〈天秤座〉の2021年下半期の運勢と来年の見通しを、鏡リュウジさんの星占いで駆け込みチェックしよう。気になる仕事運も必見。
喜びの気持ちがわいてくることをたくさん楽しむといいとき
《駆け込みラッキーアクション》
✔ クリエイティブな活動
✔ 音楽やアートを楽しむ
✔ ジュエリーを買う
運気グラフ
《8月》
調子のいいときと悪いときとの差が大きい月。目の前の出来事に惑わされず、新しいことに目を向けて。
《9月》
仕事運、金運に恵まれるものの、同情心から人の仕事を引き受けるなど、損をしがち。自他の線引きを確実に。
《10月》
グッと運気の上がる好調期。やりたいことは我慢せず、どんどんやっていきましょう。恋は会話から始まりそう。
《11月》
運気は低め安定。マイペースで好きなことができるので、満足度は高そう。グルメにこだわると運気アップに。
《12月》
一歩一歩、順調に物事を進められるときです。スピードを求めるより、小さな成果を確かめ、味わうことが大切。
《2022年1月》
年明けから好調な運気。仕事で注目を集め、活躍できるはず。恋は少し落ち着き傾向に。話が合う人を探して。
《WORK》働き方を変える大きな分岐点がやってきそう
バランス感覚に優れ、人を頼るのもうまい天秤座は、ワークライフバランスを調整する達人。
しかし、2021年下半期だけは、ほんの少しライフに比重がかかるでしょう。仕事ばかりでは人生は面白くない。仕事の中にも遊びの要素が欲しい。そんな思いに駆られます。
秋が近づくにつれ、仕事には重要なターニングポイントが迫ってきます。2021年は楽しみながら生きることがミッションとなる天秤座ですが、そうした喜びが得られず、我慢できないという思いが強まってくるのです。それは、単なる不満ではなく、もっと根源的なもの。そのままにしておくと、意欲を失ってしまいかねません。何が嫌なのか、しっかりと自分の心に問いかけ、仕事に対するスタンスを明確にしてください。
それがはっきりしたら、独立や転職、フリーランスへの道などを探っていくといいでしょう。組織に属するのも得意な天秤座ですから、副業OKの会社に入り、好きな仕事と両立させるのも可能です。いきなり退職して、あとのない状態で前に進むのは大変。自分の気持ちと社会情勢、仕事への思いなどを臨機応変に考え、柔軟に働き方を変えていきましょう。
この転機運は期間が長く、夏の終わりから10月末くらいまで続きます。その間に、優先したいことが時間であったりお金であったり、やりがいであったり、二転三転するかもしれません。でも、心にあるのは納得のいかない仕事はしたくないということ。その思いに照らして考えれば、おのずと何をすべきかが決まってくるはずです。
今の環境から動くか、少しずつ軸足を移していくかはあなた次第ですが、その流れは11月くらいから落ち着いてくるでしょう。方針が決まり、道が見えてきて、気持ちも落ち着いてくるときです。腰を据えて目の前の仕事に打ち込めるため、集中力アップ。行きつ戻りつしていた話も結論が出て、仕事がしやすくなりそうです。順調に働ける状況へと進むのを実感し、心も晴れやかに頑張ろうという思いがわいてくるでしょう。
これからの時代は、がむしゃらに働くばかりではなかなかうまくいかないことも多そうですから、この時期の動きは、世の中を先取りしたものになるかも。もっと遊びたいとか、不まじめすぎるかも、なんて思わず、いい意味で「ラクになること」を前面に出していってください。
あなたのそんな姿を見て、周囲もそれぞれの働き方を見直すようになります。自分や誰かが苦労しているのだから、後輩や周囲も苦労すべきだ、といった判断は時代遅れなものに。効率的にできることはどんどん効率化を図り、逆に時間をかけたいことはしっかりと話し合って練り上げる。そんなメリハリもつけやすくなるでしょう。「ラク」は手抜きではなく、クオリティを上げていくためのひとつの方法。みんながそんなふうに考えるようになりそうです。
鏡リュウジさん
1968年、京都府生まれ。国際基督教大学大学院修了。心理占星術研究家・翻訳家。新装版『魂のコード』(ジェイムズ・ヒルマン著 鏡リュウジ翻訳 朝日新聞出版)が好評発売中。
イラスト:itabamoe ※BAILA2021年9月号掲載