軽やかに、でも着実に、美しさとキャリアを磨き上げてきた、バイラ世代の憧れミューズ。昨夏も拠点を新たにし、さらに活躍の幅を広げた。社会も大きく変化し「風の時代」ともいわれる今、みな実さんが思う「30代の歩き方」を聞きました。
トップス¥31900・パンツ¥37400/ebure GINZA SIX店(ebure) タンクトップ¥4950/アダストリア(イーアールエム) イヤカフ(右耳)¥46200・(左耳)¥39600/ヒロタカ 表参道ヒルズ(ヒロタカ) ブレスレット¥17600/エレメントルールカスタマーサービス(パティエラ) リング¥16500/TEN.(TEN.)
Q 女優として、目指していくものは?
A 現在、目標ナシ。一つひとつ、目の前の仕事に丁寧に取り組みたい
雑誌のお仕事も最初はビューティ誌の4分の1ページから始まって、それが次第に増えていき、表紙を飾らせていただけるようになりました。表紙を目標にしていたわけではなく、ただ好きで興味があった美容の取材を大小関係なく一つひとつ楽しくやらせていただいていたら、そんなお話が舞い込んで。本当にありがたいことです。お芝居も、同じように、一つひとつ目の前の課題にしっかりと向かっていれば、いつか結果が伴ってくると信じています。ただ、好きで習慣になっている美容とお芝居は別モノで、まったくの新しい分野への挑戦は不安です。不安しかありません。それでもいい年をして「できません」なんて泣き言は通用しないから、もうやるしかないんですよね(笑)。
Q バイラ世代が、新たな世界へ常に踏み出すみな実さんのようになるには?
A 可能性に自ら制限をかけない
飽き性なのか好奇心旺盛なのか、確かに常に新しい自分を求めている気がします。でも、それがいいことだとも言い切れません。ひとつの分野を突き詰めること、何かを続けることだって立派な才能だと感じます。だから、必ずしも新しい世界へ踏み出すことはないのだけど、同じところにとどまって、進歩がないのは楽しくない。常々、「自分に飽きたら終わり」だと思って生きているから飽きないように必死で新たな課題を探し回っているような気さえするのです。たとえそれが自らの首を絞めることになるとわかっていても。多分、死ぬまで一生そうなんだと思います。得意な分野の中で生きていられたとしても、そこから著しく成長する見込みがなければ飛び出したくなってしまう。そういう、ちょっと変わった性質であるというだけのこと。
田中みな実
たなか みなみ●’86年11月23日生まれ。元TBSアナウンサー。フリーアナウンサー、女優など多方面で活躍。美容マニアとしても男女問わず熱い支持を集める。ドラマ「生きるとか死ぬとか父親とか」(テレビ東京)に出演。
ドラマ「生きるとか死ぬとか父親とか」
原作/ジェーン・スー『生きるとか死ぬとか父親とか』(新潮文庫)
出演/吉田羊、國村隼、田中みな実、富田靖子、松岡茉優
テレビ東京 ドラマ24 金曜24時12分〜24時52分
ラジオパーソナリティのジェーン・スーが自身の家族との出来事と思い出を描いたリアルストーリー。親子の愛憎と家族の裏表を描く。みな実さんはトキコ(吉田羊)のラジオ番組をともに進行するラジオ局所属のアナウンサー・東七海役。
撮影/吉田 崇 ヘア&メイク/AYA〈ラ・ドンナ〉 スタイリスト/斉藤くみ 取材・原文/通山奈津子 構成/斉藤壮一郎〈BAILA〉※BAILA2021年5月号掲載
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