腕時計など、持つ人のパーソナルを語るようなアイテムは、アイコンとなるような個性あるものを選ぶのもいいと、このバッグに教わりました。
《RECOMMEND 05》セリーヌのクラシックボックスカーフスキン
編集U
30代半ばでクロゼットを大幅整理、なんとなく買っていた服を処分しました。当時セリーヌのデザイナーだった、フィービー・ファイロみたいにミニマルで洗練された女性になりたいと「クラシックボックス」をワードローブの核として迎えることに。このバッグを素敵に持つための服選びを考えるようになり、無駄買いも減りました。
撮影/西原秀岳〈TENT〉 取材・原文/櫻井裕美 構成/山岸成実・渡辺真衣〈BAILA〉 ※すべて本人私物のためブランドへのお問い合わせはお控えください ※BAILA2020年1月号掲載