2021.12.18

【BAILAhomme掲載】千葉雄大×岩井勇気（ハライチ）「大人になってからの“友達”の始め方」撮り下ろし10ショット公開！

俳優・モデル・番組MCとますます活動の幅を広げる千葉雄大さんと、そんな彼のことを昔からずっと「可愛い」と公言する岩井勇気さん。共演するたびに世間を騒がせる、二人の関係は…？
※2021年８月刊行BAILAhommeより転載／掲載情報は発売時のものです

くつろぐふたり

〈千葉さん〉ニット￥72600／イザベルマラン（イザベルマランオム）　パンツ￥52800／アルファ PR（ラキネス）　スニーカー￥37400／アー・ペー・セーカスタマーサービス　ソックス／スタイリスト私物　〈岩井さん〉ニット￥44000／トゥモローランド（トゥモローランドトリコ）　シャツ￥25300・パンツ￥30800／ディガウェル1　靴￥61600／ギャラリー・オブ・オーセンティック（フット・ザ・コーチャー）　ソックス／スタイリスト私物　Yogibo Max　ライムグリーン・アクアブルー各￥32780／Yogibo カスタマーサポート

二人のなれそめ（？）

岩井　初めて会ったのは多分「ピカルの定理」（フジテレビ系）だよね。

千葉　バラエティでしたね。

岩井　何かの番宣でトークゲストに来てて、「うわー、千葉くんだ！」って思ってた。「天装戦隊ゴセイジャー」（テレビ朝日系）くらいから見てたし、すげぇ可愛いなって思ってました。

千葉　そのあとに、雑誌の何かの企画で岩井さんが僕の名前を挙げてくださってたんですよね。おぎやはぎさんのラジオ（「おぎやはぎのメガネびいき」TBSラジオ）に出させていただいたときにその話をしました。

岩井　あぁ、そうだった。俺が「メガネびいき」に出たときに「千葉くんが可愛い」って話をしたら小木さんも矢作さんも「わかる！」ってなって。「今度ゲストに呼ぼう」って盛り上がったんですよ。で、千葉くんがゲストで来た回に「なんで俺を呼ばないんだ」って入っていったのがガッツリ一緒になった最初だよね。

撮るふたり

〈千葉さん〉コート￥138600／トゥモローランド（リア）　シャツ￥26400／ギャルリー・ヴィー丸の内店　サスペンダーつきパンツ￥42900／ワンジーフラッグシップショップ（ワンジー）　〈岩井さん〉ジャケット￥59400／ビームス六本木ヒルズ（ミイ）　シャツ￥30800／ディガウェル1　パンツ￥36300／アー・ペー・セーカスタマーサービス

―2016年ですね。岩井さんは放送中に「千葉くんを直視できない」と言っていました。

岩井　そうなんですよ。ラジオブースで俺の対面に千葉くんが座ってて、正面見られなかった。千葉くんって、意識的にかわからないですけど──俺は意識的だと思ってますけど──すごく目を見てくるじゃないですか。

千葉　「人の目を見て話しなさい」って育てられたんで（岩井の目を見る）。でも確かに、あのときは視線があんまり合わなかったですよね。

岩井　今もちょっとドキドキしますもん。

千葉　なんでですか。噓でしょ!?

岩井　吸い込まれるような魅力があるんですよ。こっちもコミュニケーション能力不足で目を合わせられないんじゃないんですよね。「これ以上目を合わせるとヤバい！心をもってかれちゃう！」なの。

千葉　石にされるみたいな言い方、やめてください（笑）。

岩井　放送終わったあとで「あの子はすごいぞ！」ってなってたんですよ。俺たち3人が願望を押しつけてるのに、それを全部受け止めてかなえてくれて、こっちの思う千葉くんでいてくれたから。

千葉　なんかすみません……。

映画『子供はわかってあげない』ひょんなきっかけで出会った高校2年生の水泳部員美波（上白石）と書道部員もじくん（細田）のひと夏の甘酸っぱい冒険を描く、田島列島の原作のコミックを実写化。千葉はもじくんの兄・明大を演じる。

―昨年は初めて二人でごはんに行ったとのこと。「久保みねヒャダこじらせナイト」（フジテレビ系）で「かなり深い時間まで飲んだ」と千葉さんがおっしゃっていましたが、どんな話をしたんですか？

岩井　「普段何してるの」「どのへんで遊んでるの」とかたわいない話だったと思います。俺、最後ベロベロになっちゃってあやふやなんですけど。
千葉　可愛くスヤスヤ眠られてましたよ。
岩井　飲んでる中で千葉くんがはしゃいでるときもあって、それもまた可愛かった。
千葉　大丈夫ですか、ちゃんと岩井さんが思う僕でいられてましたか？
岩井　あのねぇ、それでも俺が思う千葉くんからはみ出さないでいてくれるんですよ。

―その席で「千葉くんは本当に隙のある男だね」と言われて、ご自分では意外だった、と。

千葉　そうですね、自分ではきっちりしているほうだと思ってました。
岩井　隙を見せちゃうというより、隙を見せてくれてこっちがそれにハマる感じですね。「わかってるんだ、ワナに誘われてるのは……でも全然いいです、飛び込みまーす！」って。
千葉　あえて隙を見せてるって、めちゃくちゃ小悪魔な人みたいじゃないですか。
岩井　それが気持ちいいんですよ。

バディなふたり

“可愛い”について

―千葉さんは「人にこう思われてるからこう振る舞おう」と意識することはあるんですか？

千葉　あんまりないですね。20代前半の頃は、撮影のリクエストとかバラエティに出させていただくときに「可愛い」って言われることに対してちょっと飽きていたところはあったと思います。名刺代わりになってありがたい部分ももちろんありましたけど。その時期がけっこう長く続いて、途中からは特にあらがおうとも思わずに言われたことをやっていたら、「意外と腹黒い」とか「あざとい」とか追加の言葉が増えた感じです。
岩井　第二段階になったんだ。
千葉　お芝居は別で、当たり前ですけどそこはちゃんとして、それ以外の普段は別になんでもいいなって。
岩井　役に入ってるとまったく別人のときもいっぱいあるもんなぁ。俳優としてすごいじゃないですか。そこが確立してるのにみんなが「可愛い」って言っていい存在というか。
千葉　流れに身を任せているところはあります。

岩井　それがすごいところなんだよな。「メガネびいき」のとき、「待って待って、許容範囲広くない!?」って思ったんだよね。
千葉　あ、本当ですか。全然まだいけますよ。
岩井　こっちが変態のつもりで要求してたのに、千葉くんがなんでも応じてくれちゃうから球数がなくなってきちゃう。それがいいっすよね。
千葉　でも「ちょっと、やめてくださいよ〜」が正解の場合もあるじゃないですか。それは自分を客観的に見ないとなって思ったりします。
岩井　でもこっちも第二段階入ってるからね。可愛がるのが楽しいんじゃなくて、可愛がらされるのが気持ちよくなっちゃってるから。

Tea timeなふたり

―岩井さんはアニメや漫画がお好きですが、千葉さんはリアル（＝三次元）の推しという感じですよね。推す感覚に違いはありますか？

千葉　まず僕が推しっていう前提で大丈夫ですか？
岩井　それはもう、大前提ですから。二次元は裏の部分がほとんど描かれないじゃないですか。千葉くんは“三次元”って言葉のとおり、縦と横だけじゃなくて奥行きもすごくあって、それを楽しむことを教えてくれました。「どこまで奥行き続いてんの？」って興味が尽きないです。
千葉　じゃあ裏があってもいいわけですね。
岩井　いいですねぇ。「こんな一面あったんだ！」って思っちゃう。それだけいろんな千葉雄大を見られるのは、俺たちがそれを求めているからかもしれない。
千葉　なるほど。でもそれも僕の手のひらの上かもしれませんよ？
岩井　（笑）。本質的な部分はちょっと澤部と似通ってるんだよね。あいつも人が求める澤部になろうとしてるんで。ただ、千葉くんは演技の仕事で確固たる自分があるだろうけど、うちの相方はそれもないから。
千葉　そんなことないですよ（笑）。
岩井　今はコロナでできないけど、以前はファンの人との交流イベントもけっこうやってたよね？　そういうのを大事にしているところもすごくいい。そのあたりも、人が求める千葉くんでいてくれてる感じがする。
千葉　そこは「味方が欲しい」みたいな気持ちもあるんです。秘め事として楽しむ空間をファンの方たちと共有できたらいいなって。
岩井　そっかそっか。
千葉　じゃあ、もし今度やるときは。
岩井　応募させてもらいます。
千葉　いやいや（笑）。

そっと近づくふたり

友達とは…

―「この人と友達になりたい」と思ったら二人はどう働きかけますか？

岩井　先輩には急に電話して「あいてますか？」って聞きますね。後輩や年下のほうが誘うときに「大丈夫かな」って思っちゃう。断ってくれて全然いいんだけど、相手があとで「断っちゃった」と思わないかな、って。
千葉　じゃあ年上のお友達のほうが多いですか？
岩井　圧倒的に多いねぇ。
千葉　僕もそうかも。でも緊張しちゃうから先輩に自分からはいけないかな……。「今度ごはん連れてってくださいよ」みたいに、距離の詰め方が早い人いるじゃないですか。
岩井　いるいる。

千葉　うらやましいですもん。僕が「子犬系男子」とか言われてるのバカみたいだなって、そういう人見ると思います。しっぽ振れないから。
岩井　（笑）。でもそこもいいと思う。
千葉　いや、これからの課題ですね。
岩井　そう？いいんじゃないかな。千葉くんはどこからが友達？
千葉　うーん……「一緒に酒飲んだら友達」みたいな感じではないです。
岩井　じゃあ逆かもなぁ。俺、「とりあえず『友達』って言っとけばいっか」って少し思っちゃってる（笑）。
千葉　「僕は友達だと思ってるけど向こうはどうだろう？」って考えるのが怖いのかもしれない。だから言わないのかも。
岩井　最近気づいたの。千葉くんみたいに思ってる人は多いから、逆に「友達」って言ったほうがいい、って。そういう状況になったら「友達じゃん！」って率先して言うことにしてますね。あえては言わないけど。

―「この人に好かれたいな」と気にして振る舞うことはありますか？

千葉　取り繕うことはないけど「これ言ったらケンカになるな」ってことをのみ込むときはあります。
岩井　ケンカになりそうなときがあるんだ。
千葉　うん、ケンカするのは別にいいんですけど、親しき仲にもだなって思ったことが昔ありました。なんでも言うのが友達じゃないんだ、って。
岩井　俺、超余計なこと言っちゃうんだよな。だから気をつけてる。
千葉　へー！
岩井　「こんなことがあったんだけど」って愚痴を言ってる人がいるとするじゃないですか。「でもこれこれこうだから、自分が悪いんじゃないの？」とか言っちゃうんだよね。解決なんか求められてないのに解決しようとして、泣かしちゃったり。
千葉　それは僕もけっこう似てます。年下の子をそれで泣かせちゃって、あとで年上の友達から「正論はときに人を傷つけるんだよ」って言われたことがあります。その言葉は座右の銘ばりに脳裏に焼きついてますね。
岩井　いいね、それ。答えを求めてない人のときは気をつけないと。
千葉　「ただ聞いてくれるだけでいい」みたいなときですよね。
岩井　「わかる」でいいときね。
千葉　でもわかんないときも「わかる」って言えます？
岩井　……言えないんだよな〜！
千葉　僕も言えないんですよ（笑）。

岩井　俺とか千葉くんみたいなタイプの友達同士だったら傷つかないからずっとしゃべってられるんだけど。
千葉　でも僕の感覚だと、岩井さんを友達って言っていいのか、なんていうか……先輩だし……。
岩井　……友達じゃーん！
千葉　あー！
岩井　それはさぁ！俺、だいぶ前からそう思ってたけどな。
千葉　……いいですね、これ。
岩井　うん（笑）。