味方か敵か。イ・ジェウク×イ・ジュニョンのブロマンスが見どころ!
韓国ドラマ大好き! なライターが、ぜひおすすめしたい作品を紹介する不定期連載コラムです。
今回は、『還魂』のイ・ジェウク、『おつかれさま』で知名度急上昇中のイ・ジュニョンが共演したリベンジ・ミステリー『予期せぬ相続者』のあらすじと見どころを紹介します。

『予期せぬ相続者』
全12話
出演:イ・ジェウク、イ・ジュニョン、ホン・スジュほか
ディズニープラスのスターで全話独占配信中
© 2025 Disney and its related entities
あらすじ
継父から長年虐待を受け続け、地獄のどん底のような環境で育ったテオ(イ・ジェウク)。並み外れた野心と鋭い頭脳を持つテオは、継父を刑務所に入れて新しい生活を始める。引っ越した街では、韓国最大財閥カンオグループの会長の婚外子イナ(イ・ジュニョン)が荒れた生活を送り、コネと端正な顔立ちで周囲を威圧していた。イナから目をつけられるテオだったが、それぞれの欲望をかなえるために同盟を結び、いつしか友情が芽生えていく。そんな2人の前に野心的な女性へウォン(ホン・スジュ)が現れ、3人の運命が大きく動き出す。
ここが見どころ!
全国模試上位0.1%の頭脳を持ち、イナのブレインとなって彼を韓国最大財閥カンオグループのトップにすることで人生逆転を狙うテオ。婚外子という理由で直系一族からのけ者にされて育ち、会長の父にも世間にもカンオグループの息子として認められることを望んでいるイナ。利害が一致した2人がそれぞれの欲望を胸に、カンオグループの権力争いに身を投じるというストーリー。韓ドラの定番であり何度見てもワクワクする、若者VS財閥の構図が楽しめる作品です!

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ひとつ目の見どころであり、最後まで見逃せないポイントとなるのが、テオとイナの関係。
母親の故郷に引っ越してきたテオは、堂々と万引きをするイナとそれを咎めようともしない町人たちを目撃します。「どう? ここでは俺が何をしても見ないふりをする決まりだ」と我が物顔で立ち振る舞うイナに、「恥に思え。あの人たちは見ないふりじゃなく見る必要を感じないんだ」と核心をつくテオ。出合い頭からバチバチです。

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転校した高校でイナから洗礼を受けるテオですが、その圧力に屈することなく拳で返し、2人は殴り合いのけんかに。そんな時、服役中の父親から脅迫の電話があり、身の危険を感じるテオ。しかし、格闘技を習おうにもお金がない。格闘技教室の前で途方に暮れていたテオは、そこに通うイナに「殺し方も習えるか」と尋ねます。イナは「俺に勝てたら教えてやるよ」と返し、2人はリングの上で拳を交えることに。このことがきっかけで友情が芽生え始めるというのがドラマの導入部分。
“リベンジ・ミステリー”からドロドロの復讐劇を想像して見始めたのですが、水と油のような関係だったテオとイナがパートナーになる過程が予想外に少年漫画っぽくて、思わずきゅん。疲れ果てた2人がリングの上で大の字になり、イナが「腹減った ハンバーガー食おうぜ」と言うシーンなんて、河川敷で殴り合って夕日に照らされながら「お前、なかなかやるじゃん」と認め合うやつじゃん! となっちゃいました。

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同盟を結んだテオとイナは難関の韓国大学へ揃って進学し、2人の運命を動かすことになるへウォンと出会います。お約束通りテオ×へウォン×イナの三角関係になるのですが、ラブ度は薄め。なぜなら、へウォンも金を無心する母親と絶縁して貧困から抜け出すことが最大の目的だからです。

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数年後、カンオグループに就職し、着実に乗っ取り計画を進めていくテオとイナ。しかし、熾烈な権力争いに揉まれる中で、お互いが眺める景色にズレが生じていきます。
序盤で青春ブロマンスが描かれているだけに、イナとの足並みが崩れていく展開が見ていて切ない。それでも正攻法を貫こうとする実直なテオが魅力的で、切実さや野心を瞳で表現するイ・ジェウクの力強い眼差しの演技がいい。イ・ジェウクの精悍さが際立っていて、とにかくかっこいいです。

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へウォンを演じるホン・スジュは、もともとSNSで有名だったモデル兼インフルエンサーで、『都市男女の恋愛方法』(2020)から演技活動をスタート。コ・ユンジョン、ノ・ユンソと同じ事務所です。私もインフルエンサー時代からSNSをフォローしていたのですが、映像で見ても息をのむほどの美しさ。儚げでありながらも凛とした雰囲気が、テオとイナと同様に野心家なへウォンにぴったりでした。

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そして、イナ役のイ・ジュニョンも負けず劣らずの存在感! あんなにやさぐれていたのに、同盟を組んでからは「ウリ テオ♡」(俺のテオ)と呼び、テオの誕生日に豪華な食事を準備するなど、愛嬌たっぷりな一面も。U-KISSの“ジュン”として彼を知った身としては、人懐っこくて元気はつらつなマンネ(末っ子)のイメージが今でも強いのですが、イナの愛嬌シーンからは、そんな当時の“ジュンくんらしさ”も感じられました。
一方で、幼いころから抱えていた孤独と劣等感は消えることなく、イナの心のすきま風は次第に強くなっていきます。それを予感させるのが、第4話後半の海辺でのシーン。同盟を結ぶ屋上のシーンを想起させながらも、イナを真っすぐ見つめるテオとは対照的にイナの瞳からは光が消えていて……。ここのイナの言葉がまた切ないんです。
物語が進むにつれてイ・ジュニョンの専売特許とも言える“悪の演技”が輝いていくので、悪役のイ・ジュニョンが好きという人にもおすすめです。(エレベーターのシーンは必見!)
果たして、2人はもう一度同じ気持ちになれるのか。手に汗握る展開となっています!

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また、テオとイナのビジュアルの変化も、ファンにとってはたまらない見どころではないでしょうか。高校時代から物語が展開されていくため、制服姿からカジュアルルック、スーツ姿までさまざまなルックを堪能できます。特に、スーツ姿は痺れるかっこよさ! テオとイナの着こなしの違いも見ていて楽しいです。
それで、テオとイナはカンオグループを攻略できるの? という点については、ハラハラを楽しみながらぜひドラマで確かめてください!
配信情報
『予期せぬ相続者』
全12話
ディズニープラスのスターで全話独占配信中
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ライター
YUKI
K-POPアイドル、俳優にインタビューを行うフリーランスライター。TOPIK6級取得。
※初出:MORE(WEB)2025年5月


















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