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キムチ、ぬか漬け、ピクルス…。「美」と「免疫力UP」におすすめのお漬物って?

免疫力アップはもちろん、美肌効果も期待できる「お漬物」。一口にお漬物といっても、種類によってその効果は変わってくるんです。何に漬けるか、どんな食材がいいか、キレイになるために知っておきたいお漬物の選び方を徹底解説しちゃいます!

「美」と「免疫力UP」におすすめのお漬物

教えてくれるのは…

料理家・井澤由美子先生

料理家・井澤由美子先生


手軽に作れて、美味しくて、内側からキレイになれるレシピが人気の料理家。世界中の発酵食・をライフワークとし体に良い手作りの奥深さを伝えている。「レモン塩」や「乳酸キャベツ」の火付け役。著書『体がよろこぶお漬物』(誠文堂新光社)は常備しておきたい名書。

インスタグラム:@yumiko_izawa

公式HP「井澤由美子の食薬ごはん」

お漬物には発酵と無発酵の2種類がある

ピクルスとぬか漬け

そもそも、お漬物はおおまかに分けると、ぬか漬けやキムチなど微生物の力を利用した『発酵タイプ』と、ピクルスや梅干しなど微生物の力を利用しない『無発酵タイプ』の2種類があるんです。

 

お漬物のベースとなる発酵と無発酵では、含まれる栄養素が違うため、お漬物で美肌を目指すためには今の自分にどちらが必要なのか知っておくことが大切!

 

まず発酵タイプのお漬物には、自律神経を整え、リラックス効果があると言われるアミノ酸の一種・GABAが多く含まれています。また、発酵で得られる乳酸菌は免疫細胞の60%以上が集まると言われている腸内環境を整えくれるため、ココロと体を健やかにして美肌に導いてくれます。

 

一方無発酵タイプは、発酵で得られる乳酸菌はないものの、肌をベストな状態に保ってくれるミネラルが多く含まれます。ミネラルは食事からしか取ることができないので、ミネラル不足による肌荒れに効果を発揮。肌を作る上で欠かせない栄養素を補って、美肌に導いてくれます。

 

「良いこと尽くしのお漬物です。浮腫みやすい塩分が気になる方は腐敗しない程度の減塩」をしたり、カリウムの多い野菜(カボチャ、蓮根、アボガド、シソ、長芋、セロリ)を取り入れるといいですね。」(井澤先生)

漬ける食材はまず「旬のもの」を意識して

きゅうり、茗荷、オクラ

では、私たちが食べるべきはどんなお漬物?それはズバリ、発酵、無発酵どちらにしろ「旬の食材」を使ったものであること。

 

「暑い夏は、体を冷やしくれる野菜が旬を迎え、寒い冬は体を温める優しが出揃います。旬の食材には、その季節に必要な栄養や効果が含まれているもの。夏場のクラーラーや情熱野菜で冷えが気になる時は、体を温める薬味やスパイスを上手に取り入れ、自分の体に耳を澄ましてみましょう。免疫力も上がり、内側から健やかな美しさが生まれてきます。」(井澤先生)

 

発酵によって作られる乳酸菌は、野菜がおいしくなるばかりか、腸内環境を整えてくれる効果もあるんです。四季折々のお漬物を食べるのは理にかなったことだったんですね。

私にピッタリが見つかる! 効能別、お漬物チャート

それでは早速、効能別におすすめのお漬物をレクチャー!発酵タイプと無発酵タイプ、それぞれの代表のお漬物をご紹介。今、自分の体に必要だと思ったお漬物を選んで肌活に役立ててみて。

●発酵タイプのお漬物

・キムチ

キムチ

「世界五大健康食品」に認定されているほど優れた韓国のお漬物。

発酵漬物の特徴であるGABA、ビタミン、植物性乳酸菌のほかに辛み成分であるカプサイシンが代謝を上げ、脂肪を燃焼する役割も。冷え性がちな人は取り入れたいお漬物。

・ぬか漬け

ぬか漬け

米ぬかで食材を漬ける、日本の代表的なお漬物。

キムチ同様、発酵漬物に期待できる効果にプラスして、米ぬかに含まれるフェルラ酸のおかげで、酸化防止、美白効果が期待できちゃう。肌が焼けやすい人は、挑戦する価値アリ。

・乳酸キャベツ

乳酸キャベツ

欧州ではザワークラフトと呼ばれる、キャベツのお漬物。

キャベツ自体に含まれるビタミン、キャベジン、食物繊維と発酵による乳酸菌の最高タッグで腸内環境を整えてくれます。便秘による肌荒れを感じる人には、特に効果を発揮するはず!

●無発酵タイプのお漬物

・ピクルス

ピクルス

野菜や果物を酢液に漬けた、西洋のお漬物。

お酢に含まれるクエン酸が疲労回復だけでなく、脂肪が体内につくのを防いでくれるためダイエット効果も。体内に吸収されにくいとされるミネラルも取り入れられるので、夏バテ、体調不良で肌が荒れがちになったらピクルスに頼ってみて。今の時期は、写真のようなカラフルなプチトマトや、しょうがの甘酢づけなどもおすすめ。食べやすい上、生姜焼きなど調味料的にも応用できるから、使いやすさ抜群。

・浅漬け

浅漬け

酢の液で野菜を漬けた、お漬物。

さっぱりと食べられる上、適度な塩分量なので、サラダ感覚で野菜をたくさんとれるのが魅力。野菜の組み合わせによって、摂取できるビタミンも変わるので、肌状態に合わせて自分で野菜選びからこだわって作れる楽しさも感じられるはず。

 

「紹介したお漬物は、腸を潤すハチミツを加えたり、消化された食べ物を腸内から外へ排出する腸の収縮運動、つまり便秘改善に欠かせない蠕動(ぜんどう)運動を促すオイルをかけるなどプラスアルファすると、更なる効果が期待できます。ぜひ、アレンジを楽しんでみてください。」(井澤先生)

 

記事を読んで、アレンジレシピが気になった方も多いのでは?次回は、井澤先生が教えてくれるお漬物を使ったアレンジレシピを更新。見映えもばっちり、おいしさ100点のお漬物はきっとあなたの生活を豊かにしてくれるはず。お見逃しなく!

 

取材・文/高橋夏果 監修/井澤由美子

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