足が痛くならないパンプスを選ぶためには、機能性だけではなく自分の足のサイズに合っているかを確かめることもとても重要。ですが実際はサイズを間違って履いている人も多いんだとか。今回は、靴選びのプロにパンプスの正しい選び方を教えてもらいました。
教えてくれたのは
伊勢丹新宿店 婦人靴担当 砂押怜和奈さん
トレンドからベーシックまで約130ブランドがそろう新宿店本館2階の婦人靴売り場にて、日々さまざまな特徴を持つ方の足に合う靴を提案中。
自分の足のサイズを正しく把握していない女性が半数以上も
働く女性たちのなかには、靴のサイズを間違って履いていることで足トラブルを引き起こしている人が多いそう。
「パンプスでもフラット靴でも、サイズが合っていない靴を履き続けていると、外反母趾などのお悩みをつくる大きな原因に」と砂押さん。
特に最近は、本来より大きめのサイズを選んでしまっている女性が思っている以上に多い印象だとか。
「そうすると、歩くたびに靴の中で足が動き、指まで力が届きません。ほうっておくと足指が縮こまり、小指の外側の骨が出っぱってしまう、内反小趾の症状を引き起こすことも。痛いからといって安易に大きめを選ぶのも足にはあまりよくありません」
思い込みはほかにも。
「親指と小指のつけ根が当たってしまうから自分は足幅が広いと思っていても、実際は甲が薄く、前に滑り落ちてしまっていることが原因だったりすることもあります」
靴選びは自分のパフォーマンスや気分にも影響が出る重要なこと。この機会にぜひ、もう一度自分のサイズを確認し直してみては。
<自分に合った靴選び>5つのポイント
1.まずは、かかとにすき間ができていないか確認。靴ずれを起こす原因になるので念入りにチェックを
2.次に土踏まずが浮いていないかを見る。土踏まずがフィットしていると立ちっぱなしでも疲れにくい
3.履き口部分の足当たりも確認。すき間があると前滑りしやすく、肉がのっていると痛みの原因に
4.つま先はパンパンに詰まっているのではなく、親指で押したときに少し余裕があるくらいが望ましい
5.最後に親指と小指のつけ根を指でさわって。すでに痛みを感じるようであれば幅が合っていない証拠
撮影/齊藤晴香 ヘア&メイク/森野友香子〈Perle management〉 構成・原文/田畑紫陽子〈BAILA〉 ※BAILA2020年3月号掲載