北京五輪に向けて人気がヒートアップしている男子フィギュアスケート。複数の高難度の4回転ジャンプと質の高いスケーティングで魅了する海外の男子フィギュアスケート選手たちにBAILAが注目。若手からベテランまで、各国の個性豊かな選手たちをご紹介します。
推すべき注目選手 海外編
複数の高難度の4回転ジャンプと質の高いスケーティングで魅了! 若手からベテランまで、各国の個性豊かな選手たちをご紹介。
完全無欠の世界王者《ネイサン・チェン》
5種類の4回転と、バレエや体操で得た芸術センスを武器に、2018年の世界選手権以降、いまだ負けなしのフロントランナー。スケート以外にも知的好奇心旺盛で、常に他者へのリスペクトも忘れないパーフェクトマン。名門イェール大学を休学し、北京五輪で金メダルを狙う。
フィギュア大国・ロシアの不動のエース《ミハイル・コリヤダ》
若手の台頭が著しいロシアで長年トップを走り続ける25歳。持病の治療のため休養していたが、今シーズンはコーチを変更し新プログラムとともにカムバック。完成度の高い4回転ルッツとバレエで培ったスケーティングが魅力。日本好き。
内なる炎を宿した韓国男子希望の星《チャ・ジュンファン》
韓国男子スケーターとして初めてグランプリファイナルでメダルを獲得するなど、新たな歴史を刻む19歳。羽生選手と同じコーチのもとで複数の4回転を習得。リンクの上では鋭い眼光を放ち、長い手足を生かしたダイナミックな演技を披露。子役をしていた経験もあり、華やかなスケーティングでプログラムの世界観を表現するのが得意。アイドルのようなルックスとアンニュイな雰囲気を併せ持つ。
美しき4回転ジャンパー《ダニエル・グラスル》
今世界が注目する18歳のイタリアチャンピオン。王子さまのような甘い顔立ちから繰り出される高難度ジャンプは圧巻。基礎点の高いループ、ルッツ、フリップ3種類の4回転をひとつのプログラムに入れるという史上初の快挙で話題に。最愛のペットは柴犬。
時代を動かした4回転の申し子《ボーヤン・ジン》
ジュニア時代から3種類の4回転を操り、男子のレベルを押し上げた立役者。正確なエッジ使いのジャンプはお手本とも評される。昨今は表現面でも進化し、母国開催となる北京五輪に向けてエンジン全開。金色が好きで、スケート靴の刃もゴールド。
北京五輪で最年長選手を目指す、不滅のスケーター《オレクシイ・ビチェンコ》
現役期間が短いフィギュアスケート界で、32歳の大ベテラン。イスラエルのフィギュアの歴史を次々と塗り替え、平昌五輪団体戦では他の選手が緊張で精彩を欠くなか、ノーミスでショート2位と経験の差を見せつけた。熟練された高いジャンプが武器で、毎回凝った衣装にも注目。趣味はパーティで、キス&クライでは毎回チャーミングな姿で楽しませてくれる。
取材・原文/轟木愛美 構成/斉藤壮一郎〈BAILA〉 ※BAILA2021年2月号掲載
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