“好き”を突き詰めて手に入れたジュエリーや時計には、必ずその人らしさが宿っているもの。バイラ世代の憧れの先輩、ブランドディレクターを務める二ノ宮和佳子さんが、私物のジュエリー&時計を公開。自分にふさわしい名品との出会い方、向き合い方を語っていただきました。
“相反するものをミックスするのが私が心地よくいられるバランス。時々、“好き”をあらためて見つめ直します”
「20代はトレンドだった甘めのファッションを楽しんでいた時期も。ただ私は171㎝と高身長ということもあり、甘さや女らしさをそのまま直球で取り入れるよりも、モード感のある辛口な着こなしにさりげなくプラスするほうが年々、しっくりくることに気づきました。それが私流のバランスと知ってから、合わせるジュエリーもゴールド×シルバー、華奢×ゴツめなど相反する色やデザインを様々にミックスするように。たまに洋服づくりのアイディアに煮詰まったら、クローゼットからお気に入りのジュエリーや洋服を取り出して頭の中を整理するんです。時々、こうして“好き”をあらためて見つめ直すことが、自分らしいスタイルをブレずに保てる秘訣かもしれません」
「マニッシュなジャケットからチュールをチラ見せ。ミックス感のあるジュエリーがさらに女っぽさを引き立てます」。ジャケット¥51700・パンツ¥33000・ワンピース¥28600/ユナイテッドアローズ 渋谷スクランブルスクエア店(イウエン マトフ) その他/本人私物
ハイブリッドなスタイリングがかなう多彩なラインナップ
「ふと立ち寄ったヴィンテージショップで運命的に出会うことも。時計は珍しいディテールに心惹かれて即決。ミックスカラーのメタルバンドで合わせやすいんです。シンプルながらほどよい存在感を醸し出してくれるのがティファニーのリング。ゴールドはさりげないダイヤ使いが好きなポイントです。モードなニュアンスが欲しい日はエルメスのシルバージュエリーに託して。パールピアスはゴールドコーティングされた遊び心ある表情がお気に入り」
1.ロレックスのヴィンテージウォッチ
2.プリークのシングルパールピアス
3.エルメスのクロワゼット リング
4.ティファニーのリング
5.エルメスのシェーヌ・ダンクル ブレスレット
Wakako's Jewelry History
20代
ジュエリーより洋服に投資
30代前半
シルバージュエリーの魅力に目覚める
30代後半〜40代にかけて
ハイブランドやヴィンテージのジュエリーをミックス
ブランドディレクター
二ノ宮和佳子さん
モデル活動やアパレルブランドのPRなどを経て、2019年にイウエン マトフのディレクターに就任。高身長を生かしたモードでハイセンスな着こなしは、SNSでも常に注目を集めている。
撮影/宮下昌生〈hannah〉 ヘア&メイク/小林未波〈PEACE MONKEY〉 取材・原文/野崎久実子 ※価格表記のないものは本人私物のため、ブランドへのお問い合わせはご遠慮ください ※BAILA2024年12月号掲載