忙しく働く合間に、花を活ける理由は? どんな花をどんなふうに飾るの? BAILAきってのおしゃれさんたちのリアルな花ライフをリポート。スタイリスト辻直子さんは、ファッションと同様、花も“コンサバ”が好み。空間の光に合わせて選ぶという花器にも注目!
Stylist 辻直子さん「光に合わせて、花器と花を選ぶ」
花を飾ることは「働くことや眠ることと同じくらい当たり前の習慣。父が趣味の盆栽を丁寧に整えて飾る姿を見て育った影響があるのかも」という辻さん。ファッションも花も「どちらかというとコンサバ」を自認。「トレンドよりも自分のスタイルを軸に、空間の光に合わせて花器を選び、その雰囲気に合う花を飾ります。昔から好きなのは、カサブランカやバラ、ジャスミン、クチナシなどの香りのある花。花器は、シンプルなものから個性的なものまで、植物のたたずまいを生かすものをいろいろコレクションしています」
花を飾ると、日常の中で「気持ちいい」と感じる頻度が増える
ブーケを抱えるような手をモチーフにしたアスティエ・ド・ヴィラットのフラワーベースに、秋色の花をあしらう。アジサイ、ケイトウ、エキナセア、カラー、ワレモコウの絶妙なカラーバランス
ゴージャスなカサブランカには、あえて林志保さんのコンテンポラリーな花器を合わせて。空間に馥郁とした香りが漂う
ARTS & SCIENCEで購入したアンティーク感のある猫脚のガラスベースに、しなりのある枝物をくるくると生け、くすみカラーのスプレーバラをアクセントに。光と影のコントラストに、美しく映える個性的なアレンジ
ベッドルームには、シンプルな植物を贅沢にアレンジするのが定番。たっぷりの銀葉ユーカリにアンセリウムをスッと一本。「一日の終わりや目覚めた瞬間、花が目に入るだけで、あ〜気持ちいいなと感じます」
花同様、辻さんの暮らしに欠かせない香り。シトラス系のボディケアに、17本目のルラボのROSE31をレイヤード。空間にはアスティエ・ド・ヴィラットのインセンス「Delhi」を
お花はここで
te-n./てん
東京都新宿区水道町1の9 神楽坂しのぶ荘1階奥
※営業時間は日によって異なる 不定休
☎03(6280)8478
http://www.te-n.jp/
Instagram:naoten10
神楽坂にある隠れ家的なショップ。「今っぽさも感じさせつつ、トレンドに流されない個性を感じます」(辻さん)
Stylist
辻 直子さん
本誌はじめ数多くの女性誌で活躍。多くの読者の憧れを集めるスタイリスト。花の生け方でも独学とは思えないアレンジセンスで、ため息を誘う。著書に『「6割コンサバ」の作り方』(集英社)。
撮影/nae. 取材・原文/長田杏奈 ※BAILA2021年11月号掲載