さっぱりとしたお漬物は、食欲減退しがちなこれからの時期に食べやすくておすすめ!とくにミネラルを多く含んだ無発酵タイプのお漬物は紫外線や冷房による乾燥でゆらぎがちな肌のケアにぴったり。野菜をサラダ感覚で食べられる上、彩り鮮やかなレシピは、おいしいだけでなく、おうちご飯を華やかにしてくれること間違いなし!自宅で簡単にトライできるレシピ5点をご紹介します。
教えてくれたのは…
料理家・井澤由美子
手軽に作れて、美味しくて、内側からキレイになれるレシピが人気の料理家。世界の発酵食・保存食作りをライフワークとし体に良い手作りの奥深さを伝えている。
「レモン塩」や「乳酸キャベツ」の火付け役。著書『体がよろこぶお漬物』(誠文堂新光社)は常備しておきたい名書。
1.スイカときゅうりの冷たい水キムチ(3~4日保存可能)
室内外の寒暖差が激しい夏にぴったりのお漬物。スイカやキュウリの利尿作用、疲労回復に加え、生姜やにんにくの新陳代謝向上効果で体の冷えとムクミを同時対策できちゃいます。
「このつけ汁には美味しい野菜の出汁が出ています。生き生きした乳酸菌もたっぷり、余すことなく汁ごといただいて下さい。」(井澤先生)
●材料
カットスイカ…250g
キュウリ…2本
☆あら塩…大さじ1
☆きび砂糖…大さじ2~2半
☆赤唐辛子…1本
☆生姜スライス…5、6枚
☆にんにくスライス…2、3枚
☆昆布…1切れ(4cm×4cm)
水…2カップ(400cc)
●作り方
①清潔な密閉容器に、☆の調味料と水2カップ(400cc)を混ぜ合わせる。
②野菜を入れて、2時間以上置けば完成。
2.乳酸キャベツ(冷蔵庫で約1カ月)
キャベツの食物繊維とビタミンがお通じだけでなく、美肌へアプローチ。とくに、紫キャベツで作ると眼精疲労や視力回復に効果的なアントシアニンがプラスされるので、PCで酷使しているアイケアにもなる!
「乳酸キャベツは、キャベツの豊富な栄養素と乳酸菌が同時に取れるので腸活におすすめなお漬物。紫キャベツはパッと華やぐ色味なので、食卓の彩りに重宝しますよ。」(井澤先生)
●材料
キャベツ(新鮮なもの)…1個(1kg)
粗塩…小さじ4(漬けるキャベツの重量2%が目安)
きび砂糖(または砂糖)…小さじ1/2
お好みの香辛料(唐辛子、ローリエ、粒黒コショウ、千切り生姜、山椒の実の塩漬け)適宜
●作り方
①キャベツはザッと洗って半分に切り、千切りにする。
②大きめのファスナー付き保存袋に、切ったキャベツの半分と塩を半量入れる。
③袋の上から、キャベツがしんなりしてカサが減るまでよく馴染ませるように揉み込む。
④残りのキャベツは、塩、砂糖を加えてよくもみ込む。(②③④の作業は、ボールの中でも良い)
⑤室温に1~3日間置いて発酵させる。味を見て酸味を感じたり、発酵による泡立ちが見えたら清潔な容器に入れて、冷蔵庫に保存します。
3.ミョウガと生姜の酢漬け(冷蔵庫で約10日間)
●材料
ミョウガ…9個
生姜…半かけ分
米酢(リンゴ酢)…60cc
ハチミツ…大さじ2
昆布…1枚(3cm×3cm)
●作り方
①清潔な保存容器に酢、ハチミツを入れ混ぜ、昆布と皮ごとにスライスした生姜を入れる。
②ミョウガは縦4等分に切り、塩少々を加えた熱茹でさっとゆで、水気を切って、熱いうちに①に浸す。(酸味をマイルドにしたい時は、茹で汁大さじ1~2を加える)
4.プチトマトのピクルス風(冷蔵庫で3~4日保存)
ミニトマトに含まれるリコピンには、弱った肌を健やかに導く抗酸化作用が。夏の紫外線で荒れがちな肌にぴったり。酢漬けにすると、ミニトマトの甘さが引き立ち、生よりも食べやすくなります。
●材料
ミニトマト…2パック(約500g)
昆布(3cm四方)…2枚
☆だし汁2カップ(400cc)
☆酢…大さじ4
☆塩…小さじ1~2
●作り方
①ミニトマトのヘタを除き、竹串で数か所穴を開ける。
②瓶にミニトマトと昆布を入れ、☆を混ぜ合わせて注ぐ。
③冷蔵庫に入れて3時間以上置けば、完成。
5.アボカドのさっぱり漬け
食べる美容液と言われるほど栄養価の高いアボカド。塩麹と味噌に漬ける事によって、美味しさと発酵パワーがプラスされ、美肌効果がアップ!レモン果汁でさわやかに食べられます。
●材料
アボカド…2個
レモン果汁…大さじ3
塩麹…小さじ2~3
味噌…小さじ半
●作り方
①皮をむいたアボカドを半分に切り、タネを取る。
②ポリ袋に塩麹とレモン果汁を入れ、①を加える。
③冷蔵庫に1時間以上入れて、完成。
【Pick up!】井澤由美子先生おすすめ 保存容器
「乳酸キャベツを漬ける上でおすすめしたいのが、サステナブルでキュートな保存容器・スタッシャー。何度でも洗って使えて、冷凍、冷蔵、食洗器もOKなので使い勝手が良いです。」(井澤先生)
もっと、お漬物のレシピを知りたい人はゲットしてみて!
『体がよろこぶお漬物』(誠文堂新光社)
料理家・井澤由美子先生著書のお漬物の指南書。春夏秋冬に分けて、漬け方からアレンジレシピまで一年中ずっとお漬物が楽しめる!電子書籍版も発売中。
どれも作り方が簡単で、今日からでも取り入れやすいですよね。ぜひ。試してみてください!
取材・文/高橋夏果 監修/井澤由美子